山鹿灯籠でワンピース船 熊本県依頼で山鹿市の灯籠師が制作 作者・尾田さんへの返礼品
国の伝統的工芸品「山鹿灯籠」を作る灯籠師の中村潤弥さん(29)=熊本県山鹿市=が、人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」に登場する海賊船「ゴーイング・メリー号」の制作に取り組んでいる。主人公たちと冒険を共にする作品の象徴を和紙とのりだけで精巧に再現。19日、県庁でお披露目する。
漫画の作者で、熊本地震復興支援に貢献してきた尾田栄一郎さん=熊本市出身=への返礼品として県が制作を依頼。中村さんは子どもの頃からワンピースの大ファン。「ワンピース愛を山鹿灯籠で表現したい」との思いがあり、快諾。1月から作業を進めてきた。
全長70センチ、幅30センチ、高さ75センチ。船のゆるやかな曲線を再現するため構成部品を小さくし、甲板の板も和紙で一枚ずつ構成。現在は帆柱や船首などの仕上げに取り組んでいる。
中村さんは9人いる灯籠師の最若手。「修業時代は連載を読むのが心の支えだった。夢を実現できて光栄。山鹿灯籠ならではの遊び心を楽しんでほしい」と話している。
船は県庁本館ロビーなどで一定期間展示された後、尾田さんに寄贈される。
(熊本日日新聞)
ジャンプ編集長「ワンピース、過去にない作り方」 長期連載の理由を明かす
海賊王に憧れた少年ルフィが世界の海を渡り、仲間と冒険を繰り広げる漫画「ONE PIECE」は1997年に雑誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載がスタート。魅力的なキャラクター、張り巡らされた伏線、ドラマチックなストーリーで連載開始と同時に大人気となった。同作の壮大な世界観が体感できる企画展「尾田栄一郎監修 Hello,ONE PIECE ルフィが町にやってくる!」が4月7日まで、福井県福井市のベル・あじさいホールで開かれている。「週刊少年ジャンプ」編集長を務める同県越前市出身の中野博之さん(41)に話を聞いた。
―「週刊少年ジャンプ」で20年を超える長期連載に至っている理由とは。
常に子どもが楽しめる漫画を描くことを、作者の尾田さんは20年以上揺るぎない信念として持ち続けている。そのことが絶えず新しい読者、ファンを生みだすことにつながっている。キャラクターの造形、ストーリー構想へのこだわり、子どもが喜んでくれるようにと、たくさんの色を使ってイラストを描いている。
―「ONE PIECE」を彩るキャラクターについて。
キャラクターづくりへの過剰なまでの熱意を感じる。テレビや映画はもちろん、出会う人をよく“観察”し、見つけた個性をどうデフォルメして反映させれば面白くなるかを考えているはず。色合いやシルエットだけで何のキャラクターかがすぐ分かる。
―他の漫画との違いは。
感動シーンを導くために、大きな構想と数多くのエピソードを積み上げていく。過去の「週刊少年ジャンプ」掲載作品にはない作り方だと思う。キャラクターが背負う物語がしっかり練り込まれ、魅力的だから時代を超えて読まれ続けている。
―ルフィの魅力とは。
何事にも悲観せず前向きに楽しむ姿勢。実社会で生きる上で、つらい目に遭わない人なんかいないけれど、ルフィはそれをも楽しむ太陽のような存在。キャラクターの魅力を増すストーリーにも力があり、漫画で泣ける感動があり、生きる活力になる。
―国内外5カ所で企画展を開催したが。
さまざまなイベントはこれまで都市近郊に限られてきた。尾田さんは、地方都市や海外の人たちに間近で作品の楽しさに触れてもらいたいと、ずっと願っていた。
―展示作品の楽しみ方は。
緻密なタッチを感じてほしい。モノクロのこま割りカットには、吹き出しの字体や大きさ、ベタ塗りなどを指示する尾田さんの筆跡などが見られる。カットが完成していくまでの作家とアシスタント、編集担当との“やりとり”が感じられ面白い。「週刊少年ジャンプ」の巻頭カラーの扉絵が、発色よく鮮やかにイラスト画で表現されており、細部まで色の塗り分けが美しい。ぜひ、尾田さんの漫画に対する熱意や独創性に触れてほしい。
■なかの・ひろゆき 1977年、福井県越前市生まれ。味真野小、武生第四中、武生高を経て早稲田大卒業。2000年に集英社入社。週刊少年ジャンプ編集部編集者として「NARUTO」「トリコ」「BLEACH」などの人気作を担当。14年、少年ジャンプ副編集長に就任。17年6月から第11代少年ジャンプ編集長。
(福井新聞)
■ アクリル置き時計
価格:6,480円
サイズ:H148×W148mm
こんなの見つけられるか! Indeedの「ワンピース」コラボCMに“パンダマン”、バレなさすぎてお蔵入りの危機
斎藤工さんら扮(ふん)する“麦わら海賊団”の実写化で話題となっている、Indeed Japanの「ONE PIECE」コラボCMシリーズ。同CMの広告ビジュアルに原作にも登場する“炎のアタっちゃん”が隠れていたことが明らかとなりましたが、実はもう1人、あの「パンダマン」も潜んでいたことが判明しました。
パンダマンとは、「ONE PIECE」に出てくるパンダのマスクを被ったレスラー。作者の尾田栄一郎先生が漫画『キン肉マン』の新超人コンテストのために考案したキャラクターで、本編に絡んでくることはありませんが、ゲームの隠しキャラとして登場したりと、ファンの間では知られた存在です。
ねとらぼでは、炎のアタっちゃんの存在が明らかになった段階でIndeed Japanに連絡。「パンダマンは隠れていないんですか?」とストレートに聞いてみたところ、「実は……」とその存在を明かしてくれました。どうやら隠れすぎていて、このままどこからも連絡がなければ発表しない予定だったそうです。遊び心の塊かよ。
明かされたところによると、パンダマンが隠れているのはCMビジュアルを始めとした公式サイト内の4カ所。一番さくっと見つかるのが、サイトの最下部に描かれたパンダマンで、一番下までスクロールすると右下に発見できます。
メインビジュアルのパンダマンは、ウソップの左足の右下。岩の模様に溶け込むように描かれており、言われればそうかも……というレベル。さらに、5万部限定で号外として配られた「The World Economic Journal」(サイト内で閲覧可)の裏面4コマの2コマ目と、「『海賊万博』開催か 広がる海賊交流の輪」の見出し記事内にも確認できます。号外の番号が「No.81603」になってるけど、尾田先生の名前をもじったものなのかな。
ビジュアルの再現度の高さから、「これだったら実写映画化してもいいな」という声まで上がっている同シリーズ。良い意味で、大人たちの本気の悪ふざけが見られるCMとなっていました。
(ねとらぼ)
ワンピース実写CM、あのキャラが隠れていた!
斎藤工、泉里香らが“麦わらの一味”にふんして話題になった求人検索エンジン「Indeed」と人気アニメ「ONE PIECE ワンピース」のコラボレーションCMの広告ビジュアルに、原作で登場するキャラクター“炎のアタっちゃん”が隠れていることがわかった。
アタっちゃんは、海軍が発行する指名手配書の写真を撮影しているカメラマン。本名はアタッチだが、シャッターを切るときに「ファイア!!」と叫ぶことから“炎のアタっちゃん”と呼ばれている。
特設サイトなどで公開されているビジュアルをよく見てみると、ルフィとサンジのボタン、ナミが腕に着けている“ログポース”、チョッパーの瞳、ウソップのゴーグルの5か所に、アタっちゃんらしき人影が写っているのだ。
斎藤がルフィ、泉がナミ、千鳥の大悟がウソップ、池内博之がゾロ、窪塚洋介がサンジに変身した同CM。Indeed上や特設サイトでは「ナミ 山分け」「サンジ レシピ開発」「ゾロ 斬られ役」「チョッパー 助手」等のキーワードで検索すると、キャラクターにちなんだ仕事に応募できるなど、遊び心を感じさせる仕掛けが施されている。
Indeedに問い合わせてみると「本シリーズでは、CMの内容はもちろん、より求職者にIndeedでの検索体験を楽しんでもらえるような、検索連動施策などにおいても細部にまでこだわっています。その中で、ONE PIECE ファンにとっても楽しめるコンテンツを盛り込みたいという思いがあり、隠しキャラクターを入れみました」とのこと。
気になった人はぜひ、アタっちゃんを探してみて!
(シネマトゥデイ)
『ONE PIECE』の実写ドラマはNetflixで配信か?
新たな掲載情報が正しければ、先日発表された『ONE PIECE』の実写ドラマはNetflixで配信されるのかもしれない。
ResetEraの投稿によると、米国版のNetflixに、アニメとは別に『ONE PIECE』実写ドラマのページが存在することを発見した(現在は削除済み)。エピソード数や画像は掲載されていないが、次のような説明文が記載されていた。「モンキー・D・ルフィは信頼する仲間と共にひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を探し、海賊王になるために大南原へ飛び出す!尾田栄一郎の漫画を原作にしている」
Tomorrow Studiosが手がける『ONE PIECE』の実写ドラマは2017年に発表されたが、リリース日や、配信プラットフォームは明かされなかった。Netflixは同じくTomorrow Studiosが製作する実写版『カウボーイビバップ』を配信することが決定しており、『ONE PIECE』がNetflixで配信されたとしても不思議ではない。『ONE PIECE』のアクションアドベンチャー『ONE PIECE WORLD SEEKER』は2019年3月14日にPS4で発売される。
(IGN JAPAN)
「最強の語学使い」首相通訳のシビアな世界 「事前準備が99%」会談決まれば猛勉強、ワンピースの予習も
首相の通訳といえば「最強の語学使い」。外務省職員で首相の通訳を務める2人に、どうやって語学の勉強や準備をしているのか聞きました。「事前準備が99%」というシビアな世界で、時には漫画の「ワンピース」まで予習をすることも。地道な努力を垣間見ました。
まずは、アラビア語通訳の福倉英将(ひで・まさ)さん(40)。総合外交政策局の総務課に勤務する福倉さんは、約7年にわたり首相の通訳を務めています。
――どのように首脳会談の準備をするのですか。
「会談の1~2週間前に通訳を頼まれることも多いですが、そこから猛勉強します。会談の内容を理解するために、関連の資料を担当者から取り寄せるほか、現地の新聞やインターネットでその国の最新のニュースも仕入れます。通訳中にメモはとりますが、事前の勉強が全てです」
「相手を知ることが重要なので、ユーチューブなどで会談相手がスピーチしている動画をできるだけ集めて聞き、どういうイントネーションの持ち主かも調べます」
「相手の日本への関心も大事です。2016年に来日したサウジアラビアのムハンマド副皇太子(当時)は、人気漫画の『ワンピース』が好きだと聞きました。それまで読んだことはなかったのですが、話題に出たときについていけるように、漫画を買って読んでおきました」
――通訳をしていて肝を冷やした経験は?
「安倍晋三首相が中東のある国を訪れたときのことです。ホテルが首脳会談の会場となっていたのですが、私は首相の車から60メートル後ろで降ろされてしまいました。全速力で走って首相に追いつき、息切れしながら通訳しました」
「中東の別の国の首脳が日本に来たときには、相手の首脳の言葉も訳しました。ところが、その首脳が話に夢中になり、10分間ほど話し続けたことがありました。通常は数十秒~数分間の文章を通訳します。記憶とメモを頼りに、長くなりすぎないように通訳しました。それ以降は、あまりにも相手の発言が長い場合、割り込むように通訳を始めることもするようになりました」
――訳すのが難しかった言葉はありますか?
「コーラン(イスラム教の聖典)の一節や詩はとても難しい。こちらがイスラム教徒ではないことは相手側もわかっているので、意味も教えてくれることが多いですが」
「アラビア語は中東アラブ地域で使われていますが、国ごとに方言があります。『牛乳』と『チーズ』を意味する言葉が混在しているなど難しいですが、エジプトとクウェートの大使館に勤務した経験が役に立っています」
――印象的な出来事は?
「2015年の安倍首相の中東訪問で、パレスチナのアッバス大統領との食事会の通訳をしました。通訳は通常、安倍首相の斜め後ろに座って食事はしませんが、アッバス氏は、こちらが遠慮しても給仕に何か持ってくるように頼んでくれ、心遣いを感じました。通訳は『黒衣』ですが、友好関係の強化の手伝いができることがやりがいです」
――語学力を維持するために気をつけていることは?
「外務省に入省後、2003~06年にシリアで研修し、家庭教師を3人つけていました。今は通訳以外の仕事でアラビア語を使わないので、語学力の維持は大きな課題です。アラビア語のニュースを電車の中で聞き、休憩時間にはアラビア語のウェブサイトを見て、目でも耳でも触れるようにしています」(後略)
(withnews)