Netflixの実写版『カウボーイビバップ』わずか1シーズンで終了へ
Netflixが実写版『カウボーイビバップ』をわずか1シーズンで終了させることが明らかになった。最初の、そして唯一となったシーズンの配信は2021年11月19日にスタートしていた。
The Hollywood Reporterによれば、Netflixはこの西部劇風SF作品について、シーズンの続編制作をしない意向だという。シーズン1のラストでは、続編への期待を煽るクリフハンガーとして重要なキャラクターが登場していたが、今回の決定はそれに応えられないものとなった。
『カウボーイビバップ』は賛否両論をもって迎えられ、配信スタート時には約7400万の視聴数を達成したものの、週を重ねるごとに視聴者は減少していった。ここ数年のNetflixは、どの番組を更新し、どの番組を終了させるかの判断が以前よりあからさまになっている。
またNetflixは視聴者数についてもより率直になっており、プラットフォーム上で番組がどれくらい成功しているかが可視化されるようになっている。
いまや古典となったアニメ作品を原作とした実写版『カウボーイビバップ』では、ジョン・チョウ、ムスタファ・シャキール、ダニエラ・ピネダが宇宙船「ビバップ号」に搭乗する賞金稼ぎのトリオを演じる。内容もアニメと同じく、ノワールやクライム、スラップスティックコメディなどさまざまなジャンルをミックスしたものとなっている。しかし元のアニメが名作とされているいっぽうで、実写版への反応ははるかに冷めたものだった。
だがNetflixがアニメの実写化をあきらめたわけではない。実写版『ONE PIECE』、実写版『幽☆遊☆白書』、実写版「ガンダム」など、すでに複数のプロジェクトが待機している。
なお実写版『カウボーイビバップ』についてはIGN JAPANのレギュラー番組「銀幕にポップコーン」でも取り上げているので、こちらもあわせてチェックしてほしい。
(IGN JAPAN)
「漫画BANK」の情報開示命令 米裁判所、海賊版サイト
国内最大規模とみられる漫画海賊版サイト「漫画BANK」について運営者の氏名や住所などを明らかにするよう、米国の裁判所が開示命令を出したことが15日分かった。集英社が米グーグルなどに情報開示を求めていた。
集英社によると、国内大手出版4社が昨年から、漫画BANKへの対応を協議。運営者の特定のため、集英社は今年2度にわたり米国の裁判所に情報開示を求め、裁判所はいずれの申し立てについても開示命令を出した。
集英社は今月4日、漫画BANKが閉鎖されているのを確認したという。
(共同通信)
ネット上の海賊版が3年で急増 BTS・ワンピース・アベンジャーズが最多=韓国
韓国でオンライン動画配信サービス(OTT)やウェブトゥーン(縦スクロール漫画)市場の急成長に伴い、映像や漫画を中心にインターネット上の海賊版が3年間で25%増加したことが14日、分かった。
保守系最大野党「国民の力」所属の李チェ益(イ・チェイク)国会議員が韓国著作権保護院から提出を受けた資料によると、ネット上の違法複製物に対する是正勧告措置は昨年69万4560件に上り、2017年に比べ25.2%増加した。
著作権保護院は17年から今年8月までにネット上の違法複製物を摘発し、283万7634件の是正勧告を行った。警告措置が145万3484件(51.2%)で最も多く、「アカウント停止」は873件(0.03%)にすぎなかった。
摘発件数が最も多かったのは、放送・映画などの映像で182万3224件に上り、全体の64.3%を占めた。次いで漫画(28.1%)、音楽(5.0%)、出版(3.0%)、ゲーム(2.4%)、ソフトウエア(2.2%)の順だった。
特に映像は17年の42万件から昨年は32.4%増の56万件に急増した。漫画は4万6000件から7万9000件となり70.6%増加した。
単一のコンテンツとしては日本の人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の違法複製物の摘発件数が最も多く、放送および漫画分野で計8万2752件だった。音楽分野ではBTS(防弾少年団、4195件)、映画分野では「アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー」(6348件)が最多だった。
李議員は「違法著作物に対する迅速な取り締まりと是正措置が行われるよう、モニタリングシステムの改善や取り締まり要員の拡充が急がれる」と指摘した。
(聯合ニュース)
『ONE PIECE』最新100巻がコミック1位 既刊100巻全てが累積売上100万部突破【オリコンランキング】
尾田栄一郎(おだ・えいいちろう)氏の人気コミック『ONE PIECE』(集英社)最新100巻が、週間117.3万部を売り上げ、9/13付「オリコン週間コミックランキング」で1位を獲得した。
『ONE PIECE』は、2008/6/16付で、50巻がシリーズ初の「オリコン週間コミックランキング」1位を獲得してから【※1】【※2】、通算50作目の1位となった。『ONE PIECE』シリーズ作品の週間コミックランキング1位獲得は、2008年の集計開始以降14年連続【※3】で、歴代1位【※4】。2008年から今年度(2021年度)まで、毎年オリコン週間コミックランキングで1位を獲得している作品は『ONE PIECE』シリーズのみとなる。
本作は9月3日に発売されると、翌週に即重版が決定するなど好セールスを記録。週間売上は117.3万部で、100万部を突破。これで既刊の1巻~100巻すべてが、累積売上部数100万部超えを達成した。コミックシリーズ別の累積売上部数100万部突破作品数は、通算100作で、歴代1位【※5】となる。
なお同日付「オリコン週間BOOKランキング」では、『ONE PIECE magazine Vol.12』が、週間売上4.2万部で1位を獲得。『ONE PIECE』は「BOOK&コミックランキング」で同時1位となった。
【※1】「オリコン週間"本”ランキング コミックランキング」は、「2008/4/7付」よりスタート
【※2】『ONE PIECE 50』は2008/6/16付のほか、2008/6/23付でも週間コミックランキング1位を獲得
【※3】各年度のオリコン年間”本”ランキング集計期間に準拠
【※4】「オリコン週間コミックランキング コミックシリーズ別 週間1位獲得連続年数」TOP5(同率順位は達成順・9/13付現在)/1位:尾田栄一郎『ONE PIECE』(集英社)14年(2008~2021年度)※継続中、2位:諫山創『進撃の巨人』(講談社)11年(2011~2021年度)※継続中、3位:椎名軽穂『君に届け』(集英社)10年(2008~2017年度)、4位:青山剛昌『名探偵コナン』(小学館)9年(2008~2016年度)、5位:岸本斉史『NARUTO-ナルト-』(集英社)8年(2008~2015年度)、5位:枢やな『黒執事』(スクウェア・エニックス)8年(2008~2015年度)、5位:真島ヒロ『FAIRY TAIL』(講談社)8年(2009~2016年度)
【※5】「オリコン週間コミックランキング コミックシリーズ別 累積売上部数100万部突破作品数」TOP5(同率順位は達成順・9/13付現在)/1位:尾田栄一郎『ONE PIECE』(集英社)100作、2位:諫山創『進撃の巨人』(講談社)34作、3位:岸本斉史『NARUTO-ナルト-』(集英社)31作、3位:古舘春一『ハイキュー!!』(集英社)31作、5位:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』(集英社)25作【※6】
【※6】『鬼滅の刃』は、シリーズ全23巻に加え、『鬼滅の刃 20 ポストカードセット付き特装版』、『鬼滅の刃 21 シールセット付き特装版』がそれぞれ累積売上部数100万部を突破しているため<クレジット:オリコン調べ(9/13付:集計期間:8月30日~9月5日)>
(オリコン)
「漫画村」運営者の男に有罪判決 福岡地裁
海賊版サイト「漫画村」の運営者とされ、著作権法違反(公衆送信権の侵害など)と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の罪に問われた住所不定、無職星野路実(ろみ)被告(29)に対し、福岡地裁(神原浩裁判長)は2日、懲役3年、罰金1千万円、追徴金約6257万円(求刑懲役4年6カ月、罰金1千万円、追徴金約6257万円)の判決を言い渡した。
起訴状によると、星野被告は2017年5月、人気漫画「キングダム」516話と「ワンピース」866話の画像ファイルを「漫画村」のサーバーに保存し、誰でも見られるようにしたとされる。16年12月~17年11月には、漫画村で得た広告収入など計約6257万円を広告を出した企業から海外口座などに送金させ、犯罪収益を隠すなどしたとしている。
検察側は、星野被告は共犯者にサイトの更新を指示するなど「首謀者」だったと指摘。漫画村の広告は閲覧者がクリックした回数などに応じて広告費が発生する「アフィリエイト(成功報酬型)」で、「無料で漫画を閲覧させることで、より多くのユーザーに広告をクリックさせ、報酬を得ようとした」と主張した。
弁護側は、画像ファイルをサーバーに保存したとする証拠は不十分で、著作権法違反罪は成立しないと反論。広告収入は画像の掲載によって生じたものではないとし、「犯罪収益にあたらない」と無罪を訴えた。
漫画村をめぐっては、指示役や実行役の男女3人が著作権法違反罪で有罪判決を受け、確定している。
(朝日新聞デジタル)