大人気マンガ「ONE PIECE(ワンピース)」のコミックス63巻の初版発行部数が390万部となり国内書籍の初版部数の記録を塗り替えた。新刊が出る度に発行部数が増えていて、ファン層も拡大しているのだが、なぜかこの63巻、酷評する人が多くいて、それがまたネットで議論になっている。「週刊少年ジャンプ」での連載は15年近い長期になっているため、とうとう曲がり角にきてしまったのだろうか。
「ワンピース」は1997年から連載がスタート。全身が伸びるゴム人間になったモンキー・D・ルフィが主人公で、「海賊王」を目指し海に出て仲間達と冒険を繰り広げる物語だ。コミックの累計発行部数は63巻までで約2億4000万部。国外にもファンが多い。99年からテレビアニメもスタートし、映画化もされ大ヒットしている。
■「アマゾンのレビューが酷評だらけになっている」
そんな「ワンピース」の最新刊が発売されたのは2011年8月4日。この巻では、ルフィをサポートするキャラクター・ジンベエが暮らす島、「魚人島」で起きた過去の物語を中心に描かれている。戦争や、領土、差別などの様々な社会問題も出てくる。発売を楽しみに待っていたファンが多い中、翌日からネットでは
「アマゾンのレビューが酷評だらけになっている」
などと、一時騒ぎになってしまった。ネット通販「アマゾン」のレビューは、高評価の最高が星5つ。最低が星一つで、読者が星の数を選び、コメントを投稿する仕組みだが、なぜか低評価が先行した。やがて、ファン達が「酷評するのはおかしい」と反発し、星5つの投稿が進んだ。11年8月7日昼現在では、星1つが28、星5つが29、星4つが19、星2つが14、星3つが11と、ほぼ拮抗状態となっている。
ネットのブログや掲示板を検索すると、「感動で体が震えてしまった」「素晴らしい内容で涙が止まらない」という大絶賛がある一方で、これほどの大人気マンガにもかかわらず、批判の意見や書き込みが、結構な量になっているのだ。何がファンの不満を掻き立てているのだろうか。
■原作者は長期休暇が必要だったという意見も
「アマゾン」の投稿を見ると、
「今やワンピースのお家芸となった『回想泣かし』ですが、流石にもう通用しません。くどい。読んでてしんどい」
「昔のワンピースに戻ってくれ。ごちゃごちゃで、読むのに苦痛。小説書きたいのかってーの。。漫画ってこれで良いのか?? 昔は、絵だけで充分ワクワクできた」
「ただ買ってるだけで読まないで、本箱にしまっているだけ。ただ買って、集めているだけになってしまった」
などといったようなものが出ている。全体としても、回想シーンが多くてストーリーが進まない、主人公や仲間の活躍が少ない、読みにくい、というものが多く、また、「本当に作者の尾田さんが作ってるの?」といったものまである。
作者の尾田栄一郎さんは10年9月、「ワンピース」の連載が始まって初めて長期休暇をとった。自分には充電期間が必要だとし、「週刊少年ジャンプ」誌上で
「僕は遊ぶのです、やっほーい!」
などとコメントしていた。結果的には4週間連載を休止して戻って来たのだが、今回の酷評を知った人からは
「休養期間が短すぎたのではないのか」
などといった心配の声まで出ている。
(J-CASTニュース)
実は、これは62巻から”急に”始まった現象です。
知っての通りアマゾンのレビューは何かと荒れがちです。花王かわいそw
ただ、それも問題ないでしょう。皆知っているからです。アマゾンのレビューは信用ならないと。
「面白くない」と感じる人にいちいち反論していてはキリがなく、アンチ・ファン・信者論争をしても愚かしいので(全部のレビューにここでコメントつけてやろうかと思いましたがw)、まず1つ言わせて貰うと
長期連載ストーリー漫画の最新巻のレビューを参考に購入を検討する人はいないということです。
それにもかかわらず投稿から1日も経っていない酷評レビューに「参考になった」をクリックしている人が100人近くいるのは不自然なことです。「面白くない」と感じているものが人気を博しているのは「面白くない」と感じて、酷評レビューをしたがる気持ちはわかります(ワンピースが面白くないと言うのは理解できませんが)。そして、そういった輩(主にネラー)が群がった結果だと思います。
不快に思いながら、冷静にレビューを読むとどれもワンピースの一般的に言われる否定的な批評ばかりで、63巻の内容について具体的に書かれているものはほとんどありません。カバー下に別パターンの表紙や東北地方太平洋沖地震被災者への応援イラストが印刷されていることや、幼少期の王下七武海のイラストが掲載されていることはレビューの重要なポイントのはずです。それ抜きでも、多くが立ち読みで流し読んだうわっつらの感想だと手に取るようにわかります。
中には連載当初からのファンでしっかりとした考えの下、酷評レビューをしているような人も見かけられます。そんな人に私は言いたい。
「飽きたのなら飽きたと素直に言えばいい」
連載が長くなれば当然飽きは来るものです。一昨年公開の「ストロングワールド」をきっかけに再びワンピースを読み始めた人が急増したのは記憶に新しいところです。そして新参も増えました。
そして古参ファンはそろってこう言います。
「昔のワンピは面白かった」
自分が飽きてしまっていることを棚に上げてです。この場合、最初から面白くなかったと言っている人は論外なので悪しからず。
さてさて、この記事を書き終わろうとしている現在、63巻のレビューは星5つが34、星1つが32となっています。
ワンピースが今も面白くて、欠かさずコミックスを買っている皆さんに聞きます。
ワンピース最新巻を「面白かった」と読み終えた後、アマゾンの『ONE PIECE』の販売ページに行き、わざわざレビューを書き込みますか?
私は一度も書いたことがありません。ワンピースに限ったことではないですが、ストーリー漫画の続巻にレビューをする意味を感じません。そして何より
めんどくさい。
もし、私のような人間が全員レビューをつけたらどうなるでしょうか。答えは明白です。
でもレビューはしません。なぜなら
めんどくさい。
批判に対していちいち反論しないと言いましたが、最後に1つだけ。
ワンピースは「伏線がすごい」というのが定評ですが、それを逆手に取って「伏線は後付けが多い」と言い張る人がいます。
あなた、ちゃんと読み込んでないのバレバレですよー。
ちなみにアマゾンレビューは読まないことをお勧めします。単純に気分を害します〆