お笑いタレントの
加藤浩次さん(42)が8日、俳優の松山ケンイチさん(26)が主演を務める12年のNHK大河ドラマ「平清盛」のキャスト発表会見に出席。大河ドラマ初出演で同
ドラマオリジナルキャラクターの“海賊王”兎丸(うさぎまる)役を演じることになった加藤さんは「うちの子供は海賊アニメが大好き。(子供に話したら)『すごいじゃんパパ!
腕が伸びるの?』って言われた。腕は伸びないと話をしました」と笑わせた。
兎丸は平家に殺された盗賊の息子で、瀬戸内海を仕切る“海賊王”となり、討伐にやってきた清盛と死闘を繰り広げた後、清盛に仕えることになるという役どころ。平家の水軍を任され、清盛と共に“海の王国”を作ることを夢見ていく。
加藤さんは「
4歳の娘は(妻の友人に)『パイレーツオブカリビアンに出るんだよ』って言って、“ママ友”たちの間で『ハリウッドデビューするの?』って間違った情報が流れていた」とも話し、「大河に出るのは、芸能人としてランクが上がった感じがするのがびっくり。その分頑張らなきゃいけない」とコメントした。
磯智明プロデューサーは加藤さんの起用について「海賊船に乗って暴れ回る加藤さんの姿が見たいという我々の一念でお願いした。海賊役は役者さんと一線を引いた人がいいかなと思った。加藤さんはお笑いの若い方の頭領というかリーダー格。加藤さんが現場で何十人もの海賊たちを仕切って船を動かすシーンがリアルに浮かんだ」と話した。「これから殺陣などの指導を受けていただいて9月のロケで清盛との決戦に臨んでいただく。加藤さんが清盛と対決するのも男臭くて面白い」と期待を寄せている。
この日は源頼朝と語りを大河ドラマ初出演の岡田将生さん(21)、その妻・北条政子を杏さん(25)が演じることが発表されたほか、人気グループ「V6」の森田剛さん(32)が平家一門の躍進に貢献した清盛の側近・平時忠、豊原功補さん(45)が清盛のおじ・平忠正、約40年ぶりの大河出演となる中村敦夫さん(71)が清盛の祖父・平正盛、吹石一恵さん(28)が白河法皇の子を宿して清盛の母となる舞子、伊東四朗さん(74)が白河法皇を演じることも発表された。
「平清盛」は、武士が貴族たちから差別されていた時代、本当の親を知らないまま、武士の新興勢力・平氏のもとで育てられた少年が、瀬戸内海の海賊を束ね “武士の王”となり、貿易こそがこの国が豊かになる道だと人々に説く……という視点で描かれる。清盛の20~30代をメーンに、清盛の死後、壇ノ浦の戦いまでをドラマ化する予定。
(毎日新聞デジタル)
「腕が伸びるの?」って聞いたのはワンピース好きの長男・快晴くんですね。