岡崎の南、幸田町の荻谷小学校(愛知県)で9月8日、校庭の芝生を刈り込んだ巨大な絵「
しばふアート2011」の前に全校児童516人が集まり、記念撮影を行った。
絵の大きさは
18メートル四方。文字を含めた幅はそれ以上になる。
同校で芝生が植えられたのは1973(昭和48)年。1996年から毎年「しばふアート」を実施している。児童による緑化委員会で6月下旬にテーマを決定し、全校児童からデザインを募集。学年ごとに優秀作3作品を選び、その中から最優秀作を選出。その絵を基に原画を決めていく。
今年、芝生の刈り込み作業を行った日は9月2日の台風12号が接近する時期に重なった。伊野篤人教頭は「風は強かったが雨はほとんど降らず作業を無事終えることができた」と振り返る。完成した絵柄は
同校のシンボルになっている
ヤマモモの木と、人気漫画「
ワンピース」に登場するキャラクター「
チョッパー」。絵の上には「げんき・えがお」と「がんばれ日本!」の文字、数字の「2011」も書かれた。
「ヤマモモの木は毎年描いていて、もう一つの絵はその年の人気のものを選んでいる。文章も毎年変えずにいたが、今年は東日本大震災で大きな被害を受けた人たちに、一緒に頑張っていこうという気持ちを込め変更した」と伊野教頭は話す。文言は緑化委員会の児童たちで決めたという。
最優秀作の3人は、「きれいに絵ができ上がってとてもうれしい」(3年、星野日和さん)、「下級生と楽しく芝生を刈った」(6年、池元晏澄さん)、「被災地の人たちが一日も早く復旧することを願っています」(6年、村上智哉君)と、それぞれ喜びの表情を見せていた。
同校のヤマモモの木
(岡崎経済新聞)
震災を風化させないこと。それ大事☆