バンプレストが開催する、造形師によるフィギュア造形バトル「
造形王頂上決戦」の予選が本日より開始となりました。
公式サイトには出場選手(造形師)のインタビューと出場作品(彩色原型)の写真が掲載され、作品画面では、下のバーを動かすことでフィギュアをマルチアングルで眺めることが出来ます。インタビューページでは作品製作風景も掲載されています。
投票期間は
10月24日~11月7日の2週間で、投票は各ブロック毎日1回可能です。
※投票にはバンプレナビ登録が必要です。
投票によって出場選手(造形師)の造形バウンティ(手配書の賞金額)が上がり、勝敗が決します。勝者はジャンプフェスタ2011で行われる決勝に進み、優勝を争います。
どちらが勝とうが負けようが
出場作品は全て、バンプレストのプライズブランド「SCultures(スカルチャーズ)」から商品化するのでご安心を。
なお、皆がどんどん投票することで賞品が豪華になる「
どんどん投票キャンペーン」も実施中です。
こちらは同時開催のドラゴンボールをテーマにした同パッケージイベント「
造形 天下一武道会2」にも1回以上投票することで応募することができます。
※応募にはバンプレナビ登録が必要で、登録メールアドレス1つでPCと携帯で2回応募することが可能です。その際は携帯とPC両方とも投票が必要。
ワンピースコースの賞品は
金製の悪魔の実です。
当選者数:7名
投票数に応じて賞品は
10金製→
18金製→
純金製と3段階で豪華になっていき、どんどん換金しやすく(ぁ
別に欲しいとは思いませんがw、投票できる環境を整えれば応募は簡単なので、応募はしておきますb
<予選対戦カード>
[Aブロック]
造形師:T K 作品:ロブ・ルッチ
【インタビュー概略】
中堅原型師。レギュラーの仕事では「ワンピース」作品を多数手がけている。CP9任務外報告のエピソードとルッチの立ち姿の格好良さからモチーフを選択。
V.S.
造形師:高田大輔 作品:X・ドレーク
【インタビュー概略】
おっさん原型師。立体物として少なく「誰かが作る前に造りたい」という理由からドレークを選択。
【私の品評】
この対戦カードは造形バウンティ(投票ポイント)がほぼ同じで、接戦になっています。
しかし、私の場合は、ドレークの圧倒的勝利。
躍動感溢れるこのポージング!たまらないでしょう。ルッチはよく見ると顔の造形は甘く、ハットリの目は死んでいます(笑)
ルッチは人獣型じゃなければ勝ち目がなかったです。ただし、商品化するとドレークはかなり劣化する予感がします・。・
[Bブロック]
造形師:鈴木敏志 作品:ロロノア・ゾロ
【インタビュー概略】
一番好きなキャラがゾロであることと、服のシワを造るのが好きなため着物姿の新章ゾロを選択。
V.S.
造形師:円応文彦 作品:ポートガス・D・エース
【インタビュー概略】
改造フィギュアをなんとなくやったら出来てしまったのが原型師になったきっかけ。単純に一番カッコいいという理由からエースを選択。
【私の品評】
正直どちらも良いとは思わないのですが、ゾロが現在10倍近い得票になっています。どちらも多数立体化されているキャラクターですが、「弐斬り」のポージングが勝敗を分けたようです(まだ決まっていませんがw)。というか、エースの体のシルエットと顔が原作絵のイメージとかけ離れているため、ほとんど消去法と言っていいかもしれません。
エースの円応さんはインタビューでかなり自信ありげに語っているのを投票結果を踏まえて読むと面白いです(笑) m9うぬぼれ乙ww
投票で10倍近く差をつけている”弐斬り”ゾロですが、マルチアングルで横から見てみてください。迫力はなく、大変不恰好です。そして、このゾロも商品化すると劣化が激しそうです。。
[Cブロック]
造形師:サイトウヒール 作品:ワイパー
【インタビュー概略】
第1回の「造形 天下一武道会」の出場経験からキャラクターの人気も重要と考え(※完全体セルで出場)、第一希望はエースだったが抽選で外れ、第二希望のワイパーに決まる。ちなみに第三希望は侍リューマだった。
V.S.
造形師:岩倉圭二 作品:モンキー・D・ルフィ
【インタビュー概略】
対戦相手のサイトウヒールさんとは一緒に家族旅行に行くほど仲良し。ワンピースといえばルフィ。一番好きなキャラクターであることからルフィを選択。
【私の品評】
ワイパーの完成度がヤヴァすぎますww
造形のディテール、ポージング、彩色、構図、キャラらしさ、どこをとっても完璧です。本人も言っていますが、第一希望のエースが外れてくれて本当によかったです!
対するルフィはオリジナルコスチュームの斬新な構図が面白いですが、顔が残念。。
得票はこれまた10倍近い差がついており、この対戦カードも勝敗が決まったようなものですね。
[Dブロック]
造形師:SHIGE 作品:ドルトン
【インタビュー概略】
会社の先輩から「出るんだったら優勝して来い」とプレッシャーをかけられている。単純に好きなのでドルトンを選択。
V.S.
造形師:中川裕己 作品:エネル
【インタビュー概要】
人があまり造っていないものを造りたく、思い入れのある”ヤなキャラ”のエネルを選択。アーロンにするか迷った。フェアリーヴァース(月)に到着した扉絵をモチーフにしている。
【私の品評】
原作のコマからそのまま飛び出してきたかのような再現率の高いドルトンで決まり。
エネルは体がガチガチすぎです。
エネルの中川さん 「カク(キリン)も面白かったかもですね(笑)」
どうして、そっちにしなかった!・・・。
[Eブロック]
造形師:大久保 一男 作品:ミホーク
【インタビュー概略】
シッケアール王国に初めて到着して、ヒューマンドリルと相対した時のミホークを想像して製作。ジオラマ好き。
V.S.
造形師:福家悠太 作品:ジャンゴ
【インタビュー概略】
「何が一番楽しく造れるか」と考えてジャンゴを選択。「マイナーキャラが喜ばれるかなと思いまして。こういうお祭イベントじゃないと一生つくらせてもらえないでしょうし。」
※わかってらっしゃるbグッ
【私の品評】
ジオラマのボリューム感に加え、黒剣・夜を担いだ姿が勇ましいミホークと今にも動き出しそうなハイクオリティのジャンゴ。
レベルの高い対戦カードです。現在、得票はダブルスコアでミホークが勝っています。
だがしかし、全然分かっていない。
このジャンゴがどれほど素晴らしいのかを。
見た目の派手さでミホークに目を奪われがちですが、細部を比べて見て欲しいです。
この素晴らしさが大半の人に伝わっていない。それが残念で仕方ないです。
[Fブロック]
造形師:鈴木洋平 作品:サンジ
【インタビュー概略】
ウォーターセブン編のサンジがカッコいいと思い選択。シュッとしたキャラクターを造る機会が少なかったので「細身」への挑戦という自身のテーマもある。対戦相手のATUMIさんと同じヘビーゲイジ所属。
V.S.
造形師:ATUMI 作品:ナミ
【インタビュー概略】
女性原型師。高校2年生から原型師を志す。初仕事はワンピース。自身が理想とする女性ナミを選択。デザインは空島編。
ワンピースを読んでボロボロ泣く。アーロンパーク編では泣き過ぎて、風邪ひいて、翌日学校を休んだ(笑)
【私の品評】
どちらの作品もよく出来ていますが、他のブロックのインパクトに比べるとやや見劣ります。サンジのポージングや表情はグラメンと似ているため真新しさがありません。その点で、エネルに対して覚悟を決めた勇ましいナミの表情と、女性原型師ゆえ?の柔らかいシルエットのナミが新しいです。天候棒(クリマタクト)の”穴”がしっかり造形されているのとお尻の麦わら帽子スタイルもポイント高し。
【総評】
私のベスト3はワイパーのサイトウヒールさん、ドルトンのSHIGEさん、ジャンゴの福家悠太さん。
完璧主義のサイトウさんも捨てがたいですが、個人的には、考え方にバッチリ共感できる福家さんに優勝して欲しいと思いました。
追記)彩色原型の実物展示イベント
10/24 東京会場:JR品川駅改札内
10/26-27 福岡会場:JR博多駅(吹き抜けゾーンイベントスペース)
11/3 名古屋会場:JR名古屋駅(中央コンコースイベントスペース)
11/4 大阪会場:阪急ビッグマン前広場
※各会場、開催時間は10:00~20:00です。