音楽雑誌「サウンド&レコーディング・マガジン」4月号(3月15日発売)には音楽クリエイターの
中田ヤスタカさんと栄ちゃんの対談が収録。先日発売された「メンズノンノ」4月号に収録されたものと同じ対談ですが、そちらは一部抜粋で、本誌収録の内容がほぼフルサイズ(テキスト3ページ分)となっています。つまり、対談記事目当ての場合は本誌を買えば十分ということです・。・
【MEN'S NON-NO 4月号】 尾田栄一郎×中田ヤスタカ 対談
お互いジャンルは違えど、人気作品を生み出すクリエイターであるお二人の「モノ作り」をテーマにした本対談では、考え方やモチベーションの持ち方などの共通点が次々と明らかになっていきます。
<「ONE PIECE」について語っている部分を一部抜粋>
尾田 「エースが出たときの反響はすごかったですよ。だからエースを殺していいものかどうか結構悩みました。でも僕の中では初めてエースを描いたときにそうなることは決めていたんです。登場してすぐにそうなる予定だったんですけど、結果的に10年かかってしまった・・・・・・
勘違いしてほしくないのは、僕は10年後のストーリーを計算して描いているのではなくて、1年後に書くはずだったのが結果的に10年かかってしまったということ(笑)。だから、そんなに先まで考えているわけではないんです」
※見通しがあますぎるw
聞き手 「ストーリーの構想はすべて頭の中にあるのでしょうか?」
尾田 「そうですね。大体こうなるだろうと。だから、
後でつじつまが合うようにグレーゾーンにする部分があったりもします」
※だから深読みして勝手に期待するのはやめなさい〆
尾田 「キャラ設定で気をつけなきゃいけないのは、あまり強くし過ぎないこと。例えば、赤犬が主役だったら連載が1年続かない(笑)」
※強さの問題以前に人気が出ない件w
尾田 「
僕はノートに落書きをしながら構想を練っていくんですけど、自分の決まりで、話の最後から書いていくページというのがあるんですよ。それは、先の先のシリーズだったりいつかやりたいことを書くページで、それが楽しかったりする・・・・・・今週上げなきゃいけない原稿と全く関係ないことを考えるときが一番楽しい(笑)」
※ONE PIECE展で再現された仕事机の上に置かれた設定ノート
聞き手 「アイディアがなかなか出なくて困ることは?」
尾田 「無いです。
逆にアイディアを減らさないと『ONE PIECE』は終わらない(笑)。アイディアは無くしていかないと生まれないとも思います。プロになってからよく思うのは、いざというときのための大ネタを温存するというのはダメということ・・・・・・アイディアを使い切ってもまた新しいものが出てくるものなんですよ」
※ちゃんと完結しさえすればいつまで掛かってもいいです・。・
聞き手 「全力でアイディアを出していくと、ユーザー側の期待値もどんどん上がっていく可能性がありますが、そういうプレッシャーは無い?」
中田 「期待されているのは単純にやる気が出ますね。たとえ”今回の曲はあんまり好きじゃなかったです”と言われてもいい・・・・・・それはちゃんと聴いてくれている証拠なので。”この人の音楽、カッコ良くないよね”みたいなことは世間話としてよくあると思いますけど、実際そのアーティストのアルバムを買ってちゃんと聴いている人の感想かどうかはすごく怪しいんですよね(笑)」
尾田 「”今回はあんまり”というのは”今回は不満だけど、次は期待してるよ”っていう宣言ですからね。そう言ってもらえるのはありがたい。そこに信頼があるかどうかですよね。
お客さんを何回納得させたかで信頼度がたまってくるし、例えば『ONE PIECE』の場合、新しいシリーズの導入部などアクションが起こせないシーンがあっても、ちゃんと読者が付いてきてくれるのは過去の信頼があるからだと思う」
※アマゾンレビュー(笑)
聞き手 「最後に、中田さんはデビュー10周年を迎えたのですが、15年間『ONE PIECE』を連載している尾田さんから何かアドバイスはりますか?」
尾田 「まあ僕も不本意で長続きしているだけなので、アドバイスを言える立場でもないんですよ(笑)。そもそも『ONE PIECE』は5年で終了する予定で、
最初の1年で仲間を集めて、大冒険を3年くらいして、最終章を1年・・・・・・だったのですが、うまく行ってない感じで。アドバイスではないのですが、モチベーションという点で言うなら、僕は『ONE PIECE』を書き終えたら漫画家を辞めようと思っているんです。正確に言うと長期連載はもうしないと心に誓っている。これが遺作だと思って頑張ろうという気持ちが、モチベーションを持ち続けていられる理由ですね」
※実際は初期構想の8人の仲間が揃ったのは連載12年目のこと。完結は一体いつになるやらw
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