高橋成美&トラン組、日本ペア史上初銅メダル!
フィギュアスケート・世界選手権最終日(31日、フランス・ニース)歴史を刻んだ!!。30日夜(日本時間31日未明)に行われたペアのフリーでショートプログラム(SP)3位の
高橋成美(20)=
木下ク、マービン・トラン(21)=カナダ=組が189・69点で3位となり、同種目の日本代表では五輪を含めて初のメダルを獲得した。2年後のソチ五輪出場には国籍の障壁が待ち構えるが、一夜明けたこの日も喜びに浸った。
歴史的なメダル獲得から一夜明けても、高橋は「寝られなかったので暗くした部屋で1人で喜びをかみしめていた」と興奮冷めやらぬ様子。「絶対にリフトで(私を)落とさないのですごく安心できる」とパートナーに感謝した。
快挙を達成した瞬間は「今、自分が世界で一番幸せだと思えた」と、何度も飛び上がってガッツポーズ。「ペアの歴史を作っていこうとは思っていたけど、メダルは来年かなと思っていた」と振り返った。
世界一を決める舞台。緊張する20歳の高橋に21歳のトランが「守りに入るな。攻めるんだ」とささやいて滑り出した。持ち前のアクロバチックなリフトと、2人の動きがシンクロする繊細な滑りで魅了。スタンディングオベーションで祝福された演技は、SPに続いて自己ベストを更新した。
7歳で本格的にフィギュアスケートを始めた高橋は、12歳のときに父親の転勤先だった中国でペアに転向した。しかし、母国は全日本選手権に出場したペアが4年連続で1組だけという環境。帰国後はパートナー選びが難航し、2007年に練習拠点のカナダで当時男子シングルの選手だったトランとペアを組んだ。
当時16歳だったトランを「
サンダルをはいて、ノースリーブを着て“ルフィ”みたいだった」と人気漫画『
ONE PIECE(ワンピース)』の主人公にたとえ、第一印象は「優しくて、この人となら毎日の練習が楽しくなりそう」だった。
14年ソチ冬季五輪への期待が高まるが、トランはカナダ国籍のため、現状ではどれだけ好成績を残しても出場は困難な状況。トランは「日本のためにメダルを取れたことはとてもうれしい」と喜ぶ一方、「カナダの市民権を失うことは大変なこと。まだ話し合っている」と語った。
「今回の銅メダルで将来、日本にもっと強いペアが現れてくれたら」と高橋。国境を越えてメダルを獲得した2人は五輪の夢をひとまず封印し、4月19日に東京で行われる国別対抗戦(国立代々木競技場)に出場する。
(サンケイスポーツ)
”キッド”みたいだった。
デーモン小暮閣下
※おそらくキッドのデザイン元