バンダイ コレクターズ事業部 Figuarts ZERO Atrtist Special ロロノア・ゾロ as トラ のレビューです。
高さ14センチ
こちらは動物造形作家の
朝隈俊男さんが手がけた麦わらの一味の
擬獣化フィギュアで、「ワンピース」連載15周年を記念したスペシャルコラボ商品となっています。擬獣化ということですが、世界観は朝隈さん曰く「
動物達がワンピースごっこをしているイメージ」で、「
キャラクターっぽさは最小限に抑えてキズや小道具、ポーズ等」でキャラクターらしさが表現されており、その世界観は651話の扉絵でイラスト化されています。
651話扉絵
ルフィ→ 猿
ゾロ→ 虎
ナミ→ 猫
ウソップ→ カメレオン
サンジ→ ビッグホーン(ヤギ)
チョッパー→ レッサーパンダ
ロビン→ 隼
フランキー→ サイ
ブルック→ キリンの骨
一味の擬獣化は朝隈さんのイメージで決定しており、
ゾロの場合は「
以前から虎のイメージを持っていた」そうで、「
最初に浮んだイメージのまま一気に作り」きったとのことです。一部(ウソップ、ロビン)は栄ちゃんの助言もあって決定しています。
顔アップ
トラですねw
左目の傷の再現はもちろん、ゾロっぽさは
目と
雰囲気にこだわったとのこと。こだわったという目はまぶたの奥に眼球が造形されており、塗装の照り(笑)も相まって鋭い眼光が表現されています。塗装の質感はちょうど眼球のぬるっとした質感に似ており、いい感じです。
ネコ科の動物の口元の穴(?)は実際に
穴が開けられて表現されています。鼻の湿りは光の反射です・。・
胸の縫い痕は彫られています。
ゾロのパーソナルアイテムである
三連ピアスと
黒バンダナもしっかり装備。
毛で覆われた部分は全て
毛並みが細かく造形されています。
刀代わりの
竹はダボがついており、手と口にあるダボ穴と接着する仕様です。竹の塗装は筋張った質感は表現されていますが、見方によっては雑な印象です。
写真だと分かりづらいですが、
首元、
あご、
右肩、
尻尾の付け根にはパーティションラインがあり、毛並みを割っているためそこそこ目立ちます。
腹巻の造形はやや手抜きな感じで、塗装は単色、テカテカかつ
ベットリとした質感となっており、竹同様にやや残念な印象です。
台座
台座は
樹の年輪をイメージしたデザインになっています。通常のフィギュアーツZEROの台座の仕様とは異なり
ダボは取り外すことはできません。通常の台座に比べデザインは洗練されていますが、厚さは1.5センチもあります。
付属の補助パーツ(右の画像)を使用すれば、台座なしに飾ることが可能です。
一緒に飾る
三刀流スタイルのPOPゾロと一緒に。
ゾロから刀を奪って無理矢理装備。やっぱり雰囲気があるだけに様になっていますねw
三代鬼徹は左手にそのままはめ込み、
和道一文字は鍔を取り外し刀と柄を両サイドから口のダボ穴にねじ込んでいます。
秋水は両面テープで固定しています。
以上、ZERO虎ゾロのレビューでした。
ZEROといえば劣化なわけですが、全身が毛で覆われ通常は劣化が激しい肌の露出がないため、
劣化は軽度な印象です。彩色原型と明らかに異なる点は、(当たり前ですが)
パーティションラインが見えることと
竹と腹巻の色が異なることぐらいです。本シリーズは店頭買いが出来ないネット限定販売なだけに劣化は不安でしたが、この程度なら問題はないでしょう。
問題なのは価格で、送料を含めると6,000円以上もしますが、それ程の満足感はありません。本シリーズは原作でイラスト化はされているものの、言わば
ネタフィギュアであり、それ以上の価値は見出せません。そして、ネタフィギュアにしてはちと価格が高すぎるため、全シリーズを集める気にはとてもなれないという話です。この虎ゾロはPOPゾロと合わせれば様になると踏んでいたため購入しましたが、もう
これでお腹いっぱいという感じです。また他のもという感じにはなりませんね。
サイズが一回り・二回り小さくて、価格がもっと手頃であれば集める気になったとは思います。
異色のフィギュアであるため評価は付けにくいですが、連載15周年記念商品であるので、本シリーズの1個ぐらいは記念に持っておいてもいいでしょう。ある意味、コレクターとしてワンピファンとしてのステータスになりますからw
【フィギュア】 POP "Sailing Again" ロロノア・ゾロ 【レビュー】
麦わらの一味がアニマル化!?フィギュアーツZERO Artist Special