バンプレスト 一番くじメモリーズ ラストワン賞 ワンピースフィルムゼットフィギュアのレビューです。
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高さ21センチ(本体)
映画「ONE PIECE FILM Z」オリジナルキャラクター、NEO海軍総帥・ゼットこと、元海軍大将・黒腕のゼファー。海軍の科学者につけられた右腕の大きな武器「
スマッシャー」と”Z”のトレードマークであるサングラスを装着した基本的なスタイルです。
コンブはかんでません!w
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尖ったサングラスがビシッと決まった格好いいゼット。よく似ています。
肌は
樹脂肌、ヒゲは
プリント、老齢の深い皺は全て
彫り込みだけで表現しています。ゼットの口ヒゲは、短いヒゲが2列になっているのが特徴的で、一応フィギュアでも再現はされているのですが、ちょっと分かりづらいです(気にもなりませんが)。逆立った髪の毛もいい感じ。曲がった口はキャラクターらしく人間味があっていい表情です。コンブを噛んでいるようにも見えますが、
コンブはかんでませんw
※ゼットの設定画から分かるように、栄ちゃんはゼットにギャグ要素を持たせるためにコンブを『ドカベン』の岩鬼の葉っぱのごとく噛ませており、それがお気に入りの様子ですが、ゼットをギャグにしたくない長峯監督をはじめとする他の映画スタッフにはコンブは受け入れられず、映画ではコンブの設定は採用されませんでした。このフィギュアも然りw
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老体とは思えない筋肉美(笑)。樹脂肌に近い上半身はつや消しが最低限されていますが、
ややチープな印象です。ただし、色黒の肌は黒い衣装と紫の髪の毛に合っており、
コスチュームの塗装も未塗装もしくは単調なので
全体のバランスはいいかもしれません。
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NEO海軍コートでも言うべきか、黒いコートは樹脂色ほぼそのまま。単純にたなびくコートの造形が格好いいです。裏地は赤く塗装。金具および金色の装飾部分は
メタリック塗装、NEO海軍のシンボルマークは
プリントです。出来ることならシンボルマークの黄色部分も金色のメタリックにすれば良かったものをw ここだけ、素の黄色なので変に目立ちます。
この個体はボタンの部分に塗装のはみ出しが見られます。
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設定画より、胸の前を走るロープは右腕のスマッシャーの重みを支えるためとのこと。ロープの結び目を見る限り、デッドアイ(帆船のロープを張る木製の滑車)に負荷がかかっているように全然見えないのですがw
コートは肩で接着されており、通常は外すことは出来ないのですが、リペイント等で改造している代物を見る限り、背中にもロープとデッドアイがちゃんとついているようです。
スマッシャー
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スマッシャーは腕との接続パーツやつまみ手の部分以外は
ABS製で、軽いためフィギュアは意外と安定しています。
ABS製ゆえに金属の質感もよく再現されています。PVC製の接続パーツやつまみ手部分は
表面に細かな造形が施されており、こちらも金属の質感がよく再現された仕上がりになっています。
中央あたりにある黒でプリントされた枠のようなものは
薬莢が出てくる場所なのですが、何か造形があっても良かったものです。おかげで、ここだけ妙にチープになってしまっています。
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つまみ手で隠れた部分にはしっかり小さな砲口が5つ、大きな砲口が1つ並んでおり、設定に忠実です。赤と銀のメタリック塗装はメリハリがあって・・・”
スマッシュバスター”!?
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ブーツはつや有り塗装で表現。
台座と本体はパッケージの状態から接着されており、コートを支えるパーツもはじめから装着済みです。ダボは本体側にあり、その長さは5mm程度しかないのに、
台座の厚さは無駄に20mmもある謎な仕様です。そして無地。映画のロゴでも入っていれば、まだマシでした。
おまけ
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劇場配布チラシ
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外箱の内張りの厚紙(一部加工)
劇場配布の映画チラシを切り抜き、外箱の内張りの厚紙を背景に映画チラシの構図を再現してみました。
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意外と悪くないですけど、このまま飾るとフィギュアがもったいないですねw まぁ、写真だけです・。・
以上、一番くじゼットのレビューでした。
過去のエピソードの名シーンをモチーフにした「
一番くじメモリーズ」のラストワン賞に、公開前の映画オリジナルキャラクターがラインナップするという空気が読めないフィギュアになっているのは、男の信念を貫き通した結果です(ぇ
ほぼ樹脂肌に単調な塗装のコスチュームと、一見チープな印象ですが、全体の黒の塗装に対して、
ごつくて重厚な右腕のスマッシャーとコートの金色の装飾が映えて、全体としての仕上がりは良好です。スマッシャーは設計上の理由かもしれませんが、素材にABSを採用していることはメカらしさが出て功を奏した形です。顔もオリジナルに忠実でキャラクターらしい表情をしており、全体のシルエットもよく似ています。サイズは大きく横幅もかなりあるため、フィギュアの存在感は結構なものです。
映画を観る前と後でこれほどフィギュアの印象が変わるものかと、私自身驚いているのですが、実はリリース時の印象とまるっきし違っていたりします。それほど、ゼットというキャラクターに魅力があるということでしょうか。う~ん、カッコイイ!
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