バンプレスト プライズ SCultures 造形王頂上決戦 vol.6 ジャンゴのレビューです。




高さ16センチ

クロネコ海賊団船長時代のジャンゴ。ポージングはジャンゴが後ろ向きに歩く（ムーンウォーク）姿をイメージしたもの。全く同じポージングは原作にないですが、手足の仕草はジャンゴそのものです。絶妙なポージングながら、体重のかけ方はごく自然で今にも動き出しそうな造形ですね。お見事。




舞い上がるコートは、台座に支柱を立てて支える仕様ですが、レビューでは視覚的に邪魔なので外しています。支柱はなくてもすぐに傾く様なことはないですが、長く飾る際は必要と思われます。




パッケージの状態ではABS製のチャクラリングがプラモデルの要領でランナーについており、大小19個のリングを自分で取り外し、リングのダボをコートの溝にはめ込む仕様となっています。説明書では手で取り外すとなっていますが、まぁ、ニッパーを使うのが無難でしょうｗ　ただ、コートの溝は若干大きくてリングの取り付けがゆるくなってしまう場合があるため、取り外しの際にリング側に残った跡はやみくもにキレイに取り除かない方がいいかもしれません。
失敗しても、大小それぞれ1個ずつ予備があるので安心です。



このチャクラリングをつける作業はなかなか難しく、とくに脇腹の箇所の取り付けは面倒です。あと私の場合は、取り付け作業中、余所見をしていたら、いつの間にか爪を立ててしまっていて右肘の部分が色剥げしてしまいましたorz
取り付け作業は余所見せずにやりましょうｗ





キャラらしい、ふざけたいい表情でよく似ています。眼鏡と唇とアゴがアイデンティティみたいな顔なので似ない方がおかしいかもしれませんが、それを差し引いてもよく出来た造形です。
サングラスはメタリック塗装。髪の毛もよく見るとキラキラしており、濡れ髪のような質感になっており、おそらく（というか十中八九）ジャンゴのモデルであるマイケル・ジャクソンのようで、ちょうどいい感じですｗ




体にひねりが入ったシャツ皺の造形もお見事。あまりイメージにはないですが、シャツからは鍛え上げられた胸筋がチラ見えしています。まぁ、ダンサーですからねｗ






肌は基本的に樹脂肌。写真では分かりににくいですが、なぜかアゴのラインにかなり濃くシャドウが入っており、青ヒゲのようになっています。ですが、元々顔が小さく、髪の毛や帽子・服で隠れ、肌の露出がほとんどないため、見た目では気になりません。
また同様にコートの襟と髪の毛で隠れて、見た目では見えませんが「耳」もしっかり割とリアルに造形されています。






コートと帽子はウール生地のような毛羽立った質感を再現。表面に緻密な凹凸が造られています。塗装は青色ベースに黒くシャドウが入り、服皺が強調されています。コート縁の金色部分にもまた、別の生地の質感を再現した緻密な造形が施されています。
グローブの色はフィギュアオリジナル（アニメカラーはウグイス色、原作カラーは橙色）。原型を見ると、アニメカラーになっているのですが・・・。






リングはコートの表面に貼り付くだけではなく、せり上がった角度でつくように調整されている箇所もあり、それぞれ違った角度でつくような工夫が見られます。リングは原作やアニメではほとんどコートの柄と違わないような平ぺただったりするので、この点は見た目が面白くグッジョブです。リングがABS製である点も質感にメリハリがあって、とても良いです。





コートは裏地も再現。裏地は裏地で皺が造形されており、縫い目近くの布がよった感じまで再現されています。縁の金色の部分の造形は裏にもされており、とても芸が細かいです。





いろんな角度から。




ちなみに、リングの数は原作ではページで増えたり減ったりするので、実際の数が何個はよく分かりませんｗ




ソックスの背面は銀色（？）のメタリックカラーで塗装されています。影表現なのでしょうが、メタリックである意図はよく分かりません（ぇ　靴底のパーツは赤に黒を被せて靴の革と違う質感を表現しています。
メタリックな靴下はよく分かりませんが、とにかく、とことん芸が細かいです。




付属の台座は相変わらず無駄に大きく邪魔です。ジャンゴの場合は、足の前方が何もないスペースになってしまっています。そこで、いつもの魂ステージを使って台座の省スペース化を図りました。




右足のつま先のダボ穴は台形なので、フィギュアーツZEROの適当なサイズのダボを用意し、ダボの先を半分に切って形を合わせました。右足は何も固定しなくても、これだけで立ちますが、支柱を立ててコートを支えます。魂ステージ付属の支柱だけでは長さが足りなかったため、適当な長さに切ったアームパーツを支柱の先にはめて調整しました。
そうすると、↓こうなります。




いい感じですね。



以上、造形王ジャンゴのレビューでした。

原作、アニメに比べて抜群にカッコいいスタイリッシュな造形。それでいて原作のイメージから逸脱することなく、キャラクターらしさは存分にあります。顔はもちろん似ています。今までにないポージングも絶妙です。またコートの生地を再現した緻密な造形やリアルな服皺の造形・・・こんなフィギュアが造形王頂上決戦予選落ちだなんて！！！未だに信じられません・。・

また、それほどの原型を見事製品化したバンプレストの商品開発力に驚くばかりです。チャクラリングを取り付け式にしたことはアイディアの勝利ですね。造形、ポージング、キャラらしさ、劣化の具合などに文句の付け所がほとんどなく、これがプライズで本当にいいのかというレベルです。今まで、点数を付けてきたわけではないですが限りなく100点に近い点数をつけていいかと思います。う～ん、すんばらしぃ～！！


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