和菓子の「ルフィ」降り立つ 熊本市川尻で製作
熊本市南区川尻の和菓子職人グループ「開懐世利六菓匠[かわせりろっかしょう]」が、2月9日から始まる「川尻月間」に合わせ、子どもたちに夢を与えようと“お菓子の家”で国指定史跡「熊本藩川尻米蔵跡」を製作中だ。大人気アニメの主人公もお目見えし、早くも話題になっている。
同月間で、六菓匠が共同して巨大なお菓子の作品を作るのは、昨年の「くまモン」に続き2回目。
お菓子の家は川尻らしく米蔵跡をイメージし、内部には枯山水の日本庭園を再現する予定。史跡の船着き場跡に見立てた3段の石段も作った。大ヒット漫画「ONE PIECE(ワンピース)」で、海賊王を目指す主人公「ルフィ」が川尻の地に降り立ったという想定で、ルフィの勇姿を見事に表現した。
白黒のコントラストが美しい米蔵跡は、木製の骨組みに外壁は砂糖菓子、瓦はクッキーで作製。六菓匠代表の北川和喜さん(62)は「川尻らしいお菓子の家と考えて米蔵跡に決めた。子どもたちに楽しんでほしい」と話す。高さ50センチのルフィを砂糖やもち米粉、あんこなどの生地で作った立山学さん(61)も「顔が最も難しかった。筋肉や洋服の質感にもこだわり、完成まで1カ月かかった」と目を細める。
作品は2月9~10日、南区川尻のくまもと工芸会館で開かれる「和菓子とのふれあい工房」で披露される。
(熊本日日新聞)