メガハウス Portrait.Of.Pirates "Sailing Again" ペローナのレビューです。NEO-DX版との比較を中心に。
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自立可能、高さ24センチ(帽子まで)、30センチ(傘まで)
新世界編のペローナ(SA版)。ポージングは一応、シャボンディ諸島でゾロを見送りに来た際の立ち絵(602話)が基になっているようです。
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原型師が同じなので、髪型が変わったことによる見た目の変化以外は
NEO-DXのペローナ(NEO-DX版)と大きな違いはありません。特徴的なまん丸の目のアイプリントはこれ以上何も言うことがないわけですが、ペローナらしからぬスマイルを見せている
NEO-DX版のパッケージデフォルト表情に比べると、口元はこちらの方が良くなっています。ただ、NEO-DX版の差し替えの困り顔の表情の方がよりキャラクターらしく、ポージングの基になっているだろう立ち絵の表情にも近くなるので、個人的にはそちらの方が良かったです。
眉毛のプリントはなぜか今回は縁取りされており、何やら雄雄しいですw まぁ、前髪に隠れてしまうので気になりません。
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差し替え表情(NEO-DX版)
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帽子は着脱式。着脱と言っても、被せるというよりは頭に載せているだけなので、あまり安定はしません。
こんもりとした特徴的なシルエットはよく再現されています。頭部とのバランスを取るのが難しそうですが、違和感がなく自然な感じにまとまっています。
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傘は新規造形ではなく、
NEO-DX版の金型流用のようです。塗装はSA版の方が黒のドレスに合わせたためか、濃い赤に仕上がっています。
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このクマシーによく似たぬいぐるみの名前はコミックスや関連書籍等では明らかになっていませんが、
Figuarts ZEROペローナ(バンダイ)の
公式レビューによると「
モグシー」という名前を確認できます。真相は不明ですが、便宜上、ここではモグシーと呼びます。
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モグシーはペローナ本体に固定されています。中身が詰まっていないゆるゆるのぬいぐるみの感じというか、首がすわっていない感じはうまく造形で再現できていませんが、塗装は必要以上に綺麗です(ボディの
グラデーション塗装はPOP標準として、青色の部分を
メタリック塗装にする必要はあったのかとw)。
爪は細かな造形で棘のようになっています。ぬいぐるみですし、原作の描写を見る限り、実際はリアルな感じではなく、フェルト生地のような平坦な造形が正しい気もします。まぁ、別にどっちでもいいですけどw
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コウモリのタトゥーと腕時計。本当に”腕”につけている腕時計は実際は文字盤がもっと大きいデザインなので、あまり忠実ではありません。ネイルの色はNEO-DX版はピンクでしたが、SA版では赤に。
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ペローナの胸は”『ONE PIECE』基準”ではそれほど大きくない設定のはずですが(描写の他、シャボンディ諸島でのサンジの反応からも読み取れる)、フィギュアの場合はそんなこと構わずデカいですw
\P.O.P=パイレーツおっぱい/
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キャストオフについて
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胸とドレスは接着されていないため、
(やや強引に)めくると胸が露わになります。意外にも(?)先端部分に着色はありません。ちなみにキャストオフ後のドレスはほっといても元に戻ります。
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髪の毛はクリアパーツに塗装している点はNEO-DX版と同じですが、塗装はパールカラー(っぽい)かつグラデーションを意識しており大変綺麗です。が、髪の毛の質感はなくなり、硬そうな物体になっていますw
着ていない!?みたいなカット。
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今回も
ホロホロゴーストが2体付属。NEO-DX版は2体とも自立可能な腕を下ろしたポージングでしたが、SA版ではどちらも自立できない代わりに
2体とも台座に固定できるようになりました(NEO-DX版では1体のみ支え棒で飾ることができる仕様でした)。ベロを出しているタイプがついているのも嬉しい点です。塗装は微妙に暗くなっています。
NEO-DX版は長く飾っていると、支え棒がホロホロゴーストの重みで歪んできたのですが、SA版で強度が上がっているかどうかは現時点では分かりません。ただ、支え棒の根元に支持を安定させるタグのようなものがつきました。
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ドレスの塗装はグラデーション塗装が美しいですが、
フリルの形がほぼ規則的な上、ドレスのシルエットも中世ヨーロッパを思わせる膨らみが不自然です。そして、
ペローナのO脚が気になりますw ドレスと相まってまるで埴輪みたいです。
写真だとよく分かりませんが、ドレスは白く塗装されているパーツが
クリア素材になっており、紫の部分がやや透けています。
下着の色は”2年前”(NEO-DX版)の
ピンクから
白に変わっています。つまり、デレたということです(ぇ
胸のキャストオフとドレスの形状から、
ハンコック ウエディングVer.のように下半身をドレスの下からすっぽり引っこ抜くことができる思いきや、どうやら上半身と接着されているようです。
台座
NEO-DX版では正八角形でしたが、サイズが横に伸びています。また、厚さが太くなっています。※ホロホロゴーストはNEO-DX版のもの。
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ディスプレイ案。台座を省スペース化して、ペローナの浮遊能力再現。ホロホロ笑っている差し替え表情が欲しかったところです・。・
ゴーストの数を増やして。
ゴーストの種類を変えて。
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比較
NEO-DX版(
※台座は支え棒が2本立つように改造してあります)との比較。まだ言及していない点としては
自立が安定していること、
サイズ(身長)が大きくなっていることがあります。また、NEO-DX版では差し替えパーツによって傘の持ち方や角度を変えることが出来たため使い勝手が良かったですが、SA版は差し替えパーツが一切ありません。
一緒に飾る
ペローナの不思議の庭(ワンダーガーデン)をイメージして。背景は元々、NEO-DX版の傘を寝かせたポージングに高さを合わせていたため、高さが足りていませんw
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以上、POP SAペローナのレビューでした。
塗装はさすがのエクセレントモデルシリーズということで、文句のつけようがないほど素晴らしく、カラーリングもセンスがいいです。顔はペローナゆえに似ない方が難しいわけですが、キャラクターらしさがあまり出ていません。自立は嬉しいですが、ポージングはずっしりとしているというか、ドレスが重そうというか、
ペローナの華奢で軽やかな印象は薄いです(胸が大きいせいもあるかも?)。
最上位モデルゆえのクオリティは保証できますが、新世界編ペローナフィギュアの決定版かというと、正直そうは言い切れないところがあります。
造形王ペローナの新世界編Ver.が出れば話は早いのですが。ただ、差し替えはないものの、モグシー(仮)、傘、ホロホロゴースト2体付属と、ボリュームがあり、満足度は十分得られるのは確かです。
ちなみに私の場合は、現状では
アタモが一番のお気に入りだったりしますw
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