昨年秋に国際会議を開いたインド政府も3月10日、ニューデリーの研究所で毛のDNA鑑定が終わったと発表。チェン氏の言葉を引用し、「臥竜自然保護区の洞窟で見つかった10本の毛は人間のものではない。哺乳類のものだが、クマやヤギ、オオカミなどの動物でもない」と伝えた。同国際会議には中国、インド、ロシアなど5カ国の専門家が参加し、未確認生物の目撃証言が相次いだ洞窟や周辺の山を探索。洞窟の足跡の一つから毛が見つかっていた。
洞窟で発見された足跡
チェン氏は同通信に対し、「電子顕微鏡での体毛検査や核DNAの抽出を通して、90%以上の確率で、どの生物のものかを言える。チンパンジーよりはヒトに近い」と述べ、近くの洞窟で見つかった足跡もその可能性が高いと主張した。研究チームは次世代シークエンサーによる詳細なゲノム解析の結果、約98%がヒト、残りの2%がジャイアントパンダ(A. melanoleuca)と相同性を示したことから、この未確認生物を「パンダマン(Pandaman)」と命名している。今回の成果は近く米科学誌で発表される予定。
(SBOdaily news)
日露のパンダマン探索隊、四川省へ
日本とロシアの冒険家チームが、中国に住むといわれる未確認動物「パンダマン」探索のため四川省北部の臥竜自然保護区に向かう。
チームは登山家、専門家らを含む7人で、昨年パンダマンと呼ばれる未確認生物の毛および足跡が発見された洞窟付近などに赤外線カメラを設置し、6週間にわたって探索活動を行い、パンダマンの写真撮影を試みる。
(SBO通信)