バンダイ コレクターズ事業部 Figuarts ZERO シーザー・クラウンのレビューです。
自立可能、高さ18センチ
元政府の科学者、M(マスター)ことシーザー・クラウン。ポージングは664話のシーザー登場のコマが元です。
自立はローブの裾が接地するため可能です。ただし、そのままだと後傾してつま先が浮くので何かローブの下に詰めておくといいです。写真で詰めているのは魂ステージの穴を埋めるパーツ(付属台座の黒いパーツの色違い)。厚めのアクリル板など、とにかく何か埋めておけば安定します。
特徴的な顔がよく再現されていますが、どこか惜しいような。おそらくは
眉が太いことと
下まぶたのプリント位置が下過ぎることが原因な気がします。下まぶたの位置が下過ぎるために”目が笑っていないマッドな表情”というより”目が引きつった硬い表情”になっている感じです。
実際に下まぶたが彫られている位置は原作に忠実なので、プリントで失敗しています。店頭で複数個体確認したので、個体差ではないようです。
見てすぐ分かる個体差といえば、
歯の墨入れはかなりバラつきがあります。ほとんど塗られていないものや全体に墨が滲んでいるものなどがあります。歯を除けば、目立つ塗装ムラや汚れはなく顔はスッキリしています。
664話登場シーン風に。
髪の毛は
紫のクリア素材に黒く塗装されており、原作カラーが再現されています。後ろ髪はちゃんと尖っているのに、なぜか前髪は丸いのが少し気になります。
ローブは灰色が基調になっており、白が基調の原作・アニメカラーと異なりますが、この配色は黄色と黒の肌着に合っており個人的には気に入っています。寧ろ白が基調だった場合はチープな印象になっていたはずです。元々、白を基調にしている意図は実験白衣をイメージしているから?
ガスガスエフェクト
ローブは全てクリア素材で、ガス化したローブの造形はかなり忠実に再現。白色透明パーツに
灰色、
紫(素材が紫?)、そして
銀パール塗装がされています。この配色センスもなかなか。ローブの他、髪の毛もクリア素材なので、フィギュアの半分以上(三分の二程度?)がクリア素材から造られていることになります。
クリアパーツのコントラスト、エフェクトのグラデーションが美しいです。色は排ガスですけどw
写真だと分かりにくいですが、銀の塗装が濃くされた部分は水銀のように見えてますます公害カラーです。
ローブの裾はこれだけでかなりのボリュームがありますね。股間には”膨らみ”がちゃんと造形されていますw
台座
自立可能なため不要。使うとしても、先述した通り後ろに若干傾くのでローブの裾に何か詰めた方がいいです。設計ミス?
以上、ZEROシーザーのレビューでした。
サイズ18センチで定価4,400円はZEROにしては割高ですが、実際はクリアパーツのローブと髪の毛のボリュームがかなりあるため妥当なところです。ローブの配色はほぼZEROオリジナルのようなもので、この
”ザ・公害”なカラーは結構気に入っています。写真だと分かりづらいですが、実物は
クリアパーツの透明感とグラデーション塗装、銀パールの光彩が綺麗です。
表情は下まぶたのプリント位置の所為か多少の違和感があるものの、キャラクターらしさはよく再現されています。
髪の毛にはZEROでは珍しくクリアパーツを採用。通常ZEROは髪の毛がベットリとした塗装になりがちなので、クリアパーツの採用は大正解です。全体的に塗装ムラや汚れもなく購入者の満足度は高そうです。
私は8月発売のスタイリングのモネとヴェルゴと一緒に飾る予定です。
超ワンピーススタイリング パンクハザード編 第2弾/エピソード オブ キャラクターズ第3弾