・カリブーの新世界でケヒヒヒヒVol.30
『「お逃げガブル!!」お言葉に甘えて!!』
人魚の入り江で悪さをしようとしたカリブーはジンベエの御用になり、樽に詰められ小舟で海へ連行。
→ ジンベエがカリブーを海軍支部G-5の基地の前に置き去りにし、G-5ヤリスギ准将がカリブーを逮捕。
→ ヤリスギ准将がカリブーを火炙りにかけているところに、兄を助けるためコリブーが海賊船で再び登場。
→ カリブーを救出に来たコリブーらは皆、G-5に捕まり、カリブーのみ船に乗って逃走するも嵐で遭難。
→ 命からがら雪が積もるどこかの島に漂着。※どこかの島
→ 村人(?)のお婆さんに救護される。
→ 婆さんが寝ている隙に金品を物色。
→ 婆さんに見送られ島の港へ向かう。ミートパイまで貰い、カリブーは婆さんの親切さに困惑。
→ 港をへ行く道で、カリブーのこと(?)を「ガブル隊長」と呼ぶ謎の武装集団に遭遇。
→ 怒った婆さんが謎の軍隊に石を投げつけて追い払う。
→ 婆さんと再び別れ、港へ。
→ 気になり町へ戻ると、謎の軍隊がカリブー(ガブル隊長)を捜索していた。
→ 島に潜入すると、武器工場を発見。
→ 謎の軍隊と強制労働させられていた町の者達が武装し、”革命の子”ガブル隊長の旗を掲げ、決起。
→ ”アイアンボーイ”スコッチらに武力鎮圧される。
→ 見せしめとして暴動を起こした街に火が放たれる。
→ カリブーを助けた婆さんの家に戻ると、家が燃える中、倒れた婆さんと一枚の写真を発見。
→ 写真はガブル隊長の遺影。「I (LOVE) GRANDSON GABULL」の文字。
→ 婆さん 「早くお逃げガブル、もう戦ってはいけないよ」
→ ”アイアンボーイ”スコッチが婆さんの家の壁を破り現れ、はずみで婆さん吹っ飛ぶ。
→ 婆さん、鼻血を出しながらカリブーをかばい、スコッチを足止め。「お逃げガブル!!」
カリブー、お言葉に甘えて逃走。
おいwww
・ここまでのドレスローザ編
前話までの現状整理。
【ルフィ】
所在: コリーダコロシアム
目的: コロシアム賞品の”メラメラの実”を 獲得
正体を隠し、予選バトルロイヤルCブロック出場を控え待機中。最悪の世代の船長らを恨むキャベンディッシュに正体がバレ、命を狙われている。すでにAブロックはバージェス(黒ひげ海賊団)、Bブロックはバルトロメオが勝ち抜き決定。バルトロメオにも正体がバレた?(~709話)。
【フランキー】【片足の兵隊】NEW!
所在: ドレスローザ
目的: スマイル工場の発見と破壊/スマイル工場で働く者達の救出
同じく工場の崩壊を企てていた片足の兵隊を仲間に加え、彼らの計画に便乗する。片足の兵隊の目的は工場で働く者達を救うこと。片足の兵隊はドレスローザの秘密を知っているらしい。”お花畑”に向かう(~711話)。
【ゾロ】【ウィッカ】NEW!
所在: ドレスローザ
目的: サニー号へ帰還
盗っ人”妖精”の正体はトンタッタ族(小人族)のウィッカであった。ゾロは偵察部隊の彼女からドンキホーテファミリーがサニー号へ襲撃に向かったことを聞く。サニー号まで道案内をしてもらうことを約束し、足を挫いたウィッカを「隊長」がいる”お花畑”へ連れて行くことになる(~711話)。
【錦えもん】
所在: ドレスローザ
目的: ドフラミンゴファミリーに捕らえられたカン十郎の救出
変装がバレ、ドフラミンゴファミリーに囲まれる。カン十郎の命を盾にされたため、何も出来ずどこかに連行される?(~705話)
【ナミ】【チョッパー】【ブルック】【モモの助】
所在: ドレスローザの沖
目的: サニー号の守備
誰もいないはずのサニー号の男部屋から物音と声を聞く(~705話)。
【サンジ】【ヴァイオレット】
所在: ドレスローザ
目的: 踊り子ヴァイオレットの護衛
恋人を刺したことで警官に追われていた踊り子ヴァイオレットに偶然出会い、隣町まで護衛することになる。ヴァイオレットには殺してほしい男がいるらしい(~705話)。
【ロー】【シーザー】【イッショウ】【海軍】【ドフラミンゴ】NEW!
所在: グリーンビットの南東のビーチ
目的: シーザーの引渡し
15時のシーザー引渡しまで残り2分。ローの電伝虫にサンジから連絡があり、ドフラミンゴが”七武海”を辞めていない、つまり取り引きが罠であることが伝えられる。サンジはすぐにその場から逃げるように指示するが、海軍大将イッショウ率いる海軍、さらにドフラミンゴも現れ戦闘不可避!?(~711話)。
【ロビン】【ウソップ】NEW!
所在: グリーンビットの地下「トンタッタ王国」
目的: シーザーの引渡しを完遂するため諜報と狙撃でローを援護
グリーンビットの森でトンタッタ族(小人族)に遭遇。小人の姿を見たため麻酔花で眠らされ、グリーンビットの地下「トンタッタ王国」に運ばれる(~711話)。
【CP-0(サイファーポール ゼロ)】
所在: ドレスローザ
目的: ???
世界最強の諜報機関。ロビン「彼らが動くときにいい事なんて起こらない」(~705話)。
<その他のキーパーソン>
【リッキー】
鉄仮面、ドクロマントの謎の老剣士。盾を持たない戦い方が特徴的。元剣闘士だが、コロシアムに彼を知る者はいない模様。予選Bブロック敗退。ドフラミンゴを憎んでいる。
【キュロス】
コロシアムの歴史上、最強の剣闘士。20年前まで活躍していたらしいが、国中の誰も彼を知らない。コロシアムの選手控え室にはなぜかキュロスの銅像があり、知られている情報はそのプレート書かれたことのみ。
【レベッカ】
コロシアムの女剣闘士。”メラメラの実”を手に入れてドフラミンゴを討とうとしている。予選Dブロック出場予定。片足の兵隊と知り合いらしい。
・ヴァイオレットの正体と能力
少し時間は遡り、シーザー引渡し30分前。ドレスローザのとある倉庫の中、
ドンキホーテファミリーに囲まれているヴァイオレットと
血まみれで倒れているサンジ。
踊り子ヴァイオレットの正体は・・・
ドンキホーテファミリー(トレーボル軍)の殺し屋なのでした。
ヴァイオレットに、となり町までの護衛とある男の殺害をお願いされていたサンジは、とりあえずとなり町までの護衛はノリノリで受けた模様。気になるのは、前回は警察に追われていたヴァイオレットを今回狙っていたのはドンキホーテファミリーの狙撃手だったということです。警察に追われていた理由は、恋がこじれて男を刺してしまったということでしたが、その男というのはドンキホーテファミリーの者だったということでしょうか?であれば、殺してほしい男というのもドンキホーテファミリーの者だったり??とりあえず、ヴァイオレットはサンジに対するドンキホーテファミリーの罠ではないようです。
<705話考察>
とまぁ、そういった具合に私は完全に騙されましたw
ヴァイオレットの演技力の高さのあまり、かなり唐突な展開に感じますが、これは”読み”間違えた705話のエピソードが伏線になっています。この時サンジが仕留めたドンキホーテファミリーの狙撃手がサンジとヴァイオレットに照準を向けて「
標的を確認・・・!!」と言ったのは、ヴァイオレットを狙っていたわけではなくサンジを狙っていたのでした。ヴァイオレットはサンジが「女に弱いとは聞いていた」そうなので、初めからサンジにはヴァイオレットが仕向けられていたようです。
705話
※照準がサンジとヴァイオレットの間に当たっているのがポイント
サンジに「
会った時から あなたの全てを見透かしていた・・・」と言うヴァイオレットは
”ギロギロの実”の「
眼力人間」と判明。
眼力最強といえばイワンコフだったりしますが(詳細→
空想科学読本 「ワンピース」ネタ 【覚え書き】)、能力は、指で作った輪を覗くと
透視が出来たり、脳の中の記憶や思惑を覗くことが出来るというもの。スケスケの実の件でサンジの目に止まっていないことから、自ずと「悪魔の実の図鑑」には掲載されていない実だと分かりますw
千里眼の様な穏やかな能力かと思いきや
攻撃技もあるようです。
”
熱鉄の涙(イエロ・ラグリマ)
目鯨(メクジラ)”
「目くじら」が立ったよ!w 注)「目くじら」の”くじら”は鯨と関係なし
とにかく、”目”に関連して能力を発揮するらしく、もしかすると観客のサンジと目が合った時から能力が使われていたのかもしれません。
>「目挑心招」
704話
まぁ、サンジなのでそんな能力はあっても使う必要はないわけですがw
「念写」は出来そうなものです。
”
心覗き(ピーピングマインド)”
独特のポージングから手でメガネを作り、相手の額に自分の額を合わせると、相手の心の中を覗くことが出来る。
ポーズは手遊びの「
魔法使いのメガネ」ですね(さらに元ネタがあるかはよく知りませんが、子供の頃やった記憶はあります)。
※コメントの情報より、70年代一世を風靡したコメディアンの小松政夫さんのギャグが元ネタのようです。
「
ガッチャマンに負けるな!負けるなガッチャマン!」
(意味は不明)
ヴァイオレットがサンジの頭の中を覗いて知ろうとしたのは、
”ロー”と”麦わら”が何の目的で同盟を組んだか、
シーザーの引渡しとは別に「ドレスローザ」での目的は何かというもの。すなわち、ドフラミンゴはロー達の真の目的がスマイル工場の破壊であることまでは考えが及んでいないようです。
ドレスローザでの作戦を読み取り、麦わらの一味らを一網打尽にするはず・・・だったのですが、サンジの頭の中にあったのはヴァイオレットの事を想う
ピンクな妄想のみ!!・・・ダメだこいつw
しかし、サンジの(ダメな)騎士道がいい具合に功を奏し、ヴァイオレットが涙して「殺してほしい男がいる」と言ったこと(
703話)は真実であると見透かしていた(格好になった)サンジに心を動かされたヴァイオレットはドンキホーテファミリーを裏切りサンジに真実を語りだすのでした――。
「ギクッ!!」って言うなよw 注)効果音のふきだし
サンジとヴァイオレットの会話で分かることは
・ヴァイオレットは不本意でドフラミンゴの下にいること
・殺したい男はドフラミンゴのこと
・ドンキホーテファミリーは麦わらの一味らのドレスローザでの行動を全て把握していること
・ドフラミンゴが七武海およびドレスローザ国王を辞めたことは虚実であること
・ドフラミンゴの罠
ギロギロの能力は能力者が手をかざせば、能力者以外も”覗く”ことが出来るようで、ヴァイオレットはサンジに彼女の頭の中の「
今朝のドレスローザ」の記憶を覗かせるのでした。
朝刊でドフラミンゴの七武海脱退とドレスローザ王位放棄が報じられる(
699話)
↓
国民大騒ぎ(
700話)
↓
CP-0がドレスローザに到着
↓
CP-0が国民に今朝報じられた件は誤報だと伝える
↓
平穏なドレスローザに戻る
CP-0は
午後3時の号外で世界に訂正が報じられるまで
口外することを国民に禁じており、ルフィらが着いた時すでに、ドレスローザが妙に平穏だったのはこういう事が起きていたわけでした(伏線の流れについては
前話考察参照)。CP-0の「
午後3時」とはローが指定したシーザー引渡しの時間であり、CP-0を呼んだのは他ならない
ドフラミンゴ。CP-0がどうやってルフィ達よりずっと早くドレスローザに到着できたのかは置いといて・・・
朝刊の一件は取引条件を呑んだとロー達たった10人余りを欺くため、
世界政府の権力を使ってドフラミンゴが世界に仕掛けたトリックだったのでした。
ロー達に目撃されたCP-0は、一通り騒ぐ国民を見つければ朝刊は誤報だと伝え回った後ということでしょうか。しかし、ローがドレスローザが妙に平穏であることを気にかけたように(
705話)、寧ろロー達に怪しまれてしまうので、取り引きが成功する前にドレスローザの国民に真実を伝えることは、ドフラミンゴにとってはメリットはありません。いくら口外を禁じられていても、ドレスローザでルフィ達が今朝の朝刊について尋ねれば、「あれは誤報だ」と答えそうなものです。
ドフラミンゴにとって、メリットとえば五月蝿い国民を黙らせることぐらいで、これぐらいの事ならドフラミンゴ本人が「あれは誤報」だと国民に直接伝えればイイ話。つまり、ドフラミンゴから依頼された
CP-0の本当の任務は別にあり、国民に誤報だと伝えたのは事のついでというのがしっくりくる話なのですが、どうなんでしょう。逆にそうじゃなかったら、なんだかなぁ~という感じはします(CP-0の存在自体は伏線になっているわけですが→後述)。
705話
この件には海軍も踊らされており(
700話)、
「世界貴族」直属の組織だと今回分かったCP-0を動かすこと、朝刊を捏造することは”七武海”の権力の範疇を超えています。頂上戦争の時のモリア暗殺の件で、海軍より上の組織(→世界政府上層)とつながりがあることは明らかでしたが・・・
イッショウ: そらァ一体どういう事ですか・・・サカさん・・・「海軍本部」も誤報に踊らされたと・・・?
サカズキ: あァ実に腹立たしい これからマリージョアの”五老星”に掛けおうて来るわい・・・
「午後3時」。ついにドフラミンゴと対峙したローはこの件を追求。
ロー: お前は海賊だ!!! たとえ”七武海”であろうとそんな権限がある筈がねェ!!! こんなバカなマネをもしできる奴がいるとするなら・・・!! この世じゃ・・・”
天竜人”くらいのもんだ!! お前まさか!!
(天竜人・・・?!)
ドフラミンゴ: ・・・
もっと根深い話さ ロー・・・!!! とにかくお前を殺したかった!!!
これはヴェルゴが捨て台詞として、ローは知らないことが命取りになると言った「
ジョーカーの過去」(
691話)を指しているようです。ドフラミンゴの容姿から、さすがにあの”天竜人”の血を分けているようには見えないですが、「もっと根深い」というのは何を意味しているのでしょう。
ドンキホーテファミリーがドフラミンゴのことを「
若様」と呼ぶことに関係しているかもしれませんし、そうではないのかも。う~~ん、分かりません。というか、ドフラミンゴがここまで大物だったとは、初登場から考えて誰が予想していたことでしょうw
そして、号外が世界に報じられるのでした。
CP-0さん、これ↓は?
「あれはミスだ」
CP-0さん、これ↓は?
「あれはミスだ」
CP-0さん、これ↓は?
「あれはミスだ」
然様ですか。※コミックス70巻で修正されたジャンプ掲載時の主なミス
次回はルフィのコロシアムCブロック予選か、グリーンビットの戦いか。状況的にイッショウはローとドフラミンゴの戦いを見守るという形になりそうです・・・か?