バンプレスト「
DXF~THE GRANDLINE VEHICLE~vol.2(クザン&自転車)」のレビューです。
「THE GRANDLINE VEHICLE(グランドライン ビークル)」は劇中の乗り物をフィーチャーしたシリーズで、第2弾はクザンと自転車のセットです。クザンはPVC製、自転車はABS製で原型師はそれぞれ別。クザンはグラメンシリーズのラインナップをメインで担当している原型師(TKさん)、自転車はメカが得意な原型師(NAOKIさん)が担当しています。
■ 自転車
自立可能、全長16センチ
青キジ(クザン)が主な移動手段に使っている愛用の自転車。正式には「
青チャリ」という名前があるのですが、海上を進めるのはクザンの”ヒエヒエ”の能力のおかげなので、
性能は至って普通のシティサイクル(ママチャリ)です。ただし、身長3m以上あるクザンが乗る自転車なのでサイズは普通より大きいはずです。名前の由来は単純に”
青キジのチャリンコ”だから「青チャリ」と、クザン本人がつけたと考えると痛々しいので”
青いチャリンコ”だから「青チャリ」でしょうか。どうでもいい話ですけどw
”青チャリ”のディテールは原型師の独自な解釈とアレンジがかなり入っているようです。独自と言ってもやはり「
ママチャリの再現」で、
反射板、
ベル、
サドルの留め具などが造形されています(でも、ライトはありませんw)。プライズでここまでやるのかというぐらい細部にこだわって設計されており、(多少太いのは仕方ないとして)
スポークの交差や、
チェーン、
ギア、
サドルなどリアルに造られています。タイヤチューブの
バルブや
タイヤの溝までちゃんとあります。ちなみに、写真だと分かりにくいですが、反射板はメタリック塗装です。
スタンドで自立します。
画像の通り後輪は回転します(前輪も)。ハンドルを動かすと前輪もちゃんと動く仕様で、構造は本物の自転車と同じ仕組みです。さすがに市販の精巧なモデルには見劣りしますが、
塗装完成済みの自転車プラモデルが手に入ったと考えれば、クザン無しのそれだけでも価値があるような気がします。
■ クザン&自転車
高さ15センチ
新世界編クザン。原作本編だと超ペンギンのキャメルに乗って登場したので、自転車に乗るクザンは今のところ映画「FILM Z」の再現になっています。これは個体差ではないと思うのですが、クザンと自転車の設計は微妙にずれており、右手をグリップに固定すると、どうしても
ペダルに乗せたはずの右足は浮いてしまいます。ペダルもスタンドの様に動く仕様なら、足に合わせることも出来たのですが。でも、パッケージの写真はちゃんと右足がペダルについているので、やっぱり個体差かも?
顔は口と鼻、輪郭はよく似ています。シャキンと太い眉毛には違和感がありますが、目はサングラスで隠れているおかげで、総じてよく似ています。サングラスは一体化しているかと思っていましたが、横から見ると実際はアイプリントがちゃんとあり、その上からサングラスのパーツが接着されているようです。左のつるの長さが足りていないのは、個体差でしょうかw
フィギュアの塗装はグラメンと同じ調子で、肌は赤みがかった樹脂肌にシャドウ、服装は暗調でまとめられています。サイズもグラメンサイズです。
以上、グランドラインビークル(略してグラビーでOK?)クザンのレビューでした。
乗り物をフィーチャーしたシリーズなだけあって、自転車はプライズと思えないほど細部まで造り込まれています。クザンフィギュアはこの場合、おまけのはずなのですが、塗装とサイズはグラメン仕様、原型もグラメンの看板原型師が手がけたということで、
完全にグラメンです。乗り物はただの自転車ですから、グラメンから出せば良かったじゃんという話ですw
でも今後、ビローアバイクに乗ったスモーカーだとか、ストライカーに乗ったエースのグラメン番外みたいなもの(あとシロモクバ1号に乗ったナミのグラレとか)がこのシリーズから出てもおかしくないと考えると、第2弾のこの路線のまま行って欲しいとも思います。乗り物(メカ)がABS製で、フィギュアはPVC製という組み合わせは相性がいいのですからね。良いシリーズに育つよう期待しておきましょう〆
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