週刊少年ジャンプ2014年8号(1月20日発売)の『ONE PIECE』の目次コメントにて、栄ちゃんのジャンプフェスタ出演は去年で最後だったことが明かされました。
ジャンプフェスタのステージは毎年楽しかったけど、僕の漫画家美学で去年の出演が最後。感謝!!!<栄一郎>
この「漫画家美学」というのはインタビューや対談等でその端々が語られている、「漫画家は裏方であるべき」ということです。
漫画家(作者)は読者にその存在を意識されない方が作品のために良いし、逆に意識されてしまうと作品を読む上で邪魔になるという考えで、これに基づいてワンピースでは手描き文字の台詞を使わないというポリシーを連載初期から貫いています。TV出演は一度もありませんし、ONE PIECE展の映像出演も好ましくなかったようです。
ジャンフェスのステージは毎年楽しかったと書かれていますが、実際は、最初の頃は読者の前に出ることは嫌だったと語っています。それでも毎年出続けたのは、アニメの放送がスタートした以降は声優陣と一緒のステージが楽しかったからだそうです。原作について、これからこういう展開になるとか、あのシーンは実はこうだったなんて裏話を語ればファンは当然喜びますけど、それは自身の「漫画家美学」に反していることでした。
ジャンフェスは初開催時から全部出ているはずなので、去年で出演15回目(ですか?)。何でこのタイミングで決心したのか、多少疑問ですが、惰性で来てしまったために何年も前から止めようと悩んでいたんでしょうか。まぁ、最後と言っても本当に最後じゃないことはよくある事なので、どうか分かりませんけど、連載が完結した年のジャンプフェスタには出演しても良いんじゃないかなと。もしそうなれば、個人的には初めてジャンプフェスタに行ってみたいなとも思います。それって何年後?w
ある日の尾田一行