・ここまでのドレスローザ編
前話までの現状整理。
【サボ】【バルトロメオ】
NEW!
所在: コリーダコロシアム
目的: コロシアム賞品の”メラメラの実”を 獲得
ルフィは正体を隠し、「ルーシー」として予選バトルロイヤルCブロックに出場し予選通過。Aブロックはバージェス(黒ひげ海賊団)、Bブロックはバルトロメオが予選を勝ち抜き、現在Dブロック進行中。バルトロメオは麦わら一味の大ファン。人気を奪った最悪の世代に恨みを持つキャベンディッシュ(Dブロック)はルフィの命を狙っている。
Dブロック予選が行われている中、作戦状況は変化し、ルフィはドフラミンゴをドレスローザで倒すことを決めて封鎖されたコロシアムの出口を探していたところ、12年前に死んだと思っていたサボと再会する。革命軍に入っていたサボはルフィと入れ替わり、ルーシーとしてエースの”メラメラの実”の獲得を目指す。
Dブロックは突如、戦士たち全員がバタバタと倒れるアクシデントが発生。観客達は何が起きたのか分からないようだが、サボは何が起きたか目で捉えていた。(~733話)
【バスティーユ】【海軍】
所在: コリーダコロシアム前
目的: 海賊の捕獲
バスティーユはコリーダコロシアムに参加した無法者達を捕らえるためコロシアムを包囲していたが、捕らえようとしていた者達をなぜか忘れてしまう(※対象がオモチャになったため)。(~731話)
【コアラ】【ハック】
所在: コリーダコロシアム前および地下
目的: ???
コロシアムの敗者達は皆、ドンキホーテファミリーの罠にかかりオモチャが捨てられた巨大な地下空間に落とされていた。その目的は戦士たちをオモチャの姿に変え、交易港の労働力にすること。チンジャオとリッキー(リク)以外、皆オモチャに変えられてしまう?
一方、ハックは地上にいる革命軍コアラと連絡を取りつつ、地下世界の探索を始めた。革命軍の目的は不明。(~731話)
【ルフィ】【ゾロ】【ウィッカ】【錦えもん】
所在: コリーダコロシアム前
目的: ドフラミンゴを倒す/カン十郎の救出
ベラミーの案内でコロシアムの外に出ることができたルフィは外で待っていたゾロと錦えもんに合流。正体がばれて海軍に追われていたが、錦えもんの能力で着ぐるみに着替え、これを撒く。ドフラミンゴに連れ去られたローを助けるため、ドフラミンゴを倒すため、王宮へ向かう。錦えもんはカン十郎が捕らわれているらしい「オモチャの家(=闇の工場)」の地図を持っている。(~731話)
【ヴァイオレット】
所在: ドレスローザ
目的: ???
"ギロギロの実"の能力者。正体は元ドレスローザの王女ヴィオラ。10年前、リク王(父)を殺さないことを条件としてドンキホーテファミリーに入る。"千里眼"の能力を持つ彼女は昨夜からサニー号の接近に気づいていたはずだが、ファミリーには報告しなかった。一時はサンジを罠にかけたが、ファミリーを裏切りサンジに協力する。1人王宮へ向かう。(~630話)
【ロー】【ドフラミンゴ】【イッショウ】
所在: ドレスローザ王宮
目的: 13年前の因縁によりドフラミンゴを討つこと
ローと麦わらの海賊同盟は天竜人だったというドフラミンゴの大掛かりな罠にかかり、ローはドフラミンゴと海軍大将藤虎の攻撃を受け窮地に追い込まれるが、一瞬の隙を見て脱出。シーザーをサニー号に預け、ドフラミンゴとの一騎打ちに臨む。ローと麦わらの海賊同盟はカイドウを討つことを名目にしていたが、ローの真の目的はその過程である「SMILE」の製造を止めること、つまりはドフラミンゴを討つことだった。これには13年前のローとドフラミンゴの因縁が関係しているらしい。一騎打ちはドフラミンゴが制し、ローは銃に撃たれ倒れる。
ロー「『"D"はまた・・・必ず嵐を呼ぶ』」「コラさん・・・」
イッショウはローと麦わらの一味の同盟の真相、グリーンビットへ向かった目的を調べるため、ドレスローザに派遣される。同盟の事実が本当だったことから、ローの七武海の称号剥奪を決める。麦わらの一味の逮捕に協力すると言うドフラミンゴの話を聞くため、ドフラミンゴとともに王宮へ向かう。(~730話)
【ウソップ】【ロビン】【トンタッタ族】
NEW!
所在: 地下「交易港」
目的: スマイル工場の発見と破壊/スマイル工場で働くトンタッタ族とオモチャ達の解放/ドフラミンゴファミリーの討伐
フランキー、ウソップとロビンがそれぞれ出会った片足の兵隊とトンタッタ族は国王ドフラミンゴの体制を倒そうとしている者達だった。彼ら「リク王軍」の目的はドンキホーテファミリーを討ち、ドレスローザの自由と元国王リク王の名誉を取り戻すこと。ウソップのついた嘘がもとで、フランキーたちはトンタッタ族に伝えられる伝説のヒーローとして共に戦うことになる。作戦の第1目標はオモチャの能力者である”シュガー”を驚かせて気絶させること(「SOP作戦」)。トンタッタ族が密かに掘った「地下通路」を通りオモチャ達が働く地下の交易港に潜入。ウソップとロビンはドンキホーテファミリーから奪った服に着替え、シュガーがいる幹部塔を目指す。(~733話)
<決起本部の情報整理>
・ドレスローザでは固く遵守される2つの法(「0時以降出歩かない」「オモチャは人間の家に、人間はオモチャの家に入ってはいけない」)がある。
・オモチャは元人間。ドンキホーテファミリーのとある能力者によってオモチャの姿にされた人間については残された者達の記憶の中から忘れ去られてしまう。
・偵察部隊の情報によると、ドンキホーテファミリーと「シュガー」の動きを確認済み。
・「闇の工場」はコロシアムの地下にある。
・「闇の工場」には「マンシェリー姫」を含め500人のトンタッタ族が捕らえられている。
・900年前までのドンキホーテ王の治世では、トンタッタ族はドレスローザの奴隷として人知れず地下深くで働かされていた。
・800年前から10年前まで続くリク一族の治世では、過去の償いとしてトンタッタ族はドレスローザから必要な物を好きに持ち出して構わないと厚遇され、それを"妖精の仕業"としたことから「妖精伝説」が定着した。
・片足の兵隊はレベッカの実の父親。
・10年前、リク王が国民から信頼を失った事件は、ドフラミンゴがドレスローザを正当に奪うための計略だった。
【片足の兵隊】【トンタッタ族】
NEW!
所在: 地下「連絡リフト」
目的: ドフラミンゴの討伐
「SOP作戦」が成功した瞬間に油断したドフラミンゴを討つため、連絡リフトに乗り王宮を目指す。(~733話)
【フランキー】
所在: ”オモチャの家”入り口
目的: スマイル工場の発見と破壊/スマイル工場で働くトンタッタ族とオモチャ達の解放/ドフラミンゴファミリーの討伐
身体が大きすぎて秘密の「地下通路」を通れないフランキーは一人、「オモチャの家」を通り地下「交易港」を目指す。「オモチャの家」の4つの入り口の1つを守備していたセニョール・ピンクと戦闘に。(~732話)
【ラオ・G】【セニョール・ピンク】【デリンジャー】【マッハバイス】
所在: ”オモチャの家”入り口
目的: SMILE工場の守備
コリーダコロシアムの決勝出場予定だったドンキホーテファミリー幹部はディアマンテ以外、ドフラミンゴの指示でオモチャの家の入り口に配備される。(~731話)
【サンジ】【ナミ】【チョッパー】【ブルック】【モモの助】【シーザー】
所在: ドレスローザの沖
目的: シーザーを連れて作戦の次の島「ゾウ」を目指す
作戦変更。シーザーをグリーンビットで回収し、サニー号の"風来・バースト"でドフラミンゴとイッショウの強襲から脱する。ローの指示でルフィらをドレスローザに残し、先に次の作戦の島であり錦えもんらの目的地である「ゾウ」に向かっていたが、再び作戦変更。トンタッタ族と共に戦ってドンキホーテファミリーを討とうという電話会議でのフランキーの訴えに賛同し、ドレスローザに船を戻すが、ナミの提案でやはり「ゾウ」を目指すことになる。(~730話)
【タマゴ男爵】【ペコムズ】【ビッグマム海賊団】
所在: ドレスローザの沖
目的: シーザーの捕獲
シーザーを狙い、巨大な海賊船でサニー号の前に現れ、砲撃を開始する。シーザーを狙う理由は”研究費”を騙し取られていたためらしい。(~730話)
<その他のキーパーソン>
【リッキー】
鉄仮面、ドクロマントの老剣士。盾を持たない戦い方が特徴的。元剣闘士だが、コロシアムに彼を知る者はいない模様。正体はドレスローザの先代国王リク王だった。10年前、ドフラミンゴの計略により国を奪われる。
【キュロス】
コロシアムの歴史上、最強の剣闘士。20年前まで活躍していたらしいが、国中の誰も彼を知らない。コロシアムの選手控え室にはなぜかキュロスの銅像があり、知られている情報はそのプレート書かれたことのみ。
【レベッカ】
コリーダコロシアム専属の女剣闘士(”囚人剣闘士”)。予選Dブロック出場。国民に恨みを買ったドレスローザの元国王リク王の孫(”幻の王女”)。ドフラミンゴが新しい国王になった際、母親のスカーレットをドンキホーテファミリー(?)に殺される。親代わりに育ててくれた片足の兵隊を守るため、”メラメラの実”を手に入れてドフラミンゴを討とうとしている。片足の兵隊の正体が実の父親だとは知らない。
【コラさん】
ローとドフラミンゴの13年前の因縁に関係しているらしい。
【ベラミー】
”2年前”ドフラミンゴに見捨てられたベラミーは、かつてその存在を信じる者を笑っていた”空島”へ行き、海賊団の仲間を失ったが、スカイピアの黄金を持ち帰りそれをドフラミンゴに寄与することで再びドフラミンゴの部下になっていた。コリーダコロシアムで今回優勝すればドンキホーテファミリーの幹部になれることをドフラミンゴから約束されていたが、Bブロック予選で敗退。ベラミーに愛想を尽かしたドフラミンゴから指令を受けたデリンジャーに殺されかけるが、バルトロメオに助けられる。建前では殺されかけても未だドフラミンゴへの忠誠を示すが、ルフィにも割と協力的である。
・ロンメルのカマイタチ
前回、20数名まで残ったDブロックに突如起きた謎のKO劇の真相が明らかに。猛者達を一瞬で倒したのはキャベンディッシュ、それも本人が眠っている間に目を覚ます別人格の「
ハクバ」という男でした。
キャベンティッシュは戦闘の真っ最中、突然睡魔に襲われ…
キャベンディッシュの意識が落ちると、「ハクバ」が覚醒!
なんで戦っている最中に急に眠くなったのか甚だ謎なのですが、目覚めた「ハクバ」はキャベンディッシュの倍以上に強い剣の達人であり、かつ人斬りを好む性格で、その瞬速剣であっという間に舞台上の全て、残りの20数名の戦士達を切り裂くと、「ハクバ」の意識は消えキャベンディッシュは再び眠りについたのでした。そうして、舞台上の戦士達が一瞬にして全員倒れているという奇怪な光景が出来上がったわけですが、”無敗の女”である
レベッカだけは「ハクバ」の剣を見切り、すれすれで致命傷を逃れたため、唯一人立ち上がることができ、Dブロック勝ち抜きを決めます。
金曜日に最新話の冒頭ページを公開するONE PIECE.comの「
ジャンプの『ONE PIECE』をチョイ見せ!」コーナーで、立ち上がるレベッカの脚が見えたため、レベッカが勝ち抜いただろうことは分かっていましたが、まさかこんなことになっていたとは!伏線らしきものがさっぱり無かったので、分かるはずもありませんw
「ハクバ」は元々”
ロンメルのカマイタチ”と呼ばれる、「
ロンメル王国」で昔、夜になると人を斬り裂く風が吹くという怪奇事件の犯人であり、海軍に本人が名乗った名前とのこと。ロンメルでの人斬りによって海へと追われ、結果として海賊になったキャベンディッシュの異名”
白馬”は「白馬の王子様」にかかっていたり、白馬のファルル(キャベンディッシュの愛馬)を意味しているだけでなく、もう一人の人格「ハクバ」を意味していたわけです(”ハクバのキャベンディッシュ”)。そして、キャベンディッシュにかけられている2億8000万ベリーの懸賞金は「ハクバ」の実力が加味されているようです。
「ハクバ」が現れた後すぐに寝てしまう体質じゃなければ、あるいは自在に「ハクバ」に入れ替わることができれば、もっと高額な懸賞金がかかっていたかもしれません。
ちなみにロンメル王国の町並みはロンドンの世界遺産、
ウェストミンスター宮殿に似ています。上のコマ手前の時計台がかの有名な「ビッグ・ベン」にそっくり。
【原作ネタ】 漫画紀行~ONE PIECEな風景~ 【街並み編】
ロンドンで「斬り裂き」といえば「切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)」を思い浮かぶわけで、ジャック・ザ・リッパーの被疑者の中には二重人格者がいたとか、いないとか(←詳しく知りません)。「ハクバ」の場合は女性に対する性的暴行ではなく老若男女問わない辻斬りのようなものですが、とりあえずキャベンディッシュと寝る女性は危険ですねw
さらにどうでもいい話ですけど、”ロンメルのカマイタチ”の2つコマで、事件が起きたコマの月は
満月、海兵が斬られているコマの月は
二十六夜(三日月と左右反対)なので、事件発生から海軍の軍艦が派遣されるまで約10日かかっていることになります。・・・うむ。
(
※コメントで指摘がありました。ロンメル王国の緯度が分からないので三日月なのか二十六夜か判断がつかないため(緯度が真逆だと月の見え方が左右反対になる)、海軍が派遣されるまでにかかった日数は約2週間としておきます。・・・うむ、どうでもいいw)
前回の考察で、予選中の描写でただ一人一度も描かれていない有力選手のメドウズが、突然全員を倒した謎の人物の最有力候補と考えていましたが、倒したのはキャベンディッシュ(ハクバ)、立ち上がったのはレベッカということで全くの見当違いでした。
メドウズが怪しい理由は顔が隠れているというのもありますが、一番大きいのは有力選手で名前が挙がっていながら、それ以降今まで一度もその姿が描かれていないことです。うん、すごく怪しい。ただ描き忘れられている可能性もなくはないですがw<733話考察>
今回、初めてメドウズが2コマ描かれており、もう一方の予感は的中していたかもしれませんw
・一方、王宮では…
一方、王宮では、例のトランプの席がある部屋でドフラミンゴがコロシアムの試合を観戦中。部屋には
ローの他、
リク王が拘束されています。
リク王はコリーダコロシアムの地下に落とされオモチャに変えられてしまいそうなところでしたが、考えてみればリク王をオモチャにしてしまったら、10年前にリク王を操って行った蛮行についての国民の記憶が改竄されて、ドフラミンゴが国を乗っ取ったという記憶に書き換えられる危険性もあるのかもしれません。
”ホビホビの実”の能力によって、どう改竄されるかまではおそらくコントロールできないと思うので、むやみにオモチャに変えてしまうのは危険ということです。元よりドフラミンゴがリク家から正統に継いだ王で、国王軍が勝手に行った蛮行という風に改竄されれば、トンタッタ族たちのリク王への忠誠がドフラミンゴへの忠誠にすり替えられ、都合のいいことなる可能性もあるわけですが、そうなるともうストーリーがむちゃくちゃですw 殺さないで敢えて生かしているのは「リク王軍」に対する人質・保険ということでしょう。
リク王が地べたで縛られているのに対し、ローは「
ハートの席」に座らされています。着けられている手枷は海楼石製のはずです。同じ人質ならばリク王と同じく地べたでいいと思うのですが、あれだけブチ切れていたのに、ドフラミンゴはまだローに”ハート”の幹部に就かせようという考えがあるのでしょうか。どんだけローが好きなんだ?w
「リク王軍」と「麦わらの一味」に対する人質をそれぞれ手に入れたことでドフラミンゴはこの戦争にほぼ勝った気でいるみたいですが、ウソップたちが秘密の通路で地下に既に侵入していること、ルフィが既にコロシアムを脱出していることにはまだ気づいていないようです。その
ルフィは
ゾロと
錦えもんと共に王宮がある高台「王の台地」のふもと、王宮の玄関に続くリフトに辿り着いています。リフトに乗るにはリフトの番人に「通行証」を見せる必要があるのですが、先回りしていた
ヴァイオレット(ヴィオラ)が現れ、どうやら王宮へ手引きしてくれる模様・・・といったところで次回に続きます。