・ここまでのドレスローザ編
前話までの現状整理。
【サボ】【バルトロメオ】【コアラ】
所在: コリーダコロシアム
目的: コロシアム賞品の”メラメラの実”を 獲得
ルフィは正体を隠し、「ルーシー」として予選バトルロイヤルCブロックに出場し予選通過。しかし作戦状況が変化し、ルフィは”メラメラの実”を諦めてドフラミンゴをドレスローザで倒すことを決め、封鎖されたコロシアムの出口を探していたところ、12年前に死んだはずのサボと再会する。密かに革命軍に入隊していたサボはルフィと入れ替わり、ルーシーとしてエースの”メラメラの実”の獲得を目指す。Aブロックはバージェス(黒ひげ海賊団)、Bブロックはバルトロメオ、Dブロックからはレベッカが予選を通過し、ファミリー最高幹部ディアマンテを加えた5人による”メラメラの実”争奪バトルロワイヤルが始まる。革命軍のコアラは持ち場を離れて決勝戦を観戦。(~737話)
【ルフィ】【ゾロ】【ウィッカ】
【ヴァイオレット(ヴィオラ)】【錦えもん】
所在: 「王宮」下部外壁塔
目的: ドフラミンゴを倒す/カン十郎の救出
ドフラミンゴに連れ去られたローを助けるため、ドフラミンゴを倒すため、王宮へ向かう。ヴィオラの案内で王宮の下部外壁塔まで潜入するも、ルフィの暴走により、仕方なく一行は正面突破を試みる。外壁塔1・2F(王宮B3・2)の守備を軽々と突破したが、3F(王宮B1)にてルフィ達の前に能力により王宮と同化した最高幹部ピーカが立ちはだかる。
錦えもんは外壁塔1Fより、カン十郎が捕らわれているらしい「オモチャの家」へ向かった?(~737話)
【ロー】【ドフラミンゴ】【リク】
所在: ドレスローザ王宮「スートの間」
目的: 13年前の因縁によりドフラミンゴを討つこと
ローと麦わらの海賊同盟は天竜人だったというドフラミンゴの大掛かりな罠にかかり、ローはドフラミンゴと海軍大将藤虎の攻撃を受け窮地に追い込まれるが、一瞬の隙を見て脱出。シーザーをサニー号に預け、ドフラミンゴとの一騎打ちに臨む。ローと麦わらの海賊同盟はカイドウを討つことを名目にしていたが、ローの真の目的はその過程である「SMILE」の製造を止めること、つまりはドフラミンゴを討つことだった。これには13年前のローとドフラミンゴの因縁が関係しているらしい。一騎打ちはドフラミンゴが制し、ローは銃に撃たれ倒れる。
ロー「『"D"はまた・・・必ず嵐を呼ぶ』」「コラさん・・・」
ドフラミンゴはローを王宮へ連れ帰る。ローの他、一室にはリク王も捕らえられている。
(~736話)
【藤虎(イッショウ)】
所在: ドレスローザ王宮
目的: 麦わらの一味の逮捕
イッショウはローと麦わらの一味の同盟の真相、グリーンビットへ向かった目的を調べるため、ドレスローザに派遣される。同盟の事実が本当だったことから、ローの七武海の称号剥奪を決める。麦わらの一味の逮捕に協力すると言うドフラミンゴの話を聞くため、ドフラミンゴとともに王宮へ向かう。話を聞いたイッショウは市民への被害を最小限に抑えるため、麦わらの一味と不審な者達(リク王軍)の動きを止めようと考える。イッショウは”王下七武海”制度の完全撤廃を望んでいる。(~735話)
【ハック】
所在: 地下「交易港」
目的: ???
コロシアムの敗者達は皆、ドンキホーテファミリーの罠にかかりオモチャが捨てられた巨大な地下空間に落とされていた。その目的は戦士たちをオモチャの姿に変え、交易港の労働力にすること。他の選手達同様、地下に落とされたハックは地上にいる革命軍コアラと連絡を取り、地下世界の探索を始めた…が、やはり他の選手達同様トレーボルのベタベタの実の能力に捕まり、オモチャにされてしまう。革命軍の目的は不明。(~737話)
<オモチャにされたコロシアムの主な戦士達>
・ハック(革命軍)
・キャベンディッシュ(ハクバ)
・サイ(八宝水軍;目的はドレスローザから敵国への武器密輸を止めること)
・ブー(八宝水軍)
・チンジャオ(八宝水軍)※推定
・エリザベロー(プロデンス王)
・アブドーラ(犯罪者)
・ジェット(犯罪者)
※敗退者でオモチャにされていないのはリッキー(リク王→拘束)とベラミー
【ウソップ】【ロビン】【トンタッタ族】
NEW!
所在: 地下交易港「幹部塔」
目的: スマイル工場の発見と破壊/スマイル工場で働くトンタッタ族とオモチャ達の解放/ドフラミンゴファミリーの討伐
フランキー、ウソップとロビンがそれぞれ出会った片足の兵隊とトンタッタ族は国王ドフラミンゴの体制を倒そうとしている者達だった。彼ら「リク王軍」の目的はドンキホーテファミリーを討ち、ドレスローザの自由と元国王リク王の名誉を取り戻すこと。ウソップのついた嘘がもとで、フランキーたちはトンタッタ族に伝えられる伝説のヒーローとして共に戦うことになる。作戦の第1目標はオモチャの能力者である”シュガー”を驚かせて気絶させること(「SOP作戦」)。トンタッタ族が密かに掘った「地下通路」を通りオモチャ達が働く地下の交易港に入り、シュガーとトレーボルがいる幹部塔の中に潜入する。シュガーを気絶させる方法はシュガーがいつも食べているグレープの入ったバスケットの中に、グレープそっくりに作った世界一辛い調味料「タタババスコ」の塊をこっそり入れシュガーに食べさせることだった。
ロビンの作戦によりトレーボルをシュガーから離れさせることに成功するが、シュガーの実力を過小評価しているトンタッタ族達は正面から強行にシュガーに「タタババスコ」の塊を食べさせようとするも、忽ちオモチャにされてしまい、同士討ちに陥る。さらにトレーボルが罠にかけられていることに気づき・・・。(~738話)
<決起本部の情報整理>
・ドレスローザでは固く遵守される2つの法(「0時以降出歩かない」「オモチャは人間の家に、人間はオモチャの家に入ってはいけない」)がある。
・オモチャは元人間。ドンキホーテファミリーのとある能力者によってオモチャの姿にされた人間については残された者達の記憶の中から忘れ去られてしまう。
・偵察部隊の情報によると、ドンキホーテファミリーと「シュガー」の動きを確認済み。
・「闇の工場」はコロシアムの地下にある。
・「闇の工場」には「マンシェリー姫」を含め500人のトンタッタ族が捕らえられている。
・900年前までのドンキホーテ王の治世では、トンタッタ族はドレスローザの奴隷として人知れず地下深くで働かされていた。
・800年前から10年前まで続くリク一族の治世では、過去の償いとしてトンタッタ族はドレスローザから必要な物を好きに持ち出して構わないと厚遇され、それを"妖精の仕業"としたことから「妖精伝説」が定着した。
・片足の兵隊はレベッカの実の父親。
・10年前、リク王が国民から信頼を失った事件は、ドフラミンゴがドレスローザを正当に奪うための計略だった。
【片足の兵隊】【トンタッタ族】
所在: 地下「連絡リフト」
目的: ドフラミンゴの討伐
「SOP作戦」が成功した瞬間に油断したドフラミンゴを討つため、地下交易港から王宮につながる連絡リフトに乗り込む。リフトを乗っ取るため、リフト内のドンキホーテファミリーと戦闘を始めたが、リフトには「オモチャの家」を守備していたはずの幹部・ラオGが乗り合わせており、部隊は苦境に陥る。(~736話)
【フランキー】
所在: 「オモチャの家」
目的: スマイル工場の発見と破壊/スマイル工場で働くトンタッタ族とオモチャ達の解放/ドフラミンゴファミリーの討伐
身体が大きすぎて秘密の「地下通路」を通れないフランキーは一人、「オモチャの家」を通り地下「交易港」を目指す。「オモチャの家」の4つの入り口の1つを守備していたセニョール・ピンクと戦闘に。家の中には突入できたが、ピンクに加えてマッハバイスとも戦闘になり、さらに海軍にも包囲される。(~735話)
【デリンジャー】【セニョール・ピンク】【マッハバイス】
所在: 「オモチャの家」
目的: SMILE工場の守備
コリーダコロシアムの決勝出場予定だったドンキホーテファミリー幹部はディアマンテ以外、ドフラミンゴの指示でオモチャの家の入り口に配備される。ピンクとマッハバイスはフランキーと戦闘中。(~735話)
【バスティーユ】【海軍】
所在: 「オモチャの家」
目的: 麦わら一味の捕獲
バスティーユはコリーダコロシアムに参加した無法者達を捕らえるためコロシアムを包囲していたが、捕らえようとしていた者達をなぜか忘れてしまう(※対象がオモチャになったため)。大将藤虎の命令により麦わら一味および「リク王軍」?の逮捕に動き出す。(~735話)
【サンジ】【ナミ】【チョッパー】【ブルック】【モモの助】【シーザー】
所在: ドレスローザの沖
目的: シーザーを連れて作戦の次の島「ゾウ」を目指す
作戦変更。シーザーをグリーンビットで回収し、サニー号の"風来・バースト"でドフラミンゴとイッショウの強襲から脱する。ローの指示でルフィらをドレスローザに残し、先に次の作戦の島であり錦えもんらの目的地である「ゾウ」に向かっていたが、再び作戦変更。トンタッタ族と共に戦ってドンキホーテファミリーを討とうという電話会議でのフランキーの訴えに賛同し、ドレスローザに船を戻すが、ナミの提案でやはり「ゾウ」を目指すことになる。(~730話)
【タマゴ男爵】【ペコムズ】【ビッグマム海賊団】
所在: ドレスローザの沖
目的: シーザーの捕獲
シーザーを狙い、巨大な海賊船でサニー号の前に現れ、砲撃を開始する。シーザーを狙う理由は”研究費”を騙し取られていたためらしい。(~730話)
<その他のキーパーソン>
【リッキー】
鉄仮面、ドクロマントの老剣士。盾を持たない戦い方が特徴的。元剣闘士だが、コロシアムに彼を知る者はいない模様。正体はドレスローザの先代国王リク王だった。10年前、ドフラミンゴの計略により国を奪われる。
【キュロス】
コロシアムの歴史上、最強の剣闘士。20年前まで活躍していたらしいが、国中の誰も彼を知らない。コロシアムの選手控え室にはなぜかキュロスの銅像があり、知られている情報はそのプレート書かれたことのみ。
【レベッカ】
コリーダコロシアム専属の女剣闘士(”囚人剣闘士”)。予選Dブロック出場。国民に恨みを買ったドレスローザの元国王リク王の孫(”幻の王女”)。ドフラミンゴが新しい国王になった際、母親のスカーレットをドンキホーテファミリー(?)に殺される。親代わりに育ててくれた片足の兵隊を守るため、”メラメラの実”を手に入れてドフラミンゴを討とうとしている。片足の兵隊の正体が実の父親だとは知らない。
【ヴァイオレット】
"ギロギロの実"の能力者。正体は元ドレスローザの王女ヴィオラ(レベッカの叔母)。10年前、リク王(父)を殺さないことを条件としてドンキホーテファミリーに入る。"千里眼"の能力を持つ彼女は昨夜からサニー号の接近に気づいていたはずだが、ファミリーには報告しなかった。一時はサンジを罠にかけたが、ファミリーを裏切りサンジに協力する。ヴァイオレットは能力で「リク王軍」の行動をずっと見ていた。
【コラさん】
ローとドフラミンゴの13年前の因縁に関係しているらしい。
【ベラミー】
”2年前”ドフラミンゴに見捨てられたベラミーは、かつてその存在を信じる者を笑っていた”空島”へ行き、海賊団の仲間を失ったが、スカイピアの黄金を持ち帰りそれをドフラミンゴに寄与することで再びドフラミンゴの部下になっていた。コリーダコロシアムで今回優勝すればドンキホーテファミリーの幹部になれることをドフラミンゴから約束されていたが、Bブロック予選で敗退。ベラミーに愛想を尽かしたドフラミンゴから指令を受けたデリンジャーに殺されかけるが、バルトロメオに助けられる。建前では殺されかけても未だドフラミンゴへの忠誠を示すが、ルフィにも割と協力的である。
・ベタベタの実の弱点
738話
シュガーから引き離すため、騙されて外に連れ出されたことに気づいた
トレーボルは怒りに任せて港に留まっていた船を幹部塔に投擲。
シュガーの護衛はどうした!?w
混乱の隙にトレーボルは、オモチャになった者達も含めて
トンタッタ族を”ベタベタ”の能力で一網打尽にしてしまいます。シュガーは自分までも危険にさらされた攻撃に怒ってトレーボルを蹴ってますけど、
そこはベタベタしないのかとw
簡単に騙されてしまう民族性のため、トンタッタ族は尋問により片足の兵隊とウソランド(ウソップ)が仲間であることをあっさり白状してしまいます。仲間の繋がりをつかんだところで、トレーボルは蟻塚のようになっているトンタッタ族を捕らえる”ベタベタ”の物質に火をつけるのでした。この”ベタベタ”は「
可燃性」で、というか「爆発性」であるらしく大爆発を起こすのでした。トレーボルは、シュガーにまた蹴られているんじゃなかろうかw
ただ、爆発するのは厄介ですが、
「可燃性」であることは”ベタベタの実”の捕獲能力としてはデメリットになります。燃やしてしまえば”ベタベタ”を除去することができるわけですから。これは
ウソップの活躍が期待できそうです。また「可燃性」であるなら、体から”ベタベタ”を出している能力者本人はどうなるのか?という疑問はありますが、今回火をつけたのはトレーボル自身なので、今のところその辺はご都合主義ということで。
一方、ドンキホーテファミリーに変装して身を潜めていた
ウソップは捕まらずに助かっています。ウソップを助けに来た
ロビンの服装は元に戻っていますが、ファミリーの制服は
前回、”ベタベタ”を浴びせられたため、脱ぎ捨てたようです。
”ハナハナの実”の能力で咲いた体の一部は能力者本人の体そのものなので、”
体咲き(クエルポフルール)”で着ている服も能力者本人が着ている服そのものと考えられます。前回、咲いた側の体で行動していたロビンは”ベタベタ”の拘束から脱出することができましたが、
服は”ベタベタ”になってしまったというわけです。ベタベタになった服を脱いでいるロビンの絵を誰か描いてくれることに期待して〆
738話
なお、爆発の後も
レオの腕には無事「タタババスコ」の塊があるので、SOP作戦を成功させるチャンスはまだ残されています。
・オモチャのような武器と刃がない剣
コナン君かな?
これは阿笠博士が発明した武器ではなく、
ディアマンテが”
ヒラヒラの実”の能力で
小型ケースにコンパクトに折りたたんでいる武器を取り出す様子。
736話
そして、このバックル状の
ケースをディアマンテは少なくとも5つ所持しています。剣は鞘に収めているので、残り4つの中身が不明です。全部武器とも限らず、不出来な少年を助ける便利な道具が出てくるかどうかは分かりませんが、今後何が出てくるかは注目です。特に、ディアマンテが窮地に陥るような展開があれば、とっておきの物が出てくるかもしれません。
一方、
レベッカの剣には刃がないことが判明。刃がない剣は、殺し合いを嫌う祖父のリクがリッキーとしてコロシアムに出場した際の武器と同じで、レベッカはコロシアムの専属剣闘士にさせられた後も母スカーレットの「人を傷つけてはいけない」という教え(
721話)をずっと守っていたようです。
・サボとバルトロメオ
サボ:へっへっへっ!! 楽しくなってきたな!! よし行こうぜ
マリンコロッセオ
バルトロメオ:バルトロメオっすよ!! 何だべそれ!!
この決勝に臨むサボとバルトロメオの会話(
735話)についての以前の解釈がこちら↓
このサボとバルトロメオの会話は解釈が分かれそうなところですが、「マリンコロッセオ」の字面はおそらくコロシアムの舞台のことを意味していると考えられます。「マリン(Marine)」は”海上の”、「コロッセオ(Colosseo)」はもちろん”コロシアム(闘技場)”のことですから、水を張ったコロシアムそのものというわけです。コリーダコロシアムのモデルになっているローマ帝国のコロッセオは、初期の興行ではローマ水道より引いた水で舞台に水を張り、馬を泳がせたり模擬海戦を行っていたのに対し(→詳しくはこちら)、コリーダコロシアムは闘魚が泳いでいるので、張ってあるのは海水。まさに「マリンコロッセオ」です。
サボたち革命軍はドレスローザ潜入にあたって下調べはして来ているはずなので、決勝戦の舞台の通称がそう呼ばれているのかもしれません。セリフの文脈は「さあ、マリンコロッセオ”に”行こうぜ」なのか、決勝戦への気持ちの高まりからぶっ飛んだ名前の呼び間違いをしたのかは、その後のサボの反応からは判断がつきません。ただ、サボはボケキャラではないはずなので、そう考えるとやっぱり前者の可能性が高く、バルトロメオは自分の名前を呼び間違えられたと勘違いしているというのが、この会話の真相のようです。<735話考察>
そして今回、レベッカがディアマンテにやられそうになった時のサボとバルトロメオの会話がこちら↓
サボ:しまった!! おい!!
マッスルメロン!!
バルトロメオ:Σバルトロメオっスけど!!?
サボ:お前 あのコを守れ!!
バルトロメオ:えェ!!?
Σもうフォローしきれねーよ!w
サボはボケキャラになってました〆
なお、革命軍がドレスローザに来た目的は未だ不明ですが、今回サボが”メラメラの実”争奪の敵になるはずのレベッカを守るようバルトロメオに指示したことから、本来の目的はドフラミンゴの悪事を暴き、善政を施していたリク一族に王家を戻すという可能性が高そうです。
・片足の兵隊の正体
その正体は・・・
コロシアムの歴史上 最強の剣闘士”キュロス”
と判明。これについては
726話までの考察で予想されていました。
これまでは、キュロスはオモチャにされて国民に忘れ去られていると仮定して、レベッカは片足の兵隊に身を守る剣術を教えられ(721話)、コロシアムでは"無敗の女"と呼ばれるまでになったのは、片足の兵隊が伝説の剣闘士キュロスだったから、という程度の予想でした。たとえ伝説の剣闘士に教えられたから、その子供だからといって今まで無傷で戦うことができるのかという話ですが、前回、レベッカが見聞色の覇気使いと分かったことで信憑性が大きく高まりました。というのも、エースの例で分かるように得意な覇気は遺伝すると考えられるため、キュロスがレベッカの父親で、かつ見聞色の覇気使いならば「3千戦全勝、その内、敵の攻撃を受けたのはたったの一太刀だけ」(704話)という伝説的な成績も説明がつくわけです。それに対し、レベッカは母スカーレットの教えで人を傷つけない剣術を覚えたため(721話)、コロシアムで勝つことは難しいと。<726話考察>
キュロスが実在していたことが明らかになったということは、
キュロスの像に書かれている文面の内容(
704話)は事実だということになります。
704話
・「
コリーダコロシアムの歴史上最強の剣闘士」
・「
三千戦全勝、その内、敵の攻撃を受けたのはたったの一太刀だけ」
・「
20年前までここで活躍していた」
ワンピースにおいて「三千戦」というような数字はあまりリアルに考えられていないので、考察してもあまり意味がないことが多いのですが、一応1日1戦していたと仮定すると
キュロスがコロシアムで活躍していたのは約10年になります。レベッカと同様、10代から出場していたとすると引退したのは20代後半でしょうか。それから約20年が経って現在に至るので年齢は40代後半と推定されます。
「敵の攻撃を受けたのはたったの一太刀だけ」というのは、先述したようにレベッカが見聞色の覇気使いであることから、キュロスもおそらく
見聞色の覇気使いだと分かります。片足の兵隊がラオGの攻撃を普通にくらっているのは、オモチャの体では満足に動くことができないからということでしょう。片足の兵隊にドフラミンゴ討伐を託したトンタッタ族達は人間に戻った時の彼の強さを信じているというわけです。
母スカーレットは王族であるのに
レベッカ親子はどうして王宮ではなく、郊外の高台の小さな家に住んでいるのかという疑問については、
727話の考察で、ウソップの台詞から推定される父の片足の兵隊が王族であることを否定して(※この時まだスカーレットがリク王の娘であることは確定していない)、次のように考察しています。
レベッカの記憶の中から父親の存在は消えているわけですが、二人暮らしのテーブルには椅子が3つあります(721話)。したがって、おそらくこの時本当は父親が一緒に暮らしていたと考えられるわけですが、もしその父親が王位継承者であろうリク王の息子ならば、町外れの高台で貧しい暮らしをしていただろうかと疑問になります。
721話
また、同回想で片足の兵隊はレベッカのことを「偉かった母の血を継いでいる」と言っているので(※父親が不在なのでそう説明せざるをえないが)、リク王の娘であるスカーレットが駆け落ちでもして、町外れに暮らしていると考えた方が経緯は説明しやすいからです。
この点において、「片足の兵隊がキュロス」という予想に関しては、今回の回想でリク王は戦うこと(=殺し合い)を毛嫌いしている様子が明らかなので、リク王の治世では剣闘は殺し合いではなかってにせよ、それを模倣して見世物にしていること自体リク王はあまり好きではなく、コロシアムで伝説的な強さを誇っていたキュロスを野蛮と考えて娘との結婚を認めなかったと考えることはできそうです。<727話考察>
おそらく駆け落ちだろうと。ただ、スカーレット自身も「人を傷つけてはいけない」とレベッカに教育しているので、どうしてキュロスと結ばれたのか、また疑問が生まれてくるわけですが。
なお、他のオモチャと違って
片足の兵隊だけがどうして自由に行動できるのかという以前からの謎(※「人間に危害を加えないこと」と「ファミリーの命令には従う事」という契約がオモチャにされている)については、
ドレスローザで初めてオモチャになったキュロスに対してシュガーは契約を交わし忘れるというミスを犯したことが明らかになりました。
そんなオチかーいw