「ネタバレ・まとめサイト」に出版社動く 警告なく法的手段とる可能性も
ネット上に数多く存在する、いわゆる「ネタバレ・まとめサイト」と呼ばれるサイトに対し、出版社側が動きを見せた。サイト「ナルトちゃんねる」では、出版社側(社名は明らかにしていない)と協議した結果、過去のネタバレ記事をすべて削除し、今後「全文ネタバレ、画バレリンク」にあたる記事の更新を止めることにしたとのこと。3月5日のエントリ「ネタバレ記事に関して」の中で報告した。
ここで言う「ネタバレ」というのは、画像・テキストを問わず「ストーリー全体を描写するような詳細なネタバレ、またはそれに準ずるもの」のこと。雑誌や単行本からのキャプチャを貼り付けるのはもちろんのこと、日本語・英語問わず、文章により詳細なストーリーを描写するのも相当する。また、画像へのリンクを貼る行為や、2ちゃんねるなどに書き込まれたネタバレを転載する行為も、「転載もまた情報の拡散に該当する」という観点からアウトの可能性が高い。
これまでは「すでにネット上に書き込まれた情報の転載については黙認」というスタンスだったが、現状のネタバレ・まとめサイトの無法地帯化、出版業界の厳しい現状などを踏まえ、今後はこうした「ネタバレ」行為を行っているサイトに対しては「断固たる措置」をとっていくとのこと。出版社側では「できれば穏便に済ませたい」としつつも、今後は「警告なく法的手段に出る可能性」も示唆し、できれば自主的に記事の削除、サイト閉鎖などの措置をとってほしいと警告した。
ただし、漫画文化の普及に寄与していると認められるようなサイトについては一定の考慮はされるもよう。「ナルトちゃんねる」についても、サイト自体は存続の方針で動いていくという。
一方で、「ネタバレ専門サイトはたぶん地獄を見るのでは」とも。また、キャラクターの画像を無断で使用しているケースについても出版社側では問題視しており、「まとめサイトさんは特に危ないもしれないですね」ともコメントしている。
「ナルトちゃんねる」の発表を受け、すでに「進撃の巨人ちゃんねる」など一部のネタバレ・まとめサイトも記事の削除や更新停止を発表している。
(ねとらぼ)
ネットの「全文ネタバレ」に出版社が“断固たる措置”? サイト運営者が過去記事を削除する動き
漫画の内容を文章や画像で詳細に説明する「全文ネタバレ」を掲載するサイトに対し、出版業界が“断固たる措置”を取る態勢に入っている──あるサイトの運営者がこのほど、大手出版社との相談の結果として、過去の全文ネタバレ記事を削除し、今後は同様の記事を更新しない方針を明らかにした。
この運営者によると、出版社側は同様のサイト運営者に対し「自ら記事の削除・サイトの閉鎖などの措置を取って頂ければありがたい」と呼び掛けているという。これを受け、ネタバレ記事を自主的に削除するサイトも出てきている。
明らかにしたのは「ナルトちゃんねる(ネタバレ注意!)」。同サイトは「ストーリー全体を描写するような詳細なネタバレ」=全文ネタバレ記事や、作品の画像による「画バレ」へのリンクを全て削除し、今後は同様の記事は更新しないという。
同サイトの運営者によると、大手出版社の「中の人」との話し合いの結果だという。画像の無断公開などを含むネタバレ行為を出版界はこれまで黙認してきた形だが、現状では全文転載に近い形のものもあるなど無法地帯化しており、出版市場が縮小する厳しい状況にある中、“断固たる措置”を取る態勢に入っているのだという。
対象となる具体的なサイト・ブログ名は明らかにいなかったというが、「検索にすぐ引っかかるようなサイトは軒並み対象だと思って構わない、とのことでした」という。
「おそらくですが“警告なし”で法的手段に出る可能性が高い」が、訴訟は出版社側にも手間とコストがかかるため、「できれば穏便に済ませたい」として、自主的な削除を求めているという。出版社側は「漫画文化の普及に寄与していると認められるようなサイトについては考慮しないでもない」が、「ネタバレ専門サイトはたぶん地獄を見るのではないか」としている。
この記事を受け、「ONE PIECE速報」はネタバレ記事を削除し、今後同様の記事は更新しない方針を明らかにしている。
(ITmedia ニュース)
ネタバレ記事に関して
「ナルトちゃんねる」では、本日より全文ネタバレ、画バレリンクの更新を止めることにしました。
また、過去の全文ネタバレ・画バレリンクを含む記事も全て削除させて頂きました。
これから先その類の記事を更新することもありません。
この決定ですが、先日話題になったばかりの2ちゃんねる転載禁止騒動とは全く関係無くて、 実は出版業界の大手である某社さんの中の人との話し合いをもって下すこととなりました。
数あるネタバレ・まとめサイト、ブログ、掲示板の管理者さま、利用者さまに対し、某社からぜひお伝えしてほしいということでこの記事を書きました。
特にサイト・ブログの管理者さまには非常に大事なお話になるかと思いますので、ぜひ情報を拡散して頂ければ、と思います。
ここでいう全文ネタバレとは"ストーリー全体を描写するような詳細なネタバレ、またはそれに準じるもの"であり、画像・テキストといった形態を問いません。
また、画バレのリンクは日本語・英語を問わないそうです。いずれにしても著作者は同一なので。
画バレをアップロードして自分のサイトに張り付ける行為だけでなく、リンクを貼る行為自体も情報の拡散という観点からはアウトだそうです。
また、例えば2ちゃんねるなどに書き込まれたネタバレを"転載"する場合ですが、転載もまた情報の拡散に該当するのでアウト、という考えだそうです。
Youtubeに漫画記事をアップロードして逮捕、WinnyやShareなどのファイル交換ソフトを使ってネット上に漫画をアップロードして逮捕、といったことは今までもありましたが、すでにネット上に書き込まれた情報の転載については黙認状態が続いていました。しかしながら以下のリンクに示す一連の事件が一つの転機になったとのことです。
「中傷記事「転載しただけ」でも名誉毀損に 東京高裁が初認定 安易な「転載・まとめ」に警鐘」
このような判例が出たこと、無法地帯と化している今の状況、出版業界の厳しい現状。
あらゆる物事が後押しする要因となり、出版業界全体が"断固たる措置"を取る体制に入っているとのこと。
具体的なサイト・ブログ名はもちろん答えてくれませんでしたが、検索にすぐ引っかかるようなサイトは軒並み対象だと思って構わない、とのことでした。
「これだけリストがあるんですよねー」
って言って見せてくれた束の厚さから察するに、相当数あるんだろうなーとは思います・・・
しかしながら、その全てに訴訟なりを起こすには莫大な労力・費用がかかることから、できれば穏便に済ませたい。これらのサイト・ブログの管理者さんたちが自ら記事の削除・サイトの閉鎖などの措置を取って頂ければありがたい、ということで当ブログ、ナルトちゃんねるでもその旨を告知して欲しいということでした。
当ブログではあまりキャラクターの画像を使ったりはしないのですが、サイトによってはキャラクターの画像を無断で使用しているケースが多く見受けられるとのことから、そういった版権もまた問題視されているようです。
このあたり、まとめサイトさんは特に危ないかもしれないですね。
また、おそらくですが"警告なし"で法的手段に出る可能性が高いです。
サイトの規模の大小はあまり関係なく、とにかく基準に違反しているサイトは片っ端から、というような印象を受けました。
しかしながら全てのネタバレサイトが対象になるわけではなく、漫画文化の普及に寄与していると認められるようなサイトについては考慮しないでもない、ということです。このブログもまた、その辺が認められたのでかろうじて生き残っています。
そういう意味では、ネタバレ専門サイトはたぶん地獄を見るのではないかと・・・
長くなりましたが、某社だけでなく出版業界全体からの願いも込めて、全ての読者様へのお願いとのことでした。
記事の内容に関しては後でチェックが入るはずなので多少修正があるかもしれませんが、大筋はこんな感じでした。
この件に関する質問などあれば、私がお答えできる範囲で答えさせて頂きます。
(ナルトちゃんねる(ネタバレ注意!))