メガハウス「
Portrait.Of.Pirates "MAS" 不死鳥マルコ」のレビューです。
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高さ29センチ
白ひげ海賊団1番隊隊長マルコ。”不死鳥”の異名の由来である動物(ゾオン)系幻獣種の悪魔の実の能力者であり、P.O.Pでは2度目の立体化になるマルコは、前回の
NEO-DX版では人型、MASシリーズ第3弾となる今回は
人獣型の姿を再現。青い炎の土台に本体を固定する仕様です。ポージングはオリジナル。
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原型は
NEO-DX版と同じ原型師(MASさん)が担当しているため、NEO-DX版同様に顔はマルコの特徴をよく捉えており完成度が高いです。金色と銀色?の瞳はくっきりと縁取られており、NEO-DX版に比べて
眼光が鋭い印象。その他、NEO-DX版との違いとして、髪の毛はオレンジ色のクリアパーツを使用し、エッジの利いた造形になっています。青い炎で再生している左目は黄猿の攻撃によりダメージを受けたシーン(553話)を彷彿させます。
乳輪が造形されている(ただの溝。溝に塗装されている)のもNEO-DX版との相違点。画像だと分かりづらいですが、男性フィギュアでは珍しく、割れた腹筋の間に
ヘソの造形もあります。上着もNEO-DX版と異なり、つや消し塗装に変更。
服皺の所々に青い塗装が施されており、青い炎の光の反射が再現されています。芸が細かい!
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今回のMAS版マルコで象徴的な右腕の翼。大きなクリアパーツが目を引きます。右肩からすでにクリアパーツになっていますが、上着部分との質感に違いもなく、うまく腕と翼の境界を不明瞭にしています(実際は、近くで目を凝らすと翼の中に腕から支え棒が伸びているのが分かります)。
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獣型の脚。鳥の脚の皮膚の質感がリアルに再現されています。元々、特撮怪獣の造形を得意としている原型師のMASさんの本領発揮といったところでしょうか。ちなみに、膝についているクリアパーツは元から接着されているため取り外すことはできません。
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台座は銀色で縁取られた2色塗装で、MASシリーズの台座の特徴みたいです(第1弾のルッチには通常台座がなかったので、第2弾のチョッパーを含めまだ2種しかないですけど)。台座なしでも自立は可能ですが、大きな翼のせいでフィギュアの重心が高いため、台座をつけていた方が無難です。
一緒に飾る
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NEO-DX版マルコと一緒に。並べてみるとNEO-DX版に比べ上着は暗調に、パンツは明調になっていることが分かります。開発の段階で意識していたことなのか分かりませんけど、地味に
ポージングが対称的になっているため、2つ並べただけでバランスが良く見栄えがいいですね。
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以上、P.O.P MASマルコのレビューでした。
MASシリーズの"MAS"は
Motion(動作)
Ability(能力)
Statue(固定フィギュア)の略で、意味は「悪魔の実の能力発動シーンを切り取った固定フィギュア」。通常のP.O.Pにある差し換えや可動のギミック(
あと、キャストオフ)を使わず、ディスプレイモデルとしての魅力を追求したフィギュアシリーズとのこと。要するに、ポージングには「
このポーズで見せたい」という制作側のこだわりがあるというわけです。確かにポージングの良さは納得ですが、差し換えがない分、もうちょっと価格が安くならないものかとも思います。完成度が高いので十分満足はしていますけどね。
当初、MAS(人獣型)版を買ってNEO-DX(人型)版はコレクションケースから出そうと考えていましたが、2体並べてもバランスが良かったのでそのまま飾ろうと思います。あとは獣型が出たら完璧ですw
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