HTBのサニー号愛知県へ
佐世保市のハウステンボス(HTB)のクルーズ船「サウザンド・サニー号」が、同社グループの旅行大手HIS(エイチ・アイ・エス)が事業再生を目指すテーマパーク「ラグーナ蒲郡」(愛知県蒲郡市)で活用されることが10日、HTBなどへの取材で分かった。船は早ければ2015年にもラグーナへ移す計画で、HTBは代替アトラクションの開発や投入を推進する考え。
同船は人気アニメ「ONE PEACE(ワンピース)」の主人公が乗る海賊船を再現。HTBがHISに傘下入りした後の11年4月に目玉アトラクションとして就航。1回1100円(中学生以上)で大村湾を約20分かけて遊覧。乗船客数は今年8月末までの累計で115万人を超え、HTBの集客の柱の一つとなっている。
HTBやラグーナによると現在、両施設間で同船の移管の時期や方法(売却、リースなど)の条件面を協議中。移管後の代替アトラクションについてHTBは「検討中」としている。
ラグーナ蒲郡は愛知県や蒲郡市、トヨタ自動車などが出資する第三セクターが運営していたが、債務超過に陥り、8月からHISの子会社「ラグーナテンボス」(東京)が事業を引き継いだ。HTBで実績のある人気アトラクションを積極導入し、事業のてこ入れを図る計画で、同船のほかアスレチック施設、スマートホテル(省エネホテル)などのノウハウも取り入れる。
(長崎新聞)