ジンベエの海侠一人旅 Vol.12
「なんと港町の上の遺跡は海ネコ達の町」
Vol.10(761話)
1 仲間達(魚人海賊団)の元へ向かう。
2 迷子の子海ネコに遭遇する。
3 子海ネコを海イヌのお巡りさんのところへ連れて行くが、子海ネコが泣いてばかりで困ってしまう。
4 実は子海ネコと同じ町に住んでいるという海イヌのお巡りさんに子海ネコと一緒について行く。
5 子海ネコと海イヌのお巡りさんが住んでいたはずの海底の町が跡形も無く消えていた。
6 なぜか お巡りさんの家だけ残っていた。
7 見上げると今まさに沈んでいる船があった。船体は傷だらけ。
8 転覆した船を助ける。
9 救助した人達に見せられた新聞で、ルフィとローの海賊同盟を知る。
10 港町で海獣たちが暴れる事件が発生したことを知る。事件には謎の遺跡が関与?
11 事件が起きた港町へ行く。
12 港町の上の遺跡は消えた海ネコ達の町だった。
港町に出現した「
謎の遺跡」は消えた海ネコ達の町と判明。高さ推定100mぐらいの巨大な建造物ですけど、この建物一つが町そのものなのでしょうか。唯一消えずに残っていた海イヌのお巡りさんの家から想像出来ないほど巨大で文明的な外観です。そして、この巨大な建物はどうやって移動されたのか。港町に現れた海獣たちは町が奪われて気が立っていたのでしょうか?それにしても、その海獣たちはどこへ行ったんでしょう?・・・まだまだ謎です。
・ここまでのドレスローザ編
前話までの現状整理。
SOP作戦成功によりオモチャの呪いが解け、ドレスローザの真実が暴かれたドフラミンゴは、"イトイトの実"の能力でドレスローザ全体に巨大な"鳥カゴ"を作り、国中にいる者全員が賞金稼ぎになる”殺しのゲーム”を開始する。ドレスローザの地形はピーカの能力により大きく変えられた。
<ゲーム終了の条件>
・ドフラミンゴの首を取ること、あるいは12名の「受刑者」たち全ての首を取ること。
<ルール>
・「鳥カゴ」からは誰も逃げられない。外への通信も不能。
・プレイヤーはドレスローザにいる者全て。
・”寄生糸”で操られた人間が無差別に隣人を傷つけ続け、ゲームを終了しなければ全員死に絶える。
・討ち取った「受刑者」の星1つにつき1億ベリーの賞金が出る。
<受刑者>
★→レベッカ、ロビン、錦えもん、ヴィオラ、フランキー
★★→キュロス、ゾロ
★★★→サボ、ルフィ、ロー、リク
★★★★★→ウソップ
【ルフィ】【ロー】
所在: 新「王宮」最上階
目的: ドフラミンゴの討伐
仲間たちの数々の援護によりついに王宮最上階に到着。ドフラミンゴ、トレーボルと戦闘開始。ドフラミンゴは分身の〝影騎糸〟を出し、さらに〝寄生糸〟でベラミーを操って戦う。ローが麦わらの一味と海賊同盟を組んだ目的は、カイドウを倒すためではなく、遠回りにドフラミンゴを討つことだった。ローにとってドフラミンゴは13年前殺されたコラソンの仇。(~761話)
<ローの回想>NEW!
16年前、〝北の海〟の港町「スパイダーマイルズ」。滅亡した〝白い町〟から一人脱出し、ドフラミンゴのもとへやって来た10歳のロー。「珀鉛病」によって寿命があと3年と2ヶ月と知っているローは自身が死ぬ前にできるだけたくさんの人間を殺したいと思っていた。ドンキホーテファミリーに入ったローはコラソンと初めて出会うが、コラソンに対してローは殺意を覚え、ファミリーの〝血の掟〟を破ってしまう。(752話、761話、762話)
【キュロス】
所在: 4段目「ひまわり畑」
目的: ドンキホーテファミリーとの因縁に決着をつける
ルフィより一足早く4段目「ひまわり畑」に到着。ディアマンテに撃ち殺されそうになっていた娘のレベッカを救出する。ディアマンテと戦闘。(~758話)
【レベッカ】
所在: 4段目「ひまわり畑」
目的: ルフィの援護
ローの海楼石の手錠の鍵を届けるため、レオとカブの案内により”TAL(トンタッタエアライン)ジャンピングサービス”で宙を舞い、ルフィ達と合流を約束した”ひまわり畑”(新地「王宮」4段目)に一足先に到着。ルフィ達を待つ間、母スカーレットの仇であるディアマンテに殺されかけたところを駆けつけた父キュロスに助けられる。ローの手錠の鍵を届ける。(~758話)
【レオ】【カブ】
所在: 4段目「ひまわり畑」
目的: マンシェリー姫の救出
ある能力者であるためにドフラミンゴに一人捕らえられているトンタッタ族のマンシェリー姫。”ひまわり畑”へ向かうレベッカに同行していたレオ達は、ヴィオラからマンシェリー姫の居場所(礼拝堂の裏にある小さな部屋)を聞き、救出に向かう。(~756話)
【バルトロメオ】【ロビン】【キャベンディッシュ】
所在: 3段目
目的: ルフィの援護
バルトロメオとロビンはローの海楼石の手錠の鍵を届けるため、レオとカブの案内により”TAL(トンタッタエアライン)ジャンピングサービス”で宙を舞い、ルフィ達と合流を約束した”ひまわり畑”(新地「王宮」4段目)を目指していたが、地上からのグラディウスの攻撃を受け、3段目に墜落。ルフィ達を4段目に向かわせるため、グラディウスを足止めする。ルフィ達と同行していたキャベンディッシュは愛馬のファルルをオモチャの兵に負傷させられた因縁にケリをつけるため3段目に残って戦う。シュガーが再び気絶したことにより、オモチャの兵がドンキホーテファミリー下っ端に戻った。(~759話)
【八宝水軍】【ハイルディン】【エリザベロー&ダガマ】【オオロンブス】【イデオ】【スレイマン】【ブルー・ギリー】
所在: 2段目
目的: ドフラミンゴの討伐
ウソップあるいはルフィへの恩返しのため、初めはそれぞれがドフラミンゴを討つため王宮を目指したが、手を組み王宮を目指すルフィ達を援護する。スレイマンとギリーはデリンジャーに倒された。(~757話)
【ゾロ】
所在: ピーカの石像の上
目的: ドフラミンゴの討伐
ピーカと剣士対決。ピーカの能力を見極めたゾロが圧倒。(~755話)
【サボ】
所在: アカシア
目的: ルフィの援護
密かに革命軍に入隊し革命軍No.2の「参謀総長」にまでなっていたサボはルフィと入れ替わり、ルーシーとしてコロシアム決勝戦に出場。優勝賞品である”メラメラの実”の能力を手に入れる。革命軍の目的はドレスローザの武器「生産」の場所を探し出すこと。サボは一人、兄としてルフィを援護するため、海軍をくい止めるが、藤虎(イッショウ)が海軍の中で異質な思想を持っていることを知る。(~760話)
【コアラ】
所在: アカシア
目的: 戦争を助長しているドレスローザからの武器の輸出を止めること
革命軍のサボ、ハック、コアラはドレスローザに武器「生産」の場所を突き止めるために潜入。コアラは地下交易港で他国の貿易船が海賊船を装って武器貿易をしていることを発見する。その後、サボと合流。(~760話)
【藤虎(イッショウ)】
所在: 旧「王の台地」
目的: 麦わらの一味とローの逮捕
イッショウはローと麦わらの一味の海賊同盟の真相、グリーンビットへ向かった目的を調べるため、ドレスローザに派遣される。同盟が真実だったため、ローの七武海の称号剥奪を決定し、ローと麦わらの一味を追う。ドフラミンゴが”鳥カゴ”のゲームを始めてもなお、ドフラミンゴではなく海賊同盟の追跡を続けるが、それにはドレスローザ国民の想いを酌んだ高度な判断があった。追跡は本気ではなく、麦わらの一味らがドフラミンゴを討ち取ることを期待している。また、〝王下七武海〟制度の完全撤廃を望んでいる。(~760話)
【ウソップ】
所在: 旧「王の台地」
目的: ルフィの援護
ドフラミンゴが国王のドレスローザには知られざる闇があった。ウソップとロビンはドレスローザの自由と元国王であるリク王の名誉を取り戻そうとしている小人のトンタッタ族と出会い、彼ら「リク王軍」と共に戦うことになる。作戦の第1目標であった、オモチャの能力者である”シュガー”を気絶させること(
SOP作戦)になんとか成功し、ドレスローザの全てのオモチャが元の姿に戻った。〝鳥カゴ〟のゲームが始まり、王宮に着いたルフィとローにオモチャの能力者シュガーが近づいていることを知ったウソップは遠距離射撃によって再びシュガーを気絶させることに成功する。受刑者を捕らえようとして王の台地に集結したドレスローザの国民達に何をするべきか尋ねられたリク王はルフィ達がドフラミンゴを討ってくれることを期待して、少し待つことを提案する。(~760話)
【錦えもん】【カン十郎】
所在: 旧「王の台地」
目的: -
ドンキホーテファミリーに捕まっているカン十郎を探して、スクラップ場へつながる穴に飛び込み、スクラップ場にて無事に身を隠していたカン十郎を発見する。描いた絵を実体化するカン十郎の妖術(能力)により巨大なスズメを出現させ、スクラップ場から脱出し、旧「王の台地」にいるウソップと合流する。(~760話)
【トンタッタ族】
所在: 「SMILE工場」
目的: スマイル工場で働くトンタッタ族の解放
インヘルが率いるトンタッタ族は「SMILE工場」へ向かう。工場にはマンシェリー姫を含め500人のトンタッタ族が捕らえられている。工場天井のガラス越しにメッセージを描き、工場内にいるトンタッタ族に彼らがドンキホーテファミリーに騙されていること、中から工場の鍵を開けることを伝えることに成功し、工場に侵入する。一方、一人隔離されているはずのマンシェリー姫の姿は工場になかった(→王宮のある一室に幽閉されている)。(~757話)
【フランキー】
所在: 「SMILE工場」
目的: スマイル工場の破壊
意味も無く暴れ続け、ドンキホーテファミリーと海軍を地上に引き止めることで
SOP作戦成功に一役買う。その後、”ラディカルビーム”で「SMILE工場」を破壊しようとした直前、セニョール・ピンクに阻止される。ピンクによると、ラディカルビームでも海楼石製の壁で頑強に守られた工場の壁は破壊できないらしい。トンタッタ族の活躍で工場内部に侵入することができたが、再びピンクと戦闘に。(~757話)
【サンジ】【ナミ】【チョッパー】【ブルック】【モモの助】【シーザー】
所在: ドレスローザの沖
目的: シーザーを連れて作戦の次の島「ゾウ」を目指す
作戦変更。シーザーをグリーンビットで回収し、サニー号の"風来・バースト"でドフラミンゴとイッショウの強襲から脱する。ローの指示でルフィらをドレスローザに残し、先に次の作戦の島であり錦えもんらの目的地である「ゾウ」に向かっていたが、再び作戦変更。トンタッタ族と共に戦ってドンキホーテファミリーを討とうという電話会議でのフランキーの訴えに賛同し、ドレスローザに船を戻すが、ナミの提案でやはり「ゾウ」を目指すことになる。(~730話)
【タマゴ男爵】【ペコムズ】【ビッグマム海賊団】
所在: ドレスローザの沖
目的: シーザーの捕獲
シーザーを狙い、巨大な海賊船でサニー号の前に現れ、砲撃を開始する。シーザーを狙う理由は”研究費”を騙し取られていたためらしい。(~730話)
<その他のキーパーソン>
【リッキー】
鉄仮面、ドクロマントの老剣士。盾を持たない戦い方が特徴的。元剣闘士だが、コロシアムに彼を知る者はいない模様。正体はドレスローザの先代国王リク王。10年前、ドフラミンゴの計略により国を奪われる。
【キュロス】
20年前まで活躍していたコロシアムの歴史上、最強の剣闘士。片足の兵隊の正体。10年前、オモチャにされた時、シュガーが契約を交わし忘れたため、オモチャ達の中で唯一自由に行動することができた。レベッカの父親。
【レベッカ】
コリーダコロシアム専属の女剣闘士(”囚人剣闘士”)。国民に恨みを買ったドレスローザの元国王リク王の孫(”幻の王女”)。ドフラミンゴが新しい国王になった際、母親のスカーレットをドンキホーテファミリーに殺される。片足の兵隊の正体が実の父親だとは知らなかった。
【ヴァイオレット】
"ギロギロの実"の能力者。正体は元ドレスローザの王女ヴィオラ(レベッカの叔母)。10年前、リク王(父)を殺さないことを条件としてドンキホーテファミリーに入る。"千里眼"の能力を持つ彼女は昨夜からサニー号の接近に気づいていたはずだが、ファミリーには報告しなかった。一時はサンジを罠にかけたが、ファミリーを裏切りサンジに協力する。ヴァイオレットは能力で「リク王軍」の行動をずっと見ていた。
【コラソン】
コラさん。元ドンキホーテファミリー最高幹部。ドフラミンゴの実の弟。ロー曰く「おれに命をくれた恩人」。13年前、ドフラミンゴに殺された。『"D"はまた・・・必ず嵐を呼ぶ』。0話(ロジャーの処刑)に登場している?
【ベラミー】
”2年前”ドフラミンゴに見捨てられたベラミーは、かつてその存在を信じる者を笑っていた”空島”へ行き、海賊団の仲間を失ったが、スカイピアの黄金を持ち帰りそれをドフラミンゴに寄与することで再びドフラミンゴの部下になっていた。コリーダコロシアムで今回優勝すればドンキホーテファミリーの幹部になれることをドフラミンゴから約束されていたが、Bブロック予選で敗退。ベラミーに愛想を尽かしたドフラミンゴから指令を受けたデリンジャーに殺されかけるが、バルトロメオに助けられる。建前では殺されかけてもなおドフラミンゴへの忠誠を示すが、ルフィにも割と協力的である。
・人間宣言
天竜人であることを放棄し、マリージョアから地上に降りてきたドンキホーテ一家(
760話)。ドフラミンゴの父親
ドンキホーテ・ホーミング聖は天竜人はただの人間であり、人間らしく暮らしたいという思いから地上に降りてきましたが、一家4人を待っていたのは天竜人を恨む人間たちからの報復でした。
北の果ての「世界政府」非加盟国に不自由のない住まいを宛がわれ、財産を持って移り住みますが、元天竜人がやって来た噂はすぐに広まり天竜人を恨む人間たちの手によって家は燃やされ財産を失い、一家は追われることになります。命の危険を感じたホーミングは妻と子供達だけでも帰らせて欲しいとマリージョアに連絡しますが、一度人間になってしまった者の願いは聞き入れてもらえず。貧しい生活の中で体調を崩してドフラミンゴの母親は死亡。そして、とうとう親子は捕まってしまい、天竜人を恨む人間たちによって報復の惨いリンチが行われるのでした。
ドフラミンゴ 「お前っ!! 何てことしてくれたんだえ!!!」
そりゃ父親に逆恨みするわ!と。
脱サラして田舎で自給自足の生活を始めた父親に付き合わされる子供とは次元が違うわけです。世界貴族の権力を放棄したホーミングの行動は確かに人間的で勇気のいるものですが、世間知らずであり想像力に欠いたものでした。天竜人がこれまでにどれだけ酷いことをしてきて、どれほど天竜人が人間に恨まれているか理解していなかったのですから。
捕まったドフラミンゴ親子は壁に吊るされ、矢が撃たれ、このあと最終的に殺されてしまいそうですが、
どういうわけか(気が済んだ人間たちに許されたのか?)親子は生き長らえ、2年後ドフラミンゴは父親を殺しマリージョアに乗り込むことになります。8歳の時に受けたこのリンチ体験はドフラミンゴのトラウマになっているようで、
そりゃトラウマになるわ!と。
ところで、
このエピソードは見方を変えると非常に重要で、ワンピースのラストについて示唆的な考察材料を与えてくれています。それは何かというと、ワンピースの最終章はおそらくルフィたちと革命軍の連合勢力と、世界政府との全面戦争(〝巨大な戦い〟)になることが予想されるわけですが、天竜人が支配する世界政府がひっくり返り天竜人の権力が奪われた時、今回のエピソードのような悲惨な出来事が起きてしまうことになります。それは果たしてハッピーエンドと呼べるのかと。これを回避するには、もう一ひねり何かが必要です。じゃあどうするか。
天竜人たちは月に送ってしまいましょうw 『ドラゴンボール』では「兎人参化」という悪い奴を懲らしめるために行われた私刑ですが、ワンピースにも月の世界観(地下文明がある、月でも呼吸ができる)があるのでアリでしょう。結果はどうなるか分かりませんが、ワン〝ピース〟というぐらいですから、きっと平和なエンディングが用意されているはずです。
この他、新たに明らかになったことは、次のこと。
①世界貴族は自身の
身分を証明するチップを持っている。
②天竜人に特徴的なとんがり頭はただのヘアスタイル。
③ドフラミンゴ親子が地上に降りてきたのは33年前。ドフラミンゴが8歳の時。
④コラソンの本名は
ロシナンテ。愛称
ロシー。
天竜人の②の情報は割とどうでもいいですが、①はもしかすると重要度が高いかもしれません。④からはトランプのスートの最高幹部ほか3人の名前もコードネームだということが分かります。
バッファローと
ベビー5もコードネームだと明らかになっています。
・ドンキホーテ海賊団のロー
16年前、フレバンスから一人脱出しドンキホーテファミリーに入ったロー。〝血の掟〟を破りコラソンを殺すつもりでナイフを刺した現場をバッファローに目撃されてしまったのだが(
762話)・・・ローはバッファローをアイスで買収して口止めし、逃亡を図るも、ファミリーに捕まってしまう。が、ローがアジトに連れ戻された理由は、ローが正式にファミリーの一員になったことを告げるためだった。しかもコラソンは死なずに生きていたが、ドフラミンゴに告げ口した様子はなかった。
ドフラミンゴに傷のことを尋ねられたコラソンは「てき」にやられたと紙に書いて説明しただけで、この件に関してローに報復するつもりはないようです。子供嫌いだという
コラソンがなぜローをかばっているのかは疑問です。今のところ、コラソンがローを庇う理由も特にないですから、ナイフで刺されたことに対して気にしていないのかもしれません。子供のころの体験でやられ慣れてしまっているとか?傷に包帯を巻く様子は、メイクのせいで心なしか寧ろ喜んでいるようにも見えます。一体、何を考えているのか謎です。
ローはコラソンの真意が分からぬまま、〝北の海〟の港町「スパイダーマイルズ」から南東のリヴァースマウンテンへ向けて拠点を移しつつ勢力(取り引き)を拡大していくドンキホーテ海賊団(
※海賊団と書いてファミリーと読む)の一員として同行し、ドフラミンゴからは戦術を、グラディウスからは射撃を、ラオGからは体術を、ディアマンテからは剣術を教わり成長していきます。珀鉛病で3年後に死ぬローを、ドフラミンゴが10年後の自身の〝右腕〟になるように鍛え上げているのは、
珀鉛病を治すことができる〝悪魔の実〟が闇取引で手に入る可能性があったからでした。
この時、ドフラミンゴは「お前の病気を治せる能力があるかもしれない」と言っていますが、あるかどうか分からないものに期待して3年後に死ぬローを鍛え上げるほどドフラミンゴ達がお人好しとは思えません。
ドフラミンゴ達はマリージョアの国宝を手に入れるため〝オペオペの実〟を手に入れようとしていたはずですから(
760話、
761話)、
〝オペオペの実〟の能力でローの体内にある珀鉛を取り出すことも可能だと見込んでいたはずです。第一、ドフラミンゴがマフィアまがいの闇取引を始めたのは〝オペオペの実〟が手に入る可能性が高いからというのが最初のきっかけだったとも考えられます。
とにかくこのことから、ローの珀鉛病は、ローがパンクハザードでモチャ達の体内から覚せい剤を取り除いたように〝オペオペの実〟の能力で治療されたのはほぼ確定でしょう。しかもドフラミンゴは〝オペオペの実〟を「お前に食わせる気はなかった」(
761話)とローに言っていますから、
ローが〝オペオペの実〟を食べて、自身で治療したと分かります。
では、ドフラミンゴは〝オペオペの実〟を誰に食べさせるつもりだったのかと。16年前の回想ではピーカは不明ですが、ドフラミンゴ、トレーボル、ディアマンテの3人は既に能力者になっていると思われる描写があるので、〝オペオペの実〟の重要性を考えれば
コラソンあるいは
ヴェルゴが妥当なところでしょう。15年前、ヴェルゴを海軍に入隊させたのは〝オペオペの実〟が海軍に手に入ることも期待していたのかもしれません。しかし、結局ローが食べてしまったと。ただし、ローは将来の〝右腕〟となるべく鍛え上げられているのですから、そのこと自体はそれほど問題があるようには思えません。であれば、〝オペオペの実〟が〝究極の悪魔の実〟と呼ばれるいわれの
「人に永遠の命を与える」能力(761話)をドフラミンゴはまず使わせるつもりだったのかもしれません。この能力を使った能力者本人は死ぬことになりますから。しかし、その場合に食べさせるつもりだったのか・・・ドフラミンゴへの忠誠度が高くなければ実現できません。
また、ローはコラソンのことを「
命をくれた恩人」だと言っていますが、ドフラミンゴはローの病気を治すことについては協力的だったことから、ここで言う「命」とは生死にかかわる命ではなく、やはり〝
人間としての生きがい〟である可能性が高くなってきました(
752話考察)。これはローが「おれはお前(ドフラミンゴ)の様になる気はねェ…!! おれは(コラさんに)救われたんだ!!」(
752話)と言っているのと同じ意味で、過酷な体験で世の中すべてを信じられなくなったローがコラソンの影響で人間性を取り戻したというわけです。つまり、ドフラミンゴとコラソン(ロシナンテ)の兄弟は、
幼い時に人間の狂気に触れ悲惨な体験をして、ドフラミンゴは天竜人が支配する世界を破壊しようという考えに至った一方、コラソンはドフラミンゴと別の考えに至ったと考えられます。
ここで
761話考察でまとめたローとコラソン関連の情報・謎・伏線を見直してみると、
・ドフラミンゴはローの行為は逆恨みと表現している(
725話)
⇒(ドフラミンゴにはコラソンを殺すに値する理由があった?)
・ドフラミンゴがコラソンを殺した理由
⇒(???)
・ドフラミンゴを討つことはコラソンの本懐(
725話)
⇒(???)
・コラソンと〝D〟の関係→「〝D〟はまた必ず嵐を呼ぶ」(591話、
729話)
⇒(???)
・コラソンはドフラミンゴの実の弟(
749話)
⇒ 本名はロシナンテ。ドフラミンゴからはロシーのあだ名で呼ばれていた。
・コラソンはローに命を与えた恩人(
749話)
⇒(コラソンのおかげでローは人間性を取り戻した?)
・ローが13年前に死なずに生きている理由
⇒(ローが〝オペオペの実〟を食べ、能力によって自身を手術し、体内の珀鉛を取り除いた)
・ローが〝オペオペの実〟の能力者になった経緯
⇒(???)
・ドフラミンゴは13年前の事件を絶望と表現している(
759話)
⇒(ローが〝オペオペの実〟を食べた経緯に関係?)
・ドフラミンゴは〝オペオペの実〟を求めていた(
761話)
⇒ マリージョアの国宝を手に入れるため。永遠の命も手に入れることができる。
・ドフラミンゴは〝オペオペの実〟をローに食べさせる気はなかった(
761話)
⇒(ドフラミンゴは永遠の命を与える能力を誰かに使わせるつもりだった?)
・ドフラミンゴはハートの最高幹部の席をローのために取ってある
⇒(???)
・ローは3代目の〝コラソン〟になるはずだった(
759話)
⇒(???)
という感じでしょうか。()がついているものは推定、()をつけていないものは確定とします。
・ドンキホーテ海賊団の海賊船
ドンキホーテ海賊団の海賊船(16年前)が初めて描かれています。
モチーフは白鳥かな?(すっとぼけ)
・赤子のデリンジャー
16年前、大砲の上にまたがっているデリンジャーに注目すると、「背ビレ」らしきものが描かれているように見えます。
前回、デリンジャーは赤ん坊の時から能力者だと予想していましたが、どうやら間違いないようです。
・ウェリントン
WELLINGTON。16年前、ドフラミンゴに倒された賞金首(たぶん山賊)。懸賞金1,000万ベリー。地味に1,000万ベリーの賞金首は初だったりします。
【懸賞金ランク】 賞金首手配書リスト
・バッファローの髪型
別に大したことじゃないんです。16年前、14歳のバッファローの髪型はバイキンマンのように2本角が立っているような感じでしたよね(
762話)。私はてっきりその角が大きくなって頭のプロペラの羽になるかと思っていたのですが、14年前、16歳のバッファローは・・・
Σえ?そっち!?w
この4年後(
728話)、バッファローのあの髪型はすでに完成するわけですが、まだ角の形状が残っている方が大きくなって、〝グルグルの実〟の能力で回転させて頭の毛とアゴひげになったんでしょうか。すごくどうでもいいです。
・ローの本名
ローの本名が明らかになりました。
トラファルガー・D・ワーテル・ロー
お前もかーい。
ローはこの名前を人に教えてはいけないと親にしつけられていたようですが、バッファローに本名を言わないとコラソンを刺したことをチクると言われて仕方なく答えています。ロー曰く、「D」は
隠し名、「ワーテル」は
忌み名とのこと。どうして人に教えてはいけないのかまでは理解していないように思えます。DはもちろんあのDで隠し名となっていますが、ルフィらのように特に気にせずに明らかにして暮らしている人たちがいるので、とらえ方としてはDが名前についている人はワンピースの世界に実は結構いるという認識でいいと思います。忌み名(諱?)については漢字ではないので、ワンピースの世界でどういう意味の持つものなのかはよく分かりません。宗教上のものでしょうか。こちらは今のところ特に重要な意味はないように思えます。
さて、ローがバッファローとベビー5に本名を明かした立ち話をコラソンが偶然盗み聞きしていたようなのですが、コラソンはローを黙って連れ去り・・・
コラソン: さっきの話は本当か!?
隠し名〝D〟…それが本当なら出ていけ
ドフィから離れろ!! ローお前は…!!
あいつと一緒にいちゃいけねェ人間だ!!!
喋ったーーー!!!!
コラソンは昔ショックな事件があって以来、口が利けないという設定のはずでしたが、
口が利けないフリをしていたということになります。ドンキホーテファミリーはもちろん、ドフラミンゴさえもコラソンの演技に騙されているようなのですが、
コラソンがそうする理由は何なんでしょうか。
「3代目の〝コラソン〟」(
759話)という伏線があるので、実はこのコラソンはすでに2代目なのかとも一瞬考えましたが(声を出すと不都合がある?)、後に真相を知ることになるだろうローがコラソンはドフラミンゴの実の弟だと説明しているので、それはあまり考えられません。ともかく重度の注意散漫設定のコラソンでしたが、随分イメージが変わりました。
そして本題は、コラソンの様子が変化したのはローが〝D〟であることを知ったからということですね。コラソンがローとドフラミンゴは一緒にいるべきではないと言うのは、世界政府(天竜人)と〝D〟の歴史について知っているからでしょう(※本来この2つは敵対関係にあったと予想される)。元天竜人であるコラソンが〝D〟の意味を知っていてもおかしくはありません(※天竜人は歴史を隠蔽している側)。ただし、自身も元天竜人であるのに、ドフラミンゴから離れるべきと言うのはやや不自然に感じます。また、後にローが〝D〟であることを知ったであろうドフラミンゴはローが〝D〟であることに特に執着している様子は見られません。
これまで「
〝D〟はまた必ず嵐を呼ぶ」(591話、
729話)というローの台詞について、これはコラソンの受け売りであり、コラソンは〝D〟と何らかの関係があるのでは?と考察していましたが、関係があったのはローの方だったと。これまでローが言う〝D〟はルフィを指していると思っていましたが、ロー本人も含まれていたんですね。
本人がドヤッって言うか~w コラソンと〝D〟の関係については
753話考察でドフラミンゴの母親に関連付けて予想していたのですが、
760話でそれが否定された時点で再考していれば、今振り返るとローが〝D〟である可能性を提示できたと思うのですが、本人が例の台詞を言っていることが邪魔して無理でした。悔しいーw
しかし、おそらくこの後ローはコラソンから〝D〟の意味を教わることになるはずですから、例の台詞がコラソンの受け売りであることは間違いありません。コラソンがどういう意図でこの台詞を言ったのかはまだ不明ですが、「また」と言うのはその前の嵐はやはり
ロジャーが起こした大海賊時代ということでしょうか。やっぱりドフラミンゴとコラソンはワンピースの正体を知っていたんでしょうかね。