週刊少年ジャンプの製作現場を取材したルポ漫画「
少年ジャンプの正しい作り方!」(作:サクライタケシ)が現在「
少年ジャンプ+」で無料配信中。10月13日配信の第4話では滅多にお目にかかることができないジャンプの
樹脂版が紹介されています。
写真は『ONE PIECE』第688話のものですね。これにインクをつけて版画のようにジャンプは印刷されているそうです。編集部のテレビ取材などで「原稿」を見る機会は割とあるのですが、「樹脂版」を見る機会はなかなかないです。
第3話では生原稿を大型スキャナーでデータ化し、パソコンで台詞の文字を打ち込む作業が紹介されています。以前、フジテレビの「
リアルスコープ」でジャンプの製版と印刷を行っている共同印刷株式会社が取材されたことがありましたが、樹脂版については紹介されていませんでした。
こちらは樹脂版を作るための「
ネガフィルム」。
説明が大変分かりやすいw
発行部数が多いジャンプの場合、
丈夫な樹脂版を使う活版印刷は適しているとのこと。しかし、丈夫な樹脂版でも80万部ほど印刷すると凹凸がすり減って使えなくなってしまうので、樹脂版は3・4枚用意されているそうです。発行部数600万部の黄金期にはその倍は用意されていたことになりますね。オフセット印刷が主流の今、活版印刷はとても珍しいそうです。
754話
カン十朗が能力で立体化した物体の墨色はグレーのコピックで再現されており、『
ONE PIECE 500 QUIZ BOOK 2』では「
印刷所の方々の協力」があって実現したと紹介されていますが、樹脂版では通常、コピックの質感を再現するのは難しいということでしょうね。共同印刷でジャンプの製本に関わる方々は皆ジャンプが大好きだそうですよ。
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