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【速報】 彩色師が彩色を競い合うバンプレストフィギュアコロシアム「彩色王頂上決戦」開催決定」
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BFC2014「造形王頂上決戦4」「彩色王頂上決戦」ティザーサイト公開」の続報です。
「造形王」の彩色版「彩色王」が7日より投票開始。出場4人の彩色師たちが「彩色天下一武道会」では「MASTER STARS PIECE THE SON GOKOU」(5月登場、原型:中澤博之)を、「彩色王頂上決戦」では「KING OF ARTIST THE MONKEY.D.LUFFY」(12月登場、原型:山下マナブ)をそれぞれ自由に着色して技を競います。
投票は
公式サイトの投票ページで「彩色天下一武道会」と「彩色王頂上決戦」からそれぞれ1作品選び、毎日1回投票することができます。投票をするには、Facebook、Twitter、Google+ またはバンプレナビ登録済みのメールアドレスでログインする必要があります(※リアルタイムで投票が反映されないため、投票できているのかよく分かりません)。
優勝作品は商品化されるとのこと。
http://bfc.bpnavi.jp/saishiki/ballot.html(投票は11月30日まで)
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彩色: 広瀬 裕之(デコマスラボ)
彩色師暦: 7年
INTERVIEW
彩色師になったキッカケや動機は?
原型製作や製作進行もやっていましたが、学生時代に絵を描いていた事もあって気が付いたら彩色がメインになっていました。 彩色師としての自覚を持ってからは色のことばかり考えて生きてます(笑)。
作品のみどころは?(想定したシチュエーション等)
ギアセカンドと武装色の彩色表現で、今までにないほど赤く熱を帯びたルフィになれば楽しいかなと思ってます。 色の選択自体は赤すぎるのですが感じる印象はちょうどよく赤いような、目の錯覚みたいな要素を取り入れることにチャレンジしました。 武装色の表現もできるだけ説得力のある色になればと。
今大会の意気込みをどうぞ!
原型の数だけ彩色があり、原型師さんと同じように彩色に命をかけている「彩色師」という職業があること、 その一人一人が全く違った彩色をすることを知って頂けたらと思います。 ずっと「彩色王やりたい!」と言っていたので実現したことに感謝しつつ、できる限りのことをやって楽しんでみたいと思いますっ!! |
ギア2で血行が良くなり肌がゆでダコのように赤くなるのはアニメの演出で、ルフィがさらに本気を出すと、同じく東映アニメの悟空が
界王拳を使った時のように全身が赤くなるわけですが、その再現になっています。「武装色の表現もできるだけ説得力のある色になれば」とのことですが、
どす黒い赤で塗られた両手は血に染まっているようにも見えます。鉄のように黒く無機質な質感の方が原作・アニメファンは納得できた気がします。そもそも、いわゆる〝界王拳〟状態のルフィに馴染みがない人が多いかも?
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彩色: 三浦 雄一
彩色師暦: 7年
INTERVIEW
彩色師になったキッカケや動機は?
小学生の頃、ドラゴンボールの食玩やガシャポンが大好きだったんすよ。 パッケージの「製品には彩色してありません。」という文字と共に並んだ、サンプル彩色された塩ビ人形が欲しくて たまりませんでしたね(笑)。 当時の憧れや欲求みたいなものが、キッカケだと思います。
作品のみどころは?(想定したシチュエーション等)
「レッドホーク仕様」に挑戦してみました。ギア2で覇気!という設定なので肌も若干赤みがかってます。 トーンを落としたカラーなので分かりづらいですけど(笑)。 それと、造形的な炎の表現で、右手の「光」によって、左半身にできる「影」コントラストがみどころです!
今大会の意気込みをどうぞ!
まず、初の彩色大会にエントリーしていただきましてありがとうございます! 自分自身を追い込みすぎてしまうと、空回りしてしまうというジンクスがあるので(笑)、 いい意味でのんびり仕上げたいと思います。よろしくお願いしますっ! |
〝火拳銃(レッドホーク)〟を彩色で再現することに挑戦しており、オレンジ系の色で発光している右手の光に腰や胸元が照らされています。ただし、やはり炎の造形はないので〝レッドホーク〟のような何かになっている、というかゴッドガンダムの〝
ゴッドフィンガー〟に近いようなw また、抜けた黒目はルフィが覇王色の覇気を使った時の再現になっています。
カラーリングや質感は出場作品中、一番原作に近いです。
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彩色: 小島 玄
彩色師暦: 6~7年
INTERVIEW
彩色師になったキッカケや動機は?
もともとこの業界に入った時は絵を描く仕事をしていたのですが、もう少し立体物に直接触る仕事がしたいと思っていた時にいろいろな人と出会い、原型や塗装の魅力を教えていただき、自分でも塗るようになり、気がつけば色々塗らさせていただいている日々です。
作品のみどころは?(想定したシチュエーション等)
元気で力強いルフィの希望に燃えている、『やってやるぜ!』感を出せればと思っています。
今大会の意気込みをどうぞ!
このような大会に出場すること自体初めての経験なので、ひじょーにキンチョーしていますが、面白いものがお見せできるようがんばります! |
M78星雲のウルトラの星を再現?(笑)しているのか、地面からもの凄い光でルフィが照らされています。服はメタリック仕様で派手に仕上げられています。コンセプトはいまいち伝わって来ず、
全体的に品がなく雑な印象です。
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彩色: まこと
彩色師暦: 4年
INTERVIEW
彩色師になったキッカケや動機は?
原型師を目指す過程で、まず彩色の勉強をしたのがキッカケです。
作品のみどころは?(想定したシチュエーション等)
影色にブラックを使ったところですかね。
普段このような彩色はできないので・・・
今大会の意気込みをどうぞ!
彩色天下一武道会、彩色王頂上決戦どちらも彩色王に俺は・・・
なりたいですね。 |
Σえ(絵)っ!!!?
ハイコントラストに仕上げられたこの作品は影を暗調の色で表現する技法を捨て、ところ構わず真っ黒に、逆に明るい部分は真っ白で塗られています。グラデーションも使っておらず、その代わりに漫画のように線を引いて影と境になる中間色を表現しています。おかげで正面から見ると、立体物なのにまるで
版画のようです。右半身と後ろは真っ黒で見た目が汚い(笑)。
というわけで個性ある4作品が出揃った「彩色王」。彩色の技術的な面は玄人向きで素人にはよく分かりませんが、
顔の墨入れは比較的いい判断材料になるかもしれません。しかし、優勝作品は商品化されるとのことで、製品になれば技術面は関係ありませんから、
投票は結局は配色のセンスにかかっている部分が大きいと思われます。そもそも、造形は型をとれますけど、高い技術の彩色をプライズで再現できるかとなると難しいところですし、製品フィギュアにおいて、彩色を提案することが彩色師の仕事なので配色センスで決めることは理にかなっているわけです。
それで私はどの作品に投票するかというと、題材のプライズとは別に優勝作品が商品化されるということで、やっぱり通常では絶対に商品化はあり得ない4番目の
まことさんの作品を推していきたいですね。「彩色天下一武道会」の方も絵のような同様のコンセプトで出品しており、8日時点で両方ともかなりの支持を得ています。完全にコンセプト勝ちですね。
三浦監督こと三浦雄一さんは以前、彩色を担当した
一番くじキッドのレビュー記事にコメントをつけてくれたことがあり親近感があったので、迷えば三浦さんの作品に投票していたところですが、ハイコントラストルフィのインパクトが強すぎましたw
追記1)第38回プライズフェア展示にて(画像:バンプレスト公式ブログBANPLANET)
写真だと絵にしか見えんw
コラージュかな?と思わせる、並べてみて分かるこの異質さです。優勝して欲しいな〜。
追記2)まことさんの作品が優勝!(獲得ポイント不明)。投票期間序盤は三浦雄一さんの作品が1位、まことさんの作品が2位につけていましたが、上のプライズフェアの画像が公開された後はまことさんの作品が票を伸ばして1位となりました。
「彩色天下一武道会」「彩色王頂上決戦」公式サイト