昨年視聴率2%のフジテレビ 今年の大みそかは「ワンピース」劇場版
頼みの綱はワンピース――。
フジテレビが今年の大みそか午後9時から人気アニメの劇場版「アニメ15周年記念『ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』2014年特別版」を放送することが24日、分かった。この日発売の週刊漫画誌「少年ジャンプ」52号で発表された。
紅白歌合戦ら他局の強力番組に対しフジテレビが送り出すのは、国民的人気を誇るアニメだった。放送するのは2008年に公開された劇場版第9作の特別版。マスコットキャラであるチョッパーと主人公ルフィたちの出会いが描かれる「ドラム島編」を原作に、新たなオリジナル要素が加わった作品で、2011年3月に同局でテレビ放映されている。
フジテレビといえば昨年の大みそかに現役アスリートの対決や過去のスポーツ名場面を特集した「祝!2020東京決定スペシャル スポーツが日本を元気にした50年!」を1、2部合わせて4時間放送。
NHK「紅白歌合戦」、日本テレビ「絶対に笑ってはいけない地球防衛軍24時」だけでなく、TBS「年またぎスポーツ祭り!KYOKUGEN2013」、テレビ東京「年忘れにっぽんの歌」、テレビ朝日「今年スゴかった人全員集合テレビ2013」の全番組の後塵を拝し、1部は2・5%、2部にいたっては2%という歴史的な大敗を喫している。そこで白羽の矢が立ったのが、ワンピースだった。
今年1月18日にテレビ放送された映画「ONE PIECE FILM Z」は12・6%、8月30日放送の映画「ワンピースエースの死を越えて!ルフィ仲間との誓い」も12・2%を記録。これまで安定的な視聴率が見込めることに加え、新たに大規模の予算もかからない既存の劇場版アニメの放送は一石二鳥といえる。
子供たちにとっては大みそかにテレビ朝日で放送される「ドラえもん」→「ワンピース」という黄金のアニメラインはうれしいニュースだが、消極的ともいえるフジテレビの選択は一部で批判を浴びそうだ。
※視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ
(東スポWEB)