菅原文太さん死去、中国メディアも報じる=「また映画界の巨星が落ちた」「『ワンピース』赤犬のモデル」
2014年12月1日、映画「仁義なき戦い」「トラック野郎」シリーズなどで知られる俳優の菅原文太さんが11月28日に亡くなったことが分かった。中国メディアは「(11月に亡くなった)高倉健さんに継ぎ、また映画界の巨星が落ちた」と伝えている。
日本通網は、菅原さんのデビューから任侠映画での人気上昇まで出演作品を詳しく説明。「1975年に高倉健が東映を離れた後、同社を代表するスターになった」と伝えた。さらに、宮崎駿監督の長編アニメーション映画「千と千尋の神隠し」の釜爺(かまじい)役で声優デビューしたことも紹介。東日本大震災の被災地支援などボランティア活動に力を入れたことも伝えた。「高倉健さんの後、仁侠映画の大スターがまた亡くなり、日本の芸能界は深い悲しみに包まれている」とした。
178アニメチャンネルは、菅原さんが中国でも大人気の漫画「ワンピース」の登場人物・赤犬のモデルであることを紹介。「『ワンピース』のファンならだれでも知っているだろうが、海軍元帥・赤犬のモデルとなった日本の有名俳優、菅原文太さんが亡くなった」と報じた。
さらに、1905映画ネットも、菅原さんを「『ワンピース』の赤犬のモデル」「『千と千尋の神隠し』の釜爺の声をあてた」と報道。「高倉健さんに継ぎ、日本の偉大な映画人がまた私たちのもとを去った」と悼んだ。
(Record China)
菅原文太さんの死去 「日本の映画史上で重要な人物の1人だった」=中国メディア
俳優の菅原文太さんが11月28日、肝がんのため死去した。中国メディアの新浪娯楽は1日、「日本の映画史上でもっとも重要な人物の1人だった」などと伝えた。
報じられた記事には、菅原さんが「日本の戦後における映画界を代表する人物だった」とし、任侠映画に出演したことから「硬派な男性」のイメージを確立したなどと紹介。 さらに、日本はもちろん、中国でも高い人気を誇るマンガ「ONE PIECE(ワンピース)」の登場キャラクターである「赤犬」のモデルになったなどと報じた。
また、宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し」で声優を務めたことも知らていることから、中国版ツイッターの「微博(ウェイボー)」には、中国人ネットユーザーからも「釜爺の声をやっていた人・・・どうぞ安らかに」などといった哀悼のコメントが寄せられていた。
また、高倉健さんに続いて、日本の大物俳優が死去したことについて、「日本では映画界に大きな影響力を持つ俳優が相次いで逝去した」などと伝えるアカウントがあったほか、「赤犬が逝ってしまったのか」など、中国ではワンピースの登場キャラクターのモデルになった人物として、その死を悼む声が見られた。
(サーチナ)
菅原文太さん 中国人にはアニメを通じて知られていた=中国版ツイッター
俳優の菅原文太さんが11月28日に死去していたことが1日に報じられた。先日の高倉健さんに続く訃報に、日本国内は再び沈痛なムードに包まれた。
「かっこいい男性像」としてかつての中国で絶大な人気を集め、今でも日本人を代表する人物として一定年齢以上の中国人に親しまれてきた高倉さんとは対照的に、菅原さんの中国での知名度はほとんどない。
中国版ツイッター・微博では複数のアカウントが菅原さんの訃報を速報で伝えたが、その反応は高倉さんとは比べ物にならないほど小さかった。しかし、映画「千と千尋の神隠し」で登場する釜爺(かまじい)の声優を務め、マンガ「ONE PIECE(ワンピース)」に登場するキャラクターである「赤犬」のモデルになった人物という情報を加えた新浪娯楽のツイートには、掲載から約4時間で300件のコメントが寄せられた。
中国における菅原さん像は、任侠映画や「トラック野郎」で活躍した菅原さんではなく、日本のマンガ・アニメ文化を愛する若い世代によって作り上げられたものなのだ。ツイートに対するコメントも、釜爺派と赤犬派にほぼ二分された。とくに赤犬を挙げたユーザーは、「悪役のモデルとなった人物の死」という印象を強く抱いたようで、追悼の気持ちとともに、ワンピースの作中にて敵役として主人公の兄を殺したことから、「エース(主人公の兄)を殺した赤犬」と嫌悪する声も少なからず寄せられた。なかには「天国ではエースをいじめないで」というコメントを残すユーザーもいた。
中国メディア・新浪娯楽は訃報とともに菅原さんの写真を掲載。ほとんどのユーザーが菅原さんを初めてみたようで「カッコいいお年寄りだ」などといった感想が出た。また、先日亡くなった高倉健さんにも言及し、「日本の俳優は今と違って、硬派な人が多かったんだな」という感想も見られた。
日本人としては、中国において菅原さんがアニメキャラクターのイメージのみに留まってしまうのはもったいないし、いささか残念な気もする。訃報に触れて菅原さんの名前を知った中国のネットユーザーには、機会があればぜひ「菅原さん本人」が登場する作品を見てもらいたい。
(サーチナ)
世界唯一の骨格、世界一の男前 菅原文太。言葉が出ません。「赤犬」大切に描こう。<栄一郎>