・扉絵サイクリング
巻頭カラーに使われた扉絵はアメリカの国道のような道をオートバイク…ではなくて自転車で走る麦わらの一味が描かれています。楽しそうな表情の一味に対して、妙に真顔っぽいウソップの顔に目がいってしまうのですが、ウソップが咥えているのは手巻きタバコでしょうか?珍しいです。後ろのナミからお腹に腕を回されて羨ましいですし、前輪と後輪をつなげている自転車のパーツがないですし・・・
え?w
これについてはTwitterで分かりやすく描写している方がおり、かなりの反響があったようです。
まぁ、ミスですねw でも、いい絵です。
・ここまでのドレスローザ編
前話までの現状整理。
SOP作戦成功によりオモチャの呪いが解け、ドレスローザの真実が暴かれたドフラミンゴは、"イトイトの実"の能力でドレスローザ全体に巨大な"鳥カゴ"を作り、国中にいる者全員が賞金稼ぎになる”殺しのゲーム”を開始する。ドレスローザの地形はピーカの能力により大きく変えられた。
<ゲーム終了の条件>
・ドフラミンゴの首を取ること、あるいは12名の「受刑者」たち全ての首を取ること。
<ルール>
・「鳥カゴ」からは誰も逃げられない。外への通信も不能。
・プレイヤーはドレスローザにいる者全て。
・”寄生糸”で操られた人間が無差別に隣人を傷つけ続け、ゲームを終了しなければ全員死に絶える。
・討ち取った「受刑者」の星1つにつき1億ベリーの賞金が出る。
<受刑者>
★→レベッカ、ロビン、錦えもん、ヴィオラ、フランキー
★★→キュロス、ゾロ
★★★→サボ、ルフィ、ロー、リク
★★★★★→ウソップ
【ルフィ】【ロー】
所在: 新「王宮」最上階
目的: ドフラミンゴの討伐
仲間たちの数々の援護によりついに王宮最上階に到着。ドフラミンゴ、トレーボルと戦闘開始。ドフラミンゴは分身の〝影騎糸〟を出し、さらに〝寄生糸〟でベラミーを操って戦う。ドフラミンゴと戦うローはドフラミンゴに右腕を切り落とされてしまう。一方、ルフィは〝影騎糸〟を倒し、ベラミーを〝寄生糸〟から解放させたが、今度はベラミー自身がルフィの行く手を阻む。ローが麦わらの一味と海賊同盟を組んだ目的は、カイドウを倒すためではなく、遠回りにドフラミンゴを討つことだった。ローにとってドフラミンゴは13年前殺されたコラソンの仇。(~770話)
<ローの過去>
16年前、〝北の海〟の港町「スパイダーマイルズ」。滅亡した〝白い町〟から一人脱出し、ドフラミンゴのもとへやって来た10歳のロー。「珀鉛病」によって寿命があと3年と2ヶ月と知っているローは自身が死ぬ前にできるだけたくさんの人間を殺したいと思っていた。ドフラミンゴはローの将来性を見込んで、「珀鉛病」が悪魔の実によって治療できる可能性を示し、自身の右腕になれるようローを鍛え上げる。
ローがドンキホーテ海賊団(ファミリー)に入って2年が経ったある日、バッファローとベビー5にせがまれてローは本名を教える。ローの本名はトラファルガー・D・ワーテル・ロー。これを盗み聞きしていたコラソン(本名:ロシナンテ)はローにファミリーから出て行くべきだと諭す。コラソンの目的は弟として兄ドフラミンゴの〝暴走〟を止めることであり、実は海兵であり、能力者でもあった。
コラソンはファミリーからローを連れ出し、珀鉛病を治療できる病院を探して回るが見つからないまま6ヶ月が経過してローの容体が悪くなる。ドフラミンゴから〝オペオペの実〟の情報を手に入れたコラソンはファミリーと海軍を裏切って、これを奪い、ローに食べさせた。裏切りがばれ、ドフラミンゴに追い込まれたコラソンはローを逃がして自身は命を落とした。(752話、761話〜767話)
【レオ】【カブ】
New!
所在: 王宮内
目的: マンシェリー姫の救出
治癒の能力者であるためにドフラミンゴに一人捕らえられているトンタッタ族のマンシェリー姫。〝ひまわり畑〟へ向かうレベッカに同行していたレオ達は、ヴィオラからマンシェリー姫の居場所(礼拝堂の裏にある小さな部屋)を聞き、救出に向かう。部屋には負傷したファミリー幹部達が集められ、ジョーラがマンシェリーに能力を無理強いしようとしていたところを間一髪で阻止し、マンシェリーを救出する。姫はレオに夢中。(~774話)
【キュロス】【ロビン】【キャベンディッシュ】
New!
所在: 4段目「ひまわり畑」
目的: ドンキホーテファミリーとの因縁に決着をつける
キュロスはディアマンテに撃ち殺されそうになっていた娘のレベッカを救出する。ディアマンテと戦闘。レベッカを守りながらの戦闘に苦戦していたが、到着したロビンがサポートにつき形勢が変わる。キャベンディッシュは睡眠中。(~774話)
【バルトロメオ】
所在: 3段目
目的: ルフィの援護
グラディウスを倒すが、毒針を受ける。(~774話)
【ゾロ】
所在: 2段目
目的: ドフラミンゴの討伐
ピーカの能力を見極めたゾロが圧倒。ピーカは王宮のある台地と融合。(~772話)
【サイ】【
チンジャオ】【
ブー?】【
ハイルディン】【エリザベロー】【
ダガマ?】【オオロンブス】【
イデオ】【
スレイマン】【
ブルー・ギリー】
所在: 2段目
目的: ドフラミンゴの討伐
ウソップあるいはルフィへの恩返しのため、初めはそれぞれがドフラミンゴを討つため王宮を目指したが、手を組み王宮を目指すルフィ達を援護する。ハイルディンがマッハ・バイスを倒すも、半身骨折で戦闘不能。ベビー5はサイに恋をしてファミリーを裏切る。サイはチンジャオを倒したラオ・Gを倒す。イデオはデリンジャーに敗れる。エリザベローは〝キングパンチ〟を温存している。デリンジャーが3段目に移動したため、2段目に残るファミリー幹部は一人もいなくなった。(~772話)
【サボ】
所在: 王宮のある台地前
目的: -
密かに革命軍に入隊し革命軍No.2の「参謀総長」にまでなっていたサボはルフィと入れ替わり、ルーシーとしてコロシアム決勝戦に出場。優勝賞品である”メラメラの実”の能力を手に入れる。革命軍の目的はドレスローザの武器「生産」の場所を探し出すこと。サボは一人、兄としてルフィを援護するため、海軍をくい止めるが、大将藤虎(イッショウ)との勝負は引き分けに終わる。(~768話)
【コアラ】
所在: ???
目的: 戦争を助長しているドレスローザからの武器の輸出を止めること
革命軍のサボ、ハック、コアラはドレスローザに武器「生産」の場所を突き止めるために潜入。コアラは地下交易港で他国の貿易船が海賊船を装って武器貿易をしていることを発見する。その後、サボと合流するが再び別行動。(~768話)
【藤虎(イッショウ)】
所在: 旧「王の台地」
目的: -
イッショウはローと麦わらの一味の海賊同盟の真相、グリーンビットへ向かった目的を調べるため、ドレスローザに派遣される。同盟が真実だったため、ローの七武海の称号剥奪を決定し、ローと麦わらの一味を追う。ドフラミンゴが”鳥カゴ”のゲームを始めてもなお、ドフラミンゴではなく海賊同盟の追跡を続けるが、それにはドレスローザ国民の想いを酌んだ高度な判断があった。追跡は本気ではなく、麦わらの一味らがドフラミンゴを討ち取ることを期待している。また、〝王下七武海〟制度の完全撤廃を望んでいる。(~768話)
【ウソップ】【錦えもん】【カン十郎】【リク】【ヴィオラ】
所在: 旧「王の台地」
目的: -
受刑者を捕らえようとして王の台地に集結したドレスローザの国民達に何をするべきか尋ねられたリク王はルフィ達がドフラミンゴを討ってくれることを期待して、少し待つことを提案し、戦況を見守る。(~774話)
【フランキー】【トンタッタ族】
所在: 「SMILE工場」
目的: スマイル工場の破壊、スマイル工場で働くトンタッタ族の解放
インヘルが率いるトンタッタ族は騙されて工場で働かされている仲間たちの救出に成功。フランキーは工場の破壊を阻止しようとするセニョールと戦闘中。互いに満身創痍。(~774話)
【サンジ】【ナミ】【チョッパー】【ブルック】【モモの助】【シーザー】
所在: ドレスローザの沖
目的: シーザーを連れて作戦の次の島「ゾウ」を目指す
シーザーを連れてサニー号で、ローの作戦の次の島「ゾウ」を目指す。途中、ドレスローザの沖にてドフラミンゴとは別の理由でシーザーを追うビッグマム海賊団の攻撃を受け、戦闘に?!(~730話)
<その他のキーパーソン>
【リッキー】
鉄仮面、ドクロマントの老剣士。盾を持たない戦い方が特徴的。元剣闘士だが、コロシアムに彼を知る者はいない模様。正体はドレスローザの先代国王リク王。10年前、ドフラミンゴの計略により国を奪われる。
【キュロス】
20年前まで活躍していたコロシアムの歴史上、最強の剣闘士。片足の兵隊の正体。10年前、オモチャにされた時、シュガーが契約を交わし忘れたため、オモチャ達の中で唯一自由に行動することができた。レベッカの父親。
【レベッカ】
コリーダコロシアム専属の女剣闘士(”囚人剣闘士”)。国民に恨みを買ったドレスローザの元国王リク王の孫(”幻の王女”)。ドフラミンゴが新しい国王になった際、母親のスカーレットをドンキホーテファミリーに殺される。片足の兵隊の正体が実の父親だとは知らなかった。
【ヴァイオレット】
"ギロギロの実"の能力者。正体は元ドレスローザの王女ヴィオラ(レベッカの叔母)。10年前、リク王(父)を殺さないことを条件としてドンキホーテファミリーに入る。"千里眼"の能力を持つ彼女は昨夜からサニー号の接近に気づいていたはずだが、ファミリーには報告しなかった。一時はサンジを罠にかけたが、ファミリーを裏切りサンジに協力する。ヴァイオレットは能力で「リク王軍」の行動をずっと見ていた。
【コラソン】
コラさん。本名ロシナンテ。ドフラミンゴの実の弟。元ドンキホーテファミリー幹部。海軍のスパイとしてドンキホーテファミリーに潜入していたが、裏切りがばれ13年前にドフラミンゴに殺された。コラソンの目的は弟として兄ドフラミンゴの〝暴走〟を止めることであった。珀鉛病によって自暴自棄になりドンキホーテファミリーに加入したローに自分を取り戻させ、海軍も裏切って〝オペオペの実〟をローに食べさせ不治の病から命を救った。
【ベラミー】
”2年前”ドフラミンゴに見捨てられたベラミーは、かつてその存在を信じる者を笑っていた”空島”へ行き、海賊団の仲間を失ったが、スカイピアの黄金を持ち帰りそれをドフラミンゴに寄与することで再びドフラミンゴの部下になっていた。コリーダコロシアムで今回優勝すればドンキホーテファミリーの幹部になれることをドフラミンゴから約束されていたが、Bブロック予選で敗退。ベラミーに愛想を尽かしたドフラミンゴから指令を受けたデリンジャーに殺されかけるが、バルトロメオに助けられる。建前では殺されかけてもなおドフラミンゴへの忠誠を示すが、ルフィにも割と協力的である。
・チユチユの実の最上技
マンシェリーの〝チユチユの実〟の能力の基本は「
生物の傷」を治癒することですが(気絶を回復させることもできる)、寿命を削って行う「
復元能力」も含まれていることが判明。これによって、無機物が破損しても「復元」が可能なため、ドンキホーテファミリーはこの戦況においてSMILE工場にもしものことがあっても、マンシェリーに復元させる算段だったようです。
前回の考察では〝チユチユの実〟の能力について、
〝糸ノコ〟で切られたローの右腕(
769話) を治癒できる可能性と
キュロスの失った脚を”治す”ことの不可能性について言及しましたが、「復元能力」を使えばキュロスの脚さえ元に戻すことができそうです。ただし、キュロスは片脚でもあまり不自由していない様子なので、マンシェリーが寿命を削ってまで復元する必要性はないかもしれませんが。ちなみに、小人族の寿命は人間より長く、150歳ぐらいまで生きることができると判明しています(76巻SBS)。
また、能力者の寿命を削って復元が可能な〝チユチユの実〟の怪しさは、能力者の命を賭して「永遠の命」を与えることができる(
761話)〝オペオペの実〟に通じるところがあります。もし能力者の寿命を全て削れば、つまり命を犠牲にすれば「
死者蘇生」も可能なのでしょうか。死体を復元して生体に戻すというわけです。
774話
果たして、この「復元能力」が使用される展開になることはあるのか。そういえば、魚人島編で「ノア」をルフィが半壊してしまいましたけど・・・。
・セニョールが赤ちゃんの格好をしている理由
フランキーの止めのラッシュを受け意識が薄れるピンクの回想から、ピンクが赤ちゃんの格好をしている理由が明らかになりました。
6ページの回想を要約すると、
・ピンクはかつてルシアンという女性に恋をした
・二人は結婚しギムレットという息子が生まれる
・ピンクが留守の間、赤ちゃんのギムレットが熱を出して亡くなってしまう
・家を飛び出したルシアンは事故に遭い、意識不明の植物状態になってしまう
・何を話しかけても反応がないルシアンは、ピンクがギムレット(赤ちゃん)の格好をした時だけ微笑んでくれることが分かった
・それ以降、ルシアンが亡くなった後もピンクは常時赤ちゃん格好をするようになった
というわけです。……
悲しすぎるわ!w
こういうサブキャラの設定は裏設定であるべきで、本編で描く必要性は全くないんですよね。ベビー5の時(
771話)は回想1ページだったのでまだマシでしたけど、ただでさえ場面展開の多さで進行が遅いのに今回は6ページも費やしてしまっています。ピンクのルシアンに捧げる想いはピンクとフランキーの「漢の戦い」を締めるのに使われたわけですが、本来は少し含みを持たせる程度で十分か、回想をもっと端折って良かったはずです。あとはSBSで語ればいいのですから。
なのにそうしなかったのは、女性読者にピンクのハードボイルドさ・格好良さがあまりに伝わらないものだから、
栄ちゃんが汚い手を使ってきたなという印象ですw
読者: 年頃の女子を代表して尾田っちに一言。
セニョール・ピンクはない!あのキャラはない!
あれは…尾田っち先生の…しゅ、趣味なんですか…?
尾田: あるわ!!! ありありだわ!!
ちょっとセニョールナメないでください。
あなた17歳と書いてありますが、まーね、若い内は外見で判断しがちですが、
これから見せてあげますよ。男ってやつをね!
ハードボイルドってやつをね!! おぼえてろー! (75巻SBS)
ピンクは13年前のミニオン島ではまだ赤ちゃんスタイルにはなっておらず(
766話)、10年前のドレスローザで現在の赤ちゃんスタイルになっているため、今回のピンクの回想はその間の出来事ということになります。しかも、より赤ちゃんらしく体型を近づけるため、数年で激太りしたようです。
フランキー戦でピンクはやたらとプロレス技のジャーマン・スープレックス(〝ニャンニャン スープレックス〟)を使っていましたが、今回の描写で、
能力者本人のみ地面が水面のようになって受け身の必要がない〝スイスイの実〟の能力とプロレス技の相性の良さが浮き彫りになっていましたね。しかし、たとえ地面が水面になるとしても、数十メートルの高さ(推定60m?)から落下する力を合わせたジャーマン・スープレックス(〝ニャンニャンスープレックス ベビーバスター〟)は能力者本人も無傷で済まない気がしますがw 飛込み競技の高さ10mでも体勢を誤って水面とぶつかる衝撃はコンクリートのそれに相当すると聞きますし、しかも、あの体型ですからねw
ともかくフランキーがピンクを倒したことで、ドンキホーテファミリーに残る戦力は最高幹部の3人とドフラミンゴのみとなりました。