TSUME「
USOPP NEW WORLD HQS」のレビューです。
TSUMEはルクセンブルクにある正規の造形メーカーで、このウソップフィギュアは同メーカーのワンピースフィギュア第2弾になります。今のところウソップが持つ最強のポップグリーンであろう”
衝撃狼草(インパクトウルフ)”が迫力のスケールで立体化しており、ウソップは丸々2体付属しています。箱もとんでもない大きさで届きまして、その辺の事は
開封記事をご覧下さい。
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ウソップ(立ちver.)
全高25.5センチ
2体のウソップのうち余った1体はこのように”インパクトウルフ”とは別に飾ることができる台座も付属しています。固定はフィギュア本体の左足踵にある金属ダボ1つを挿している簡易なもので、ピボットターンのごとくフィギュアをくるくる動かして位置を調整していたら、台座にコンパスで描いたような色がつきました(ぁ
台座裏面(正規品アピール)
人差し指でゴーグルを押さえたこのポーズはありそうでなかったような…多分オリジナルです。イメージは「
今やそれができちまう」って感じでしょうか。魚人島編のカッコいいウソップの雰囲気がよく出ていると思います。塗装も造形もそつがなく綺麗です。新世界編ウソップの筋量はこれぐらいがちょうどいいでしょう。
こんな感じの黒くて不味いイタリアのお菓子ありますよねw
※リコリス菓子
本体の大部分は
レジン製、ショルダーベルトやサスペンダー、帽子など一部は
PVC製です。
ポリストーン製の指や鼻など細い箇所は強い負荷がかかると簡単に折れてしまうので、取り扱い注意です。と言っている私は2箇所折ってしまって、接着剤で修復しています。
PVC製の
黒カブトは別パーツになっており、装着する時が一番の”指折り”ポイントです。ほぼいないでしょうけど、これから開封する方はお気をつけ下さい。私は小指を吹っ飛びましたw
いつもPVCフィギュアばかり触っているもので、そういうことにあまり気が回らないんですよね。まぁレジンは壊れやすいのですが、簡単に接着剤で修復できるのが長所でもあります。修復箇所はあまり目立ってないはず。
黒カブトのゴム部分は開封時はこのように真っ直ぐになっていますので、自分で曲げてアレンジすることになります。上のウソップの画像はアレンジがちょっと下手クソなのですが、捻りを加えるとリアリティが出ていい感じになるようです(※インパクトウルフと一緒の方の画像参照)。
P.O.Pルフィ(新世界編)とサイズ比較。P.O.Pルフィは1/8スケール、このウソップは1/7スケールです。あと、レジン製なのでかなり重いです。
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ウソップ(座りver.)
全高15センチ
こちらのポージングもオリジナルで、ウソップフィギュアの中で珍しいタイプです。固定は立ちVer.同様、片膝をついている右膝にある金属ダボ1つを挿しているだけです。右手にはポップグリーンの種が握られています。
こちらのバージョンはゴーグルなしです。厳密に言うと、輪郭の作りが違い、目が離れていて顔はそれほど似ていない気がするのですが、大きな口に長い鼻、眉毛の全体的なバランスは良く、完成度は高いように感じます。実際より眉毛がやたらと太くなる傾向にある既存のウソップフィギュアと比べると眉毛は及第点でしょう。なんか色気が出てます。
付属している2つの黒カブトは作りが微妙に異なっており、柄が太い方が立ちVer.用、細い方が座りVer.用みたいです。柄が太い方はこちらの手に持たせることができません。
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インパクトウルフ
このフィギュアの目玉であるインパクトウルフ。
全高40センチ(台座込み)、
全長52センチの衝撃のサイズです。重量はインパクトウルフのみで十数キロあります。重い!
台座との固定はやっぱり足裏にある金属ダボを挿しているだけ。左前足は浮いており、重心は偏っている気がしますが、台座もかなり重いため倒れる心配はなさそうです(たぶん)。それよりも持ち上げる際、毛並み(葉並み?)のトゲトゲが折れてしまわないか冷や冷やしました。いつまにか1箇所折れてたんですが・・・(汗
なんですかね、このデカさ(呆)。尻尾のみ別パーツになっています。
毛並みというか葉っぱの流れにはリアリティを感じます。単純に見ていて飽きません。
凶暴そうな良い表情してます。顎には奥にも葉もとい歯が並んでおり、口の中はかなり大きく作られています。おかげで迫力が増していると思います。
台座は魚人島をイメージしたジオラマが施されています。直径は30センチですが、ジオラマのはみ出しも入れると全長は40センチになります。サンプル画像で最初見た時はグロい印象があったのですが、フィギュアを載せた時に彩りが良く、見栄えがいいです。
4箇所のサンゴは内蔵のマグネット接着です。
この台座のウソップのエンブレムも内蔵マグネットでくっついてます。
そして、このインパクトウルフを従えるウソップですよ。
どちらのバージョンもカッコよく、どちらで飾るかは好みなのでしょうけど、設計の欠陥として立ちVer.の場合、左足のつま先が浮いてしまうため不安定です。こちとら地震大国じゃい!ということで、インパクトウルフの方には座りVer.を載せておくのが無難でしょう。
これはシリアルナンバー入りの金属プレートです。
限定500体は予約期間中に完売しました。TSUMEのフィギュアは基本的に少数限定生産になります。
最後にワンコレのウソップとサイズ比較でフィニッシュ。以上、HQSウソップでした。
製品版の劣化はある程度覚悟した上で、このメーカーのフィギュアを初めて買ってみたのですが、塗装や造形はハイ(H)クオリティ(Q)スタチュー(S)に偽りなく高品質なものでした。素材が主にレジン製であること、(ユーロ高のせいで)送料も含めて価格がどえらい高いことに難はありますが、それを吹き飛ばすのに十分すぎる程の圧倒的な存在感です。このサイズのインパクトウルフが国内正規品で作られることはまずないでしょう。
送料抜きの価格で見ると最近のP.O.Pが5体買えるわけですが、ウソップ自体が丸々2体ついており、残りの3体分がインパクトウルフと台座だと思うと真っ当な価格、寧ろ安いかもと思ってしまいます。どうしてもインパクトウルフに目がいってしまうのですが、ウソップ単品で見ても完成度が高いことは付け加えておきましょう。
ワンピースフィギュア史に残る名フィギュアであることは間違いなく、フィギュアに興味がない人にも自慢出来そうな単純な凄みがあると思います。ただし、大きすぎて一般的に売られているフィギュアケースに収まらないので注意が必要です。TSUMEのワンピースフィギュアシリーズはこれからも続いていく予定があるようで、魅力的なものが出れば、そして色々余裕があれば買っていきたいですね。あと
開封記事に書きましたが、送料はぼったくりなので改善されることを願います。