「ユニクロ×松竹歌舞伎」コラボアイテム発売 200名が開店前から列
ユニクロと松竹による協業プロジェクト「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」が3月26日の今日、発売された。銀座店では200名が開店前から列を作り、オープニングセレモニーに登場したアンバサダー 市川猿之助が出迎えた。
「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」では、日本を代表する伝統芸能である歌舞伎をユニクロの服を通じてポップカルチャーとして発信。アイテムはNIGO(R)が制作し、市川猿之助の屋号「澤瀉屋(おもだかや)」にまつわる紋や文様、歌舞伎の化粧法である隈取(くまどり)などのモチーフをUTからSTETECO&RELACO、バンダナ、ストール、トートバッグまで全9種63型に落としこんでいる。
同日、銀座店では開店前に発表会が開かれ、市川猿之助をはじめ同プロジェクトに参画しているNIGO(R)やユニクロ グローバルマーケティング部プロジェクトリーダー 松沼礼が登壇。アイテムの監修も務めたという市川猿之助は「隈取りの使われ方など、これまで日本文化が間違って伝わっている部分があった。今回は日本を代表するユニクロと世界規模で"本物"の歌舞伎を伝えることができて名誉」と感慨深い表情を見せた。NIGO(R)は「歌舞伎のモチーフを服に落とし込む作業は難しさもあった。僕が持つデザイン力やルールだけでは実現できなかったが、猿之助さんにサポートしてもらったことことで"本物"を作ることができた」とコメント。特に「お祭り」のUTでは、市川猿之助を表す三つ猿紋の配置に気をつけたという。市川猿之助は「着物の良さが出ていて、アウターを来ても紋がちゃんと見える。浴衣のような涼しげな色合いも気に入っている」と賞賛した。
フランスでは、日本に先駆けて3月20日に発売を開始。市川猿之助の汗とともに写しとった隈取をあしらった「黒塚(くろづか)」のデザインについては「(フランスは)歌舞伎のような化粧がない文化なので、珍しく思ってもらえた」(市川猿之助)と言う。第2弾については、10月と11月に上演を控えている「『ワンピース(ONE PIECE)』を題材とした歌舞伎のモチーフを作ってみたい」と展望を明かしている。
ユニクロ銀座店では、12階に「松竹歌舞伎×ユニクロプロジェクト」特別フロアを約2ヶ月間にわたって展開。同プロジェクトのアイテムを集積するほか、市川猿之助の衣装が展示されている。
(Fashionsnap.com)
猿之助がユニクロとコラボ「ギャラは全然ないです」
歌舞伎役者の市川猿之助(39)が26日、東京・ユニクロ銀座店で行われた「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」お披露目会に登場した。
日本が誇る伝統芸能と日本の巨大アパレルブランドのコラボだ。猿之助はそのアンバサダーを務め、女優・牧瀬里穂(43)の夫でファッションデザイナーのNIGO氏(44)がデザインを担当。猿之助の屋号「澤瀉屋(おもだかや)」の紋をモチーフにしたTシャツなどを取り揃えた。
アンバサダーのギャラについて猿之助は「全然入ってこない。名誉ですから、ユニクロさんとやらせていただくのは」と首を振る。
さらに「海外に行くと“なんちゃって”が多い」とニセモノ歌舞伎の蔓延に苦笑い。「若い方、歌舞伎を知らない方に着ていただきたい」と呼びかけた。
今後は人気漫画「ワンピース」とユニクロのコラボが夢だ。「(デザインは)NIGOさんに丸投げします」と白い歯をこぼした。
一方、2月21日に歌舞伎俳優の坂東三津五郎さん(享年59)がすい臓がんのため亡くなって、1か月がたった。歌舞伎界のスターの死去を改めて問われると、関係者が制したが、猿之助は「仕方のないこと。事実として受け止めて淡々とやっていきます」と努めて冷静な表情で話した。
(東スポ)