「ワイドナ」で漫画教育論が白熱 小中学校での道徳教科化受け
ダウンタウンの松本人志がメーンコメンテーターを務める「ワイドナショー」(フジテレビ系)の19日放送回で、子どもの道徳教育に漫画が大きく貢献しているのではないか、という議論が起きた。
小中学校で道徳が教科化されるという話題を受けて、この日に出演した社会学者の古市憲寿氏は「僕は(教科化に)反対です。単純に時間の無駄だと思う。道徳的なものは世の中に溢れていると思う。それこそ金八先生とか」と共演していた武田鉄矢を意識した発言をした。その上で、「『ONE PIECE』でも読んでいればいいわけじゃないですか」と続けた。
「ONE PIECE」は週刊少年ジャンプ(集英社)で97年から連載されている大人気作品。海賊の主人公・ルフィが仲間たちと協力しながら、自分の野望である海賊王を目指すという冒険活劇だ。
仲間との絆を非常に重視する「ONE PIECE」の作風を踏まえた上で、古市氏は「週刊少年ジャンプを見ていると完全に勧善懲悪でまさに道徳。それを日本人の大多数の子どもたちが見ている間は、教科書でつまんない話を教える必要はない」と主張した。実際、週刊少年ジャンプは「努力、友情、勝利」というテーマを編集方針に掲げている。
武田鉄矢も「教科書のみの世界で生きるヤツなんかいやしませんよ」と古市氏の意見に同意。「俺たちに道徳を教えたのは、かの不埒(ふらち)な漫画家どもですよ。あの巨人の星の、星飛雄馬のギプスだらけの体を見て、巨人に入るのはすごいと思った。笑っている長嶋は神だと思った。漫画の持っていたエネルギーはすごいですよ」と続けた。
漫画に限らず、バラエティー番組においても、政府や教師から嫌われるものが子どもたちの人気を集める傾向は、一般的にある。金八先生として人気を博した武田は「漫画は政府からもPTAからも嫌われたから。子どもって教室で成長しないんです。教室の外と親の見ていないところで成長するんです」と持論を展開した。
(デイリースポーツ)
「逆・教育勅語」
一、親に孝養をつくしてはいけません。家庭内暴力をどんどんしましょう。
二、兄弟・姉妹は仲良くしてはいけません。兄弟姉妹は他人の始まりです。
三、夫婦は仲良くしてはいけません。じゃんじゃん浮気しましょう。
四、友だちを信じて付き合ってはいけません。人を見たら泥棒と思いましょう。
五、自分の言動を慎しんではいけません。嘘でも何でも言った者勝ちです。
六、広く全ての人に愛の手をさしのべてはいけません。わが身が第一です。
七、職業を身につけてはいけません。いざとなれば生活保護があります。
八、知識を養い才能を伸ばしてはいけません。大事なのはゆとりです。
九、人格の向上につとめてはいけません。何をしても「個性」と言えば許されます。
十、社会のためになる仕事に励んではいけません。自分さえ良ければ良いのです。
十一、法律や規則を守り社会の秩序に従ってはいけません。自由気ままが一番です。
十二、勇気をもって国のため真心を尽くしてはいけません。国家は打倒するものです。
(倉山塾「大学では教えられない歴史講義」)
1 父母ニ孝ニ (親に孝養を尽くしましょう)
2 兄弟ニ友ニ (兄弟・姉妹は仲良くしましょう)
3 夫婦相和シ (夫婦は互いに分を守り仲睦まじくしましょう)
4 朋友相信シ (友だちはお互いに信じ合いましょう)
5 恭儉己レヲ持シ (自分の言動を慎みましょう)
6 博愛衆ニ及ホシ (広く全ての人に慈愛の手を差し伸べましょう)
7 學ヲ修メ業ヲ習ヒ (勉学に励み職業を身につけましょう)
8 以テ智能ヲ啓發シ (知識を養い才能を伸ばしましょう)
9 德器ヲ成就シ (人格の向上に努めましょう)
10 進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ (広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう)
11 常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ (法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう)
12 一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ (国に危機があったなら自発的に国のため力を尽くし、それにより永遠の皇国を支えましょう)
松本 「道徳のちょっとした教科書の部分を毎週ジャンプにすっと入れといたらええんちゃうの?」