・ジンベエの海侠一人旅(終)
最終話「新しい着物とお土産貰っていざ出航」
Vol.23(778話)
1 仲間達(魚人海賊団)の元へ向かう。
2 迷子の子海ネコに遭遇する。
3 子海ネコを海イヌのお巡りさんのところへ連れて行くが、子海ネコが泣いてばかりで困ってしまう。
4 実は子海ネコと同じ町に住んでいるという海イヌのお巡りさんに子海ネコと一緒について行く。
5 子海ネコと海イヌのお巡りさんが住んでいたはずの海底の町が跡形も無く消えていた。
6 なぜか お巡りさんの家だけ残っていた。
7 見上げると今まさに沈んでいる船があった。船体は傷だらけ。
8 転覆した船を助ける。
9 救助した人達に見せられた新聞で、ルフィとローの海賊同盟を知る。
10 港町で海獣たちが暴れる事件が発生したことを知る。事件には謎の遺跡が関与?
11 事件が起きた港町へ行く。
12 港町の上の遺跡は消えた海ネコ達の町だった。
13 港町に上陸。住民から起きた出来事を聞く。「急に遺跡が町を潰すわ、海獣が船を壊すわ、お供えなくなるわ」
14 海神へのお供えが消えたことを確認
15 遺跡の上に新たな遺跡と海イヌのお巡りさんが降って来た。
16 海底に消えた影を追って海中へ
17 海底で大量のお供え物と犯人(?)を発見
18 犯人(?)ワダツミ登場。ワダツミ「礼には及ばねぇら」
19 海底の遺跡を港町に移動させた犯人とお供え泥棒はワダツミだった。
20 ワダツミに説教をする
21 人間達が街を奪ったと勘違いしていた海獣達の誤解を解く
22 子海ネコ、母海ネコと再会。海獣達とワダツミ、人間達に謝罪する。
23 遺跡の中から〝歴史の本文〟が発見される
24 港町のそばに遺跡を沈め、再び海獣達の住処になる
25 港町の船を壊した償いとして海獣達が漁船代わりに働く
26 港町の住民と海獣、ワダツミと一緒に宴
27 ワダツミ、お供することを願い出る
28 港町の住民から新しい着物とお土産を貰い、ワダツミをお供に出発
ワダツミの頭の上に乗っているジンベエの着物の柄は、元は花柄だったものがドクロ?に変わっているように見えます。元々着ていた着物は右横の風呂敷に入っているとすれば、後ろの四角い大きな包みが貰ったお土産でしょう。港町の住民から貰ったこと、そして形とサイズ、さらに伏線が未回収の現状から判断して、このお土産はVol.23で発見された〝
ポーネグリフ〟と考えて間違い無さそうです。麦わらの一味に入ることを約束しているジンベエは、いずれまた会うことになるロビンへのお土産としてポーネグリフを譲ってもらったのかもしれません。今のところ、
ワダツミはポーネグリフ運び要員です(笑)。
本来の旅の目的を忘れかけそうになる話でしたが、ジンベエは仲間たち(魚人海賊団)の元へと向かっている途中でしたね。そこで魚人島のこと、麦わら一味の仲間になる約束をしたこと、今後どうするかを話すのでしょう。
・ここまでのドレスローザ編
前話までの現状整理。
SOP作戦成功によりオモチャの呪いが解け、ドレスローザの真実が暴かれたドフラミンゴは、"イトイトの実"の能力でドレスローザ全体に巨大な"鳥カゴ"を作り、国中にいる者全員が賞金稼ぎになる”殺しのゲーム”を開始する。ドレスローザの地形はピーカの能力により大きく変えられた。
<ゲーム終了の条件>
・ドフラミンゴの首を取ること、あるいは12名の「受刑者」たち全ての首を取ること。
※変更→「鳥カゴ」収縮による皆殺し
<ルール>
・「鳥カゴ」からは誰も逃げられない。外への通信も不能。
・プレイヤーはドレスローザにいる者全て。
・”寄生糸”で操られた人間が無差別に隣人を傷つけ続け、ゲームを終了しなければ全員死に絶える。
・討ち取った「受刑者」の星1つにつき1億ベリーの賞金が出る。
【ルフィ】
New
所在: 中心街
目的: ドフラミンゴの討伐
仲間たちの数々の援護によりついに王宮最上階に到着。ドフラミンゴ、トレーボルと戦闘開始。ドフラミンゴと戦うローはドフラミンゴに右腕を切り落とされ瀕死になるが、トレーボルに大打撃を与えることに成功。トレーボルは自爆し、戦闘不能のローは退場。ルフィとドフラミンゴの一騎討ちが始まり、ルフィは〝ギア4〟を発動する。ドフラミンゴがルフィに吹っ飛ばされ、戦場は中心街へ。ローが麦わらの一味と海賊同盟を組んだ目的は、カイドウを倒すためではなく、遠回りにドフラミンゴを討つことだった。ローにとってドフラミンゴは13年前殺されたコラソンの仇。(~784話)
<ローの過去>
16年前、〝北の海〟の港町「スパイダーマイルズ」。滅亡した〝白い町〟から一人脱出し、ドフラミンゴのもとへやって来た10歳のロー。「珀鉛病」によって寿命があと3年と2ヶ月と知っているローは自身が死ぬ前にできるだけたくさんの人間を殺したいと思っていた。ドフラミンゴはローの将来性を見込んで、「珀鉛病」が悪魔の実によって治療できる可能性を示し、自身の右腕になれるようローを鍛え上げる。
ローがドンキホーテ海賊団(ファミリー)に入って2年が経ったある日、バッファローとベビー5にせがまれてローは本名を教える。ローの本名はトラファルガー・D・ワーテル・ロー。これを盗み聞きしていたコラソン(本名:ロシナンテ)はローにファミリーから出て行くべきだと諭す。コラソンの目的は弟として兄ドフラミンゴの〝暴走〟を止めることであり、実は海兵であり、能力者でもあった。
コラソンはファミリーからローを連れ出し、珀鉛病を治療できる病院を探して回るが見つからないまま6ヶ月が経過してローの容体が悪くなる。ドフラミンゴから〝オペオペの実〟の情報を手に入れたコラソンはファミリーと海軍を裏切って、これを奪い、ローに食べさせた。裏切りがばれ、ドフラミンゴに追い込まれたコラソンはローを逃がして自身は命を落とした。(752話、761話〜767話)
【コアラ】
所在: 王宮の下「外壁塔」
目的: 戦争を助長しているドレスローザからの武器の輸出を止めること
革命軍のサボ、ハック、コアラはドレスローザに武器「生産」の場所を突き止めるために潜入。コアラは地下交易港で他国の貿易船が海賊船を装って武器貿易をしていることを発見する。その後、王宮の下「外壁塔」内部に潜入していたが、何かトラブルが起きそうなことを予期してサボに応援に来るよう連絡する。(~779話)
【キャベンディッシュ】【ロー】
所在: 4段目「ひまわり畑」
目的: ドフラミンゴの討伐
キュロスはディアマンテに撃ち殺されそうになっていた娘のレベッカを救出する。ディアマンテとの戦闘はレベッカを守りながらの戦闘に苦戦していたが、到着したロビンがサポートにつき形勢が変わり、最終的にキュロスが勝利する。ルフィの指示でキュロスらは下の段に避難するが、ローはルフィを戦いに巻き込んだ責任として居残り、キャベンディッシュはローに付き添う。(~784話)
【レオ】【カブ】【マンシェリー】
New
所在: 4段目「ひまわり畑」
目的: マンシェリー姫の救出
治癒の能力者であるためにドフラミンゴに一人捕らえられているトンタッタ族のマンシェリー姫。〝ひまわり畑〟へ向かうレベッカに同行していたレオ達は、ヴィオラからマンシェリー姫の居場所(礼拝堂の裏にある小さな部屋)を聞き、救出に向かう。部屋には負傷したファミリー幹部達が集められ、ジョーラがマンシェリーに能力を無理強いしようとしていたところを間一髪で阻止し、マンシェリーを救出する。姫はレオに夢中。レオとマンシェリーはローの右腕の縫合手術に臨む。手術は成功した模様。(~784話)
【バルトロメオ】【キュロス】【ロビン】【レベッカ】
所在: 3段目
目的: ルフィの援護
グラディウスを倒すが、毒針を受ける。バリアーで階段を作り、ひまわり畑にいるロビン達を下の段へ避難させる。(~783話)
【サイ】【チンジャオ】【
ブー?】【
ハイルディン】【エリザベロー】【
ダガマ?】【オオロンブス】【
イデオ】【
スレイマン】【
ブルー・ギリー】
所在: 2段目
目的: ドフラミンゴの討伐
ウソップあるいはルフィへの恩返しのため、初めはそれぞれがドフラミンゴを討つため王宮を目指したが、手を組み王宮を目指すルフィ達を援護する。ハイルディンがマッハ・バイスを倒すも、半身骨折で戦闘不能。ベビー5はサイに恋をしてファミリーを裏切る。サイはチンジャオを倒したラオ・Gを倒す。イデオはデリンジャーに敗れる。オオロンブスは〝提督キラーボウリング〟でゾロを射出してピーカ打倒に貢献。エリザベローは温存していた〝キングパンチ〟を旧「王の台地」に降るピーカの巨石を薙ぎ払うのに使った。(~784話)
【サボ】
所在: コリーダコロシアム
目的: -
密かに革命軍に入隊し革命軍No.2の「参謀総長」にまでなっていたサボはルフィと入れ替わり、ルーシーとしてコロシアム決勝戦に出場。優勝賞品である”メラメラの実”の能力を手に入れる。革命軍の目的はドレスローザの武器「生産」の場所を探し出すこと。サボは一人、兄としてルフィを援護するため、海軍をくい止めるが、大将藤虎(イッショウ)との勝負は引き分けに終わる。王宮の下「外壁塔」内部に潜入しているコアラからルフィに危害が及ぶ可能性のある事態が発生しそうだと連絡を受け、コアラのもとへ向かう。(~781話)
【ゾロ】【錦えもん】【カン十郎】
New
所在: 旧「王の台地」
目的: 鳥カゴを止めること
ピーカの能力を見極めたゾロが圧倒。石化巨大化したピーカはゾロを放置して王宮のある台地から旧「王の台地」へ移動し、リク王を仕留めようとしたが、ゾロがオオロンブスとの連携によって猛スピードで追いつき、岩がない空中に追い込んだピーカをついに討ち取る。鳥カゴが縮まる最中、ゾロは錦えもんとカン十郎を連れて、鳥カゴを止めに行く。(~784話)
【ウソップ】【ヴィオラ】【リク】
New
所在: 旧「王の台地」
目的: -
受刑者を捕らえようとして王の台地に集結したドレスローザの国民達に何をするべきか尋ねられたリク王はルフィ達がドフラミンゴを討ってくれることを期待して、少し待つことを提案し、戦況を見守る。その後、リク王は下に降りて被害者を減らす為に働く(?)。鳥カゴが縮まる最中、旧「王の台地」も安全ではないとして、ヴィオラらも下に降りて避難する。(~784話)
【藤虎(イッショウ)】
所在: 旧「王の台地」の裏
目的: -
イッショウはローと麦わらの一味の海賊同盟の真相、グリーンビットへ向かった目的を調べるため、ドレスローザに派遣される。同盟が真実だったため、ローの七武海の称号剥奪を決定し、ローと麦わらの一味を追う。ドフラミンゴが”鳥カゴ”のゲームを始めてもなお、ドフラミンゴではなく海賊同盟の追跡を続けるが、それにはドレスローザ国民の想いを酌んだ高度な判断があった。追跡は本気ではなく、麦わらの一味らがドフラミンゴを討ち取ることを期待している。ゾロが宙で斬りエリザベローが吹き飛ばしたピーカの巨大な岩が街に落ちる前に能力で浮かせ、住民を避難させていた。また、〝王下七武海〟制度の完全撤廃を望んでいる。(~779話)
【フランキー】【トンタッタ族】
所在: 「SMILE工場」
目的: スマイル工場の破壊、スマイル工場で働くトンタッタ族の解放
インヘルが率いるトンタッタ族は騙されて工場で働かされている仲間たちの救出に成功。フランキーは工場の破壊を阻止しようとするセニョールと戦闘。互いに満身創痍の中、漢の賭けに勝ったフランキーに軍配が上がる。トンタッタ族はスマイル工場の破壊する。(~782話)
【サンジ】【ナミ】【チョッパー】【ブルック】【モモの助】【シーザー】
所在: ドレスローザの沖
目的: シーザーを連れて作戦の次の島「ゾウ」を目指す
シーザーを連れてサニー号で、ローの作戦の次の島「ゾウ」を目指す。途中、ドレスローザの沖にてドフラミンゴとは別の理由でシーザーを追うビッグマム海賊団の攻撃を受け、戦闘に?!(~730話)
<その他のキーパーソン>
【リッキー】
鉄仮面、ドクロマントの老剣士。盾を持たない戦い方が特徴的。元剣闘士だが、コロシアムに彼を知る者はいない模様。正体はドレスローザの先代国王リク王。10年前、ドフラミンゴの計略により国を奪われる。
【キュロス】
20年前まで活躍していたコロシアムの歴史上、最強の剣闘士。片足の兵隊の正体。10年前、オモチャにされた時、シュガーが契約を交わし忘れたため、オモチャ達の中で唯一自由に行動することができた。レベッカの父親。
【レベッカ】
コリーダコロシアム専属の女剣闘士(”囚人剣闘士”)。国民に恨みを買ったドレスローザの元国王リク王の孫(”幻の王女”)。ドフラミンゴが新しい国王になった際、母親のスカーレットをドンキホーテファミリーに殺される。片足の兵隊の正体が実の父親だとは知らなかった。
【ヴァイオレット】
"ギロギロの実"の能力者。正体は元ドレスローザの王女ヴィオラ(レベッカの叔母)。10年前、リク王(父)を殺さないことを条件としてドンキホーテファミリーに入る。"千里眼"の能力を持つ彼女は昨夜からサニー号の接近に気づいていたはずだが、ファミリーには報告しなかった。一時はサンジを罠にかけたが、ファミリーを裏切りサンジに協力する。ヴァイオレットは能力で「リク王軍」の行動をずっと見ていた。
【コラソン】
コラさん。本名ロシナンテ。ドフラミンゴの実の弟。元ドンキホーテファミリー幹部。海軍のスパイとしてドンキホーテファミリーに潜入していたが、裏切りがばれ13年前にドフラミンゴに殺された。コラソンの目的は弟として兄ドフラミンゴの〝暴走〟を止めることであった。珀鉛病によって自暴自棄になりドンキホーテファミリーに加入したローに自分を取り戻させ、海軍も裏切って〝オペオペの実〟をローに食べさせ不治の病から命を救った。
【ベラミー】
”2年前”ドフラミンゴに見捨てられたベラミーは、かつてその存在を信じる者を笑っていた”空島”へ行き、海賊団の仲間を失ったが、スカイピアの黄金を持ち帰りそれをドフラミンゴに寄与することで再びドフラミンゴの部下になっていた。コリーダコロシアムで今回優勝すればドンキホーテファミリーの幹部になれることをドフラミンゴから約束されていたが、Bブロック予選で敗退。ベラミーに愛想を尽かしたドフラミンゴから指令を受けたデリンジャーに殺されかけるが、バルトロメオに助けられる。建前では殺されかけてもなおドフラミンゴへの忠誠を示すが、ルフィにも割と協力的である。
・ギア4(続き)
785話
前回、そのベールが解かれた〝ギア4(フォース)〟。
前回の感想記事ではドフラミンゴによる考察をもとに、その全容を解説しました。ドフラミンゴが疑問に感じていた点も今回またドフラミンゴが答えを導き出し、自己解決しています。
〝ギア4〟において解釈が難しかったのは、武装色の覇気の物理的な効果は「硬化」であり、ほぼ全身に武装色の覇気を纏っている状態でありながら、ゴム人間の性質がそのまま残っていることです。今回、これについてドフラミンゴは「
「武装色」でゴムの伸縮を自在にコントロール」した「
「武装」と「ゴム」の融合」だと分析しています。
これはつまり、
能力者の実体を捉える力、すなわち、相手の能力を無効化する武装色の覇気の本来の特性を残しながら、武装色の覇気の物理的な効果である「硬化」の程度をコントロールしていることを意味しています。要するに、
「硬化」の程度を弱くするとゴム人間本来の「ゴム」の性質が強く現れるわけです。これをドフラミンゴは「武装」と「ゴム」の融合と評したわけです。
少々混乱している方がいると思われるので一応説明しておくと、前回ドフラミンゴは〝ギア4〟については、武装色の覇気「硬化」を利用して「皮膚を固めて張力を何倍もの力に引き上げて」いると考察しており、これでは自在に伸びたり柔らかく変形することを説明できず、考察不十分だったわけです。この点にはもちろん私は気づいていますから、
前回の考察記事ではドフラミンゴのこの仮説はそのまま採用せず、「これまでの「硬化」とは少し特性が異なる」武装色の覇気の存在を推定するに至ったわけです。
784話
筋肉風船の空気の弾力とも考えられますが、「効かん」と言うルフィにはダメージが無いらしく、単純な「硬化」では次の技(大蛇砲)の説明ができません。やはり、武装色の覇気でゴムそのものを強化していると考えた方が分かりやすく、そのような武装色の覇気の応用はゴム人間のルフィだからこそ思いついたことなのかもしれません。<784話感想>
784話
ギア4で全身を覆っている武装色の覇気はゴム(筋肉)を強化するものだと仮定すると、「大蛇砲」の不可解な軌道は曲がる部分で部分的に「硬化」を使っているとすると一応、説明はつきます。「硬化」部分は硬くて伸びないのであれば、左に曲がりたい時は伸びている腕の左側を部分的に「硬化」すれば腕は左側に伸びるわけです。つまり、ルフィは武装色「硬化」と性質の異なるもう一つの武装色の覇気を使い分けていることになります。<784話感想>
ギア4「弾む男」はギア2と、骨風船が筋肉風船になったギア3の変化形、さらに「硬化」とは性質が異なる武装色の覇気の融合技と言えるでしょう(今のところ)。<784話感想>
単純に「強化」するような武装色の覇気ではありませんでしたが、「硬化」のコントロールによって
状況に応じて様々な性質のゴムを再現できることになりますから、ゴム人間としては「強化」と言っていいかもしれません。
なお、ギア4についてロー曰く「
覇気を使いすぎてる」とのことで、ドフラミンゴも「
相当の負荷」「
リスクもある筈だ」と評しており、初期のギア2で見られた体への負荷や初期のギア3にあった使用後の体の反動みたいなものがあるのかもしれません。ルフィ自身もギア4の時間切れについて言及しており、前者の可能性や覇気の使用切れ等のリスクが考えられます。
また、今回も〝ギア4〟状態の新技が出ています。
何?この黒くて卑猥な物体?w
〝ゴムゴムの鐘〟のギア4技の初期動作ですが、技名は出ませんでした。
前回のギア4技の解説では、「スッポンの首のような」という表現は避けて「蛇腹状」と表現したのですが、もうそのまんまですw
技名についてはギア4自体が覇気状態ですので、覇気派生技のこれまでの法則通り「動物+火器」となっているはずです。〝ゴムゴムのバズーカ〟のギア4技は「
獅子(レオ)・バズーカ」と判明しました。
・能力の「覚醒」
糸であれば何でもアリという感じで、やり過ぎとも思われたドフラミンゴの能力ですが、今回、その強さの秘密が明らかになりました。これは
悪魔の実の能力の優劣がひっくり返る可能性がある衝撃的な事実です。まずは、きっかけとなった次の戦闘シーンから見ていきましょう。
〝盾白糸(オフホワイト)〟
またいつものやり過ぎ感のあるドフラミンゴの新技が出たと思いきや、ルフィがこの技のおかしな点に気づきます。「
何で地面から糸が!!」。〝イトイトの実〟は〝ドルドルの実〟同様に身体から能力に由来する物質を出す能力だと考えられ、地面から糸が出ているのならば確かに不自然です。この点については、これまでなら地面に糸を這わせて出しているとでも、地面に糸を潜らせて出しているとでもこじつけることはできますが、後述の通り、このルフィの着眼点は正しいものでした。
ちなみに、
780話で使用された〝ブレイクホワイト〟も〝オフホワイト〟同様、地面から糸が出ている技だったと思われます。この時は、地面から糸が出ていることにルフィは気づかなかったため、エスパーでない限り、読者はいつものやり過ぎ技だと思ってスルーしたはずです。
第780話
能力者の身体から様々な糸を出す〝イトイトの実〟の能力で、なぜドフラミンゴは
自身の身体以外から糸を出すことが出来るのか? その答えは、ドフラミンゴが
「覚醒」した能力者だからだというのです。
ドフラミンゴ曰く、「
能力は稀に「覚醒」し己以外にも影響を与え始める」とのこと。能力者の「覚醒」の存在は、インペルダウンの獄卒獣についてクロコダイルが言及したことで既に知られていますが、そこで語った「
異常なタフさと回復力」が売りという「覚醒」(544話)はおそらく動物系能力者限定で、動物系以外にも「覚醒」が存在することが明らかになりました。
周囲にも能力の影響を及ぼすという上述の「覚醒」は自然系の場合はすでにやられている節があるため、超人系能力者限定と考えていいでしょう。また、獄卒獣たちの「覚醒」は囚人への人体実験によって人為的に成されたという印象を受けますが、自然に「覚醒」することが可能であることが明らかになりました。もちろん、超人系能力者のルフィも「覚醒」する可能性があるわけです。いや、絶対「覚醒」するでしょう。
この能力者以外にも影響を与え始めるという「覚醒」は、元々周囲に影響を与えることが主体の能力、例えば思いついたものを言うと〝チョキチョキ〟や〝オペオペ〟、〝ノロノロ〟、〝メロメロ〟などはメリットはあまりないでしょう。逆に、〝イトイト〟のように何かを能力者の身体から出す能力、〝ゴムゴム〟のように能力者本人を強化・変化する能力は「覚醒」によって絶大な恩恵を受けることが期待できます。
例えば・・・
<何かを身体から出す能力>
イトイトの実・・・周囲から糸を出す
ドルドルの実・・・周囲から蝋を出す
アワアワの実・・・周囲から泡を出す
ドクドクの実・・・周囲から毒を出す
<能力者本人を強化・変化する能力>
ゴムゴムの実・・・周囲をゴム化
バラバラの実・・・周囲の物体をバラバラ化
スベスベの実・・・周囲をスベスベに
ボムボムの実・・・周囲をあらゆるものを爆破
キロキロの実・・・周囲の物体の重さを操る
マネマネの実・・・他人の姿を変える
スパスパの実・・・周囲の物体を刃物に
トゲトゲの実・・・周囲をトゲトゲに
オリオリの実・・・周囲の物体を錠に
ブキブキの実・・・周囲を武器化
「覚醒」したキロキロの実の能力者は「周囲の物体の重さを操る」ことができるとすれば、藤虎のように振る舞うことも可能になるわけです。では、ルフィが「覚醒」して周囲をゴム化できるようになるとどうなるのか? バスケットボールの上にスーパーボールを乗せて地面に落とす遊びをしたことがある人はきっと想像しやすいことでしょう。軽く地面に落としただけなのに、バスケットボールとスーパーボールが互いの弾性力で反発しあって落とした高さ以上にスーパーボールが上に吹っ飛ぶんですよね。これと同じように、
地面や壁をゴム化することで、パワーとスピードが跳ね上がるというわけです。
したがって、
この「覚醒」こそが早くもギア5完成へのヒントなのではないかと思って仕方ないのです。
空気をゴム化すれば、空中戦でもギア4以上に戦えることになります。また、サニー号に撃たれた砲弾は
サニー号をゴム化することでルフィのように跳ね返すことも出来てしまいます。〝ゴムゴムの銃〟で始まったゴム人間の戦闘がここまで進化するとは…!! なお、能力者以外に影響を及ぼすといっても、覇気使い相手には通用しないことは容易に予想できます。
動物系能力者の「覚醒」にしても、超人系能力者の「覚醒」にしても、これらは覇気同様、圧倒的な強さを誇る自然系能力者とのパワーバランスを図るための、いわば救済措置的な設定とも言えるでしょう。要するに、
ゴム人間のルフィが海賊王になるために必要な手段です。動物系能力者集団を組織し、百獣の異名を持ち(696話)、最強生物と呼ばれ(697話)、ドフラミンゴが恐れる
カイドウが「覚醒」した能力者じゃないはずはありませんね。
・バージェスの企み
ルフィとドフラミンゴが戦場を中心街に移し、誰もいなくなった王宮に黒ひげ海賊団のジーザス・バージェス。そして、その様子を陰から窺っているコアラ。
バージェス: 河岸変えやがったな…!! 追うか…待つか…!!
コアラ:(やっぱりルフィ君達を狙ってた ジーザス・バージェス 目的は何…!?)
コアラが「ちょっとマズイ事が起きそう」だとしてサボに応援を要請したのは(
779話)、外壁塔の内部でバージェスを目撃したからだったわけです。バージェスの狙いはルフィあるいはドフラミンゴ。いずれにせよ消耗している両者の戦闘の隙を狙って何かをするつもりのようです。注目するのは、
バージェスが風呂敷を背負っていること。この風呂敷の中に秘密が隠されているのではないでしょうか?
黒ひげ海賊団は、より強い悪魔の実の能力を求めて「
能力者狩り」(650話→
未回収伏線のまとめ〜魚人島編〜)を行っているとのことですが、
その方法は不明のままです。もし仮に「覚醒」した能力が奪った能力に引き継がれるのだとすれば、やはり
狙いはドフラミンゴの覚醒した〝イトイトの実〟の能力ということになるのでしょうか。
さて一方、「レオ・バズーカ」で決着がついたかのように思われるルフィとドフラミンゴの戦いですが、このまますんなり終わるとは到底思えません。まず予想される展開は、ドフラミンゴが気絶してもなお鳥カゴの収縮が止まらない!って感じですかね。ゾロが止めに向かっていることですし・。・
ゾロが方向音痴で収縮の中心に向かっていたらアウトですがw