ワンピース担当編集者に聞く! 今後の展開は? 作者の人柄は?
J-WAVE金曜夕方の番組「GOLD RUSH」(ナビゲーター:渡部建)のワンコーナー「CURIOUSCOPE」。7月17日のオンエアでは、漫画「ワンピース」の担当編集者が登場しました。
コミックの累計発行部数は3億2000万部。海外では35以上の国と地域で流通し、コミックス累計発行部数は6000万部以上。「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定された同作品。オンエアでは、8代目担当編集者の杉田卓さん(26)に「ワンピース」の裏話から、作者の尾田栄一郎さんの人柄などを聞くことに。
Q1.担当編集者だけが、尾田さんから「ワンピース」の最後の展開が聞けるという噂は本当?
A.「本当です。担当になってすぐ、7時間くらいですかね、電話で。『まわりに誰もいないか?』って聞かれて、『よし、俺もまわりに誰もいないから話すか』ってことで聞いてはありますね」
Q2.物語は今、何割りくらいまで進んでいるの?
A.「第一章で半分くらいって本人は言ってたんで……それが60巻くらいなんですけど。7割…8割はいってないんじゃないかな〜くらいの感じです」
Q3.「ワンピース」連載終了後、長編作品は描かないって決めてるって本当?
A.「描かないって決めてるいうより、描けないだろうなって。もう18年連載続けてるんで、(ワンピースが)全部終わったとき、一体自分はいくつになっているんだ、そこからまた長期連載できるかっていう現実的な話だとは思うんですけど」
※尾田さんは現在40歳
Q4.尾田さんの担当編集者としての約束事は?
A.「アイデアを出し過ぎないでくれってこと。人のアイデアだと描く気が無くなる、自分の作品だから自分のアイデアで描きたいという理由で。あと、担当編集とは対等な立場で常に漫画作りをしたいから、「先生」ではなく「さん」付けで呼んでくれと。尾田さんも26歳の新米担当の僕のことを『杉田さん』と呼います。あとは、素直に感想を言ってくれってことですね」
Q5.尾田さんをすごいと思うところは?
A.「才能ももちろんなんですけど、驚愕したのは努力量。僕が担当する新人で尾田さんより才能がある子は出てくるかもしれないけど、尾田さんより努力できる子は出てくるのだろうかと思うくらい。2〜3時間しか寝ないで、漫画のことずっと考えているみたいな。本当に妥協しないんですよね。自分でちょっとでも面白くないとか、これじゃ読者を驚かせられないと思ったら、どこまでも悩み続けれるというのは、本当にすごいな、作家の鏡だなと思います」
Q6.年収が30億円を超えてるという噂もありますが、何にお金を使っているんですか?
A.「どうなんですかね。最近は肉を焼くことにハマッてるみたいなんですけど。BBQセットを買って、お家で友人や担当編集を呼んで、BBQで肉を焼きながら『休ませるんだ』『もう一回焼くんだ』とか言って。あと立体物が好きなので、アメリカの有名人のフィギュアを取り寄せたり、いろいろ集めてますね」
Q7.家もすごいんですよね?
A. 「はい。よく尾田さんが言うのは『俺は新人漫画家の夢でありたい』と。だから、しっかりとした家に住んで、面白いものを買って、アシスタントさんが『あぁ、俺も頑張って漫画描こう』って思えるような家に住むっていうのは、冗談でたまに言ってます」
Q8.ズバリ、今後のワンピースは楽しめそうですか?
A.「本当にもう後半にさしかかってるので、話の本筋に近づいていくような話がどんどん出てくるんじゃないかなと。四皇もこれからどんどん出てくるので楽しみかなと」
以上、作者である尾田栄一郎さんの「ワンピース」への強い思い入れが聞けると同時に、同作品の今後の展開がさらに楽しみになるような話でした。ついにクライマックスへ向かい動きだす「ワンピース」。今後の展開から目が離せませんよ!
(J-WAVE NEWS)