市川猿之助:歌舞伎というのはワンピースを上演するのに一番ふさわしい演劇形態ではないかなと。つまり、歌舞伎というのは鶴屋南北(※ブログ注:江戸時代の歌舞伎役者)の作でも、名場面だけを上演するんですね。決して、始めから終わりまで上演しない。そういう上演形態が当たり前の中で、ワンピースの頂上決戦の一場面だけを上演する、なかなか普通の芝居ですと難しいですけど、歌舞伎というのはこういう長い物語の中の一場面とか一つの物語をクローズアップして上演するのは昔からやってきてるんで。そういう意味で、ワンピースを上演するにふわさしい上演形式だと思っております。
横内謙介(脚本・演出担当):いくつかあったんです、プランは。一つのエピソードだけを引き抜いてやると。しかし、今のところの麦わらの一味勢揃いはあった方がいいんじゃないですかね、という話が一つ。歌舞伎っぽいよねと。勢揃いという言葉が既にそうなんですけど、まぁ勢揃いは絶対欲しいだろうと。
猿之助:え〜、ワンピース(歌舞伎)、作ってる本人も、出演する皆さんも、お客様もどんなものになるか全く想像がつきません!なので、みんなと共にどういう”宝”が見つかるか、これから宝探しの冒険に出たいと思うので、どうか温かく見守って欲しいと思います。よろしくお願いします。
猿之助は「ファンはもちろん、ワンピースを知らない人でも楽しめる舞台にしたい。演舞場で初めての斜め宙乗りや本水を使ったスペクタクルを見せたい」。上演が決まり、尾田氏から全78巻を贈られたが、「1巻の10ページ目でやめた。原作に精通すると、オタク的になってしまうと言われ、以来、読んでません」。
(日刊スポーツ「猿之助 漫画10ページ読んでワンピース歌舞伎」抜粋)
原作マンガを「読もうとしたら、みんなに止められて、読み進められない状態」「1巻目の10ページで終わりました」と告白した猿之助さんは「横内先生(※ブログ注:脚本・演出担当)が精通されているので、二人があまりに精通していると観客を置いてけぼりにしてしまう。なので、私は素人的な疑問を大事にしようと、あえて触れないようにしています(※ブログ注:猿之助さんは演出も担当)」と説明した。
(まんたんウェブ「<市川猿之介>歌舞伎版「ワンピース」主演 原作あえて10ページしか読まず」抜粋)
「これも縁だな。あっちはモンキーで、すごくシンクロしていてありがたい。
(デイリースポーツ「猿之助 歌舞伎版「ワンピース」でルフィなど一人三役」)
人気キャラクター3人を演じることについては「知っていたら恐れ多くてできないんでしょうけど、知らないがゆえの度胸でできてしまう」とさらり。
(まんたんウェブ「<市川猿之介>歌舞伎版「ワンピース」主演 原作あえて10ページしか読まず」抜粋)
3役を務めることについては「今回のルフィは、主人公だけど、ケガをしていてあまり活躍しないので良い役ではない。その中で、早変わりができて、女形が主な僕の特性を生かせないかと考えた」と説明。加えて、「裸にシャツのルフィだけだと豪華な衣装が着られないので、ハンコックをやって憂さを晴らそうかな」と冗談交じりに語る。
(シネマトゥデイ「市川猿之助「ONE PIECE」歌舞伎化でルフィ、ハンコック、シャンクスの1人3役!」抜粋)
実はスーパー歌舞伎2では別の作品を構想していたが、「ワンピース」上演で中断した。「猿之助なら『ワンピース』もできると言われた。これもご縁です」。
(日刊スポーツ「猿之助 漫画10ページ読んでワンピース歌舞伎」抜粋)
「今回は演舞場では初めての斜めの“宙乗り”という客席上を飛ぶのをやったり、お水を使ったり、ありとあらゆるスペクタクル、美しい光景をお見せする」と演出の一端を明かした。また、横内さんは「ストーリーはほぼ原作通りやろうと思っている」「ルフィを“ルフィ之介”とかにはしない。言葉もルフィの言葉でいきたい」などと説明。「最初は海賊の話か、歌舞伎にぴったりじゃないかと思ったが、決めてから失敗したなと思った。いろいろ姑息(こそく)な手を考えたが、これだけ世界中で愛されている物語、たとえ船が難破しても王道をと思っている。この仕事をやるからには大秘宝を探すつもりで出たい」と意気込みを語った。
(まんたんウェブ「<市川猿之介>歌舞伎版「ワンピース」主演 原作あえて10ページしか読まず」抜粋)
スーパー歌舞伎の伝統を引き継ぎ、「火の戦い、氷の戦いはスペクタクル的にやりたい」と話した。
(産経新聞「「ワンピース」が歌舞伎に 猿之助「どこかで手を伸ばさないと」」抜粋)
猿之助は「いよいよ後戻りのできない航海に出発した。未知なる船出にしたい。初日まで進化する内容になる」と意気込み。ルフィはゴムゴムの実を食べた手足が伸びるゴム人間だが「どっかで伸ばさないといけない。歌舞伎的なのか、現代的な手法になるのか、これから決めたい」と語った。
(オリコン「歌舞伎『ワンピース』配役発表 ルフィは猿之助、エースは福士誠治」)
ルフィの手が伸びるという特徴については「伸ばしたくない。伸ばす必要があるのか」と駄々をこねたこともあったそうだが、現在は、「格好悪いと思いつつも、どこかで伸ばさなきゃいけない」という考えに至ったそうで、歌舞伎的手法か現代的手法にするか、目下思案中であると顔をしかめた。
(シネマトゥデイ「市川猿之助「ONE PIECE」歌舞伎化でルフィ、ハンコック、シャンクスの1人3役!」抜粋)
演劇と歌舞伎の境界線はどこにあるのかと尋ねると「全ての所作が美しいのが歌舞伎です」と猿之助さんは言われました。
僕はONE PIECEを美しく描いた事はありません
つまりこれは、海賊と美しさのコラボレーション。
歌舞伎というフィルターを通すと、海賊達がどんな美しさを放つのか
制作の片鱗を見せていただくに、すごいものになるという予感しかいたしません。
言わずもがな、市川猿之助さんという才能に超ご期待ください!!
【麦わらの一味の衣裳】 ルフィ 梅王丸 チョッパー 天竺徳兵衛 サンジ 弁天小僧菊之助 ゾロ 御所五郎蔵 ウソップ 「暫」の入道震斎 フランキー 「大物浦」の弁慶 ナミ 鷺娘 ロビン 揚巻? ブルック ???!(◎_◎;) pic.twitter.com/FrpVpD9VHi
— 市川蔦之助 (@IvyThe3rd) 2015, 7月 6
■ スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』
会場:新橋演舞場(東京都中央区銀座6-18-2) TEL:03-3541-2600(代)
公演期間:2015年10月7日(水)~11月25日(水)全78公演(予定)
昼の部 午前11時~ 夜の部 午後4時半~ ※上演時間は未発表
公式サイト:http://onepiece-kabuki.com
【席料】
1等席 16,500円/ 2等A席 9,500円/ 2等B席 5,000円/ 3階A席 5,000円/ 3階B席 3,000円/ 桟敷席 17,500円 ※客席等級区分は未発表
【チケット販売】
<10月公演分>
セブンチケット特別先行販売:2015年8月1日(土)10:00~8月14日(金)23:29まで
一般販売 2015年8月20日(木)から
<11月公演分>
セブンチケット特別先行販売:2015年9月1日(火)10:00~9月14日(月)23:29まで
一般販売 2015年9月20日(日)から