・献ポポ
前回のカイドウ登場からストーリー上1日経過、すなわちドレスローザの事件の「翌々日」、舞台は再びドレスローザへ。ドンキホーテファミリー護送のためドレスローザへ向かっていた海軍本部中将
つるの部隊(
793話)が到着。海軍本部大目付の
センゴクも一緒に来ています。
つる達が藤虎部隊のキャンプに訪れると、
マンシェリーらトンタッタ族が姿を現します。本来、トンタッタ族はドレスローザの王族以外に姿を見せず、国民に存在を知られていない種族ですが、心優しいマンシェリーは陰ながら国民の怪我を治すため、海軍に〝
献ポポ〟の協力をお願いしていたのでした。
マンシェリーの涙を成分に、広範囲の人々に数分間の超回復をもたらす〝チユポポ〟に対して、〝献ポポ〟とは
献血のように提供者が「治癒力」をけが人に分け与えることで、マンシェリーが提供者から取り出した〝献ポポ〟の綿毛を患部にあてると、〝チユチユの実〟の能力者であるマンシェリーの魔法の水(涙)(
774話)と同様の治癒効果をもたらすようです。だったら、マンシェリーの魔法の水を配ればいいじゃないかと思うわけですが、そうすることができないということは〝チユチユの実〟の治癒能力はやはり無制限ではないことが推察されます。
・キュロスの決意
リク・ドルド3世がドレスローザ王に復位することになり、〝幻の王女〟だった
レベッカは本当に王女になることに。リク王による復位宣言がされるこの日、おそらく王女レベッカのお披露目もあるらしく、王宮ではその準備が行われていました。
レベッカが亡き王女スカーレットの娘であることは、コリーダコロシアムの囚人剣闘士になったレベッカを見世物にするために、おそらくドフラミンゴあるいはディアマンテの考えでギャッツによってドレスローザの国民に周知されていますが(721話)、
その出生の秘密は当時、スカーレットの夫であるキュロスがシュガーの能力によってオモチャになっていたためにドンキホーテファミリーですら知らなかったことです(772話)。
人殺しの前科があるキュロスと王女のスカーレットが結ばれるために、ドレスローザではスカーレットが17歳(あるいは18歳)で病死したことになっていましたが(
742話)、レベッカの出生は王族の一部とそれを調べたドンキホーテファミリーの一部の人間は知っており(おそらくモネの諜報による)、出生不明のままではいずれキュロスが父親であることがバレる可能性があります。そのことで王女になるレベッカに悪評が立ってしまうことを恐れて、キュロスはリク王に協力してもらい、
スカーレットは病死したのではなく、実は異国の王子と駆け落ちしていたという噂を流して先手を打っていたのでした。キュロスはその意向と自身の過去を告白した手紙をレベッカに送っています。
しかし、レベッカ本人はその意向に納得していない様子です。
ルフィも全然納得していませんw
・脱出作戦
ドレスローザの英雄である海賊たちを捕えるか否か、サイコロの目に勝手に託していた藤虎でしたが(795話)、3日目につるがサイコロを振り、ついに〝麦の目〟である「一」以外の目が出たため、藤虎率いる海軍が進軍を開始。一方、重傷のルフィが目覚めるのを待っていただけの海賊たちは逃げる準備も整えていたようで、キュロスの指示の下、トンタッタ族とコロシアムの戦士達が連携した脱出作戦が開始されました。
キュロスの家から船が用意された東の港までバルトロメオの案内で向かう途中、要所にはコロシアムの戦士たちが待機しているとのこと。
ハイルディンも体育座りで待機しているようですw マッハバイス戦で粉砕骨折したため、包帯ぐるぐる巻きですね。
しかし、いざ逃げるという時、みんなを待たせていたルフィが立ち止まるのでした。
ルフィ 「やっぱちょっと用事あるから先行っててくれ!!!」
…何か企んでいる様子のルフィです。
このルフィの行動を理解するヒントだと思われるのは、
ルフィがキュロスの決意(前項トピックス)に全く納得していないことでしょう。そう考えると、きっとルフィは何らかの方法で
レベッカの父親がキュロスであることをドレスローザ国民に伝えようとしているのではなかろうかと思うわけです。
ルフィらが王下七武海の支配から王国を救ったドレスローザの状況はアラバスタと似ており、元の王族の権威が復活する様や海軍に追われて脱出する展開、ヒロインの王女がドレスに着替えるところまでアラバスタ編を彷彿させます。唯一、大きく異なるのはドレスローザ国民がルフィ達の活躍を知っていることでしょうか。アラバスタ編では素敵なエンディングが用意されていたわけですが、ドレスローザ編では一体どんなエンディングが待っているのでしょう?
きっとルフィの行動で、
キュロスも幸せになれる展開が用意されているに違いありません。