海賊王を目指すルフィを主人公にした大ヒットマンガを歌舞伎化する試みで、猿之助はルフィ、女海賊ハンコック、シャンクスの3役を演じる。「賛否両論あってこそ本物。歌舞伎がやるとこうなるよ、というのを見せたい」。原作の尾田栄一郎氏らから「私たちと違うものを見たい」と激励をもらったことも勇気になっているという。
(日刊スポーツ「市川猿之助「すべてが苦労」歌舞伎ワンピースに自信」抜粋)
猿之助さんは、「原作がアニメ、マンガというところに歌舞伎ファンからの非難もありそうだが?」という質問に「賛否両論あってこそ本物です。尾田さんに声をかけていただいたので、恩返ししてきたい」と話し、続編については「尾田さんが今回気に入ってくれたら」と答えていた。
(まんたんウェブ「<市川猿之助>ワンピ歌舞伎に原作者や声優陣からもアドバイス 「賛否両論あってこそ本物」」抜粋)
腕を伸ばす主人公のルフィなど、キャラクターの特殊能力が、歌舞伎でどのように表現されるかも見どころとなるが、猿之助さんは「全てアナログでやっています(笑い)。歌舞伎はそもそもバカバカしいのが売りですので、バカバカしい仕掛けで楽しんでもらいたい」とコメントし、「全ての技法を駆使して、ありえないようなことをとにかく取り入れました。次回作ができないくらいの仕掛けです。おかげで大道具がこの1週間は家に帰っていない(笑い)」と、壮大な演出となっていることをほのめかしていた。
(まんたんウェブ「<市川猿之助>ワンピ歌舞伎に原作者や声優陣からもアドバイス 「賛否両論あってこそ本物」」抜粋)
上演が決まった際には原作をあまり読んでいなかったが「今は誰以上に詳しい。原作ファンの人、見たことがない人の両者が見ても面白く仕上がっている」と自信をみせていた。
(日刊スポーツ「市川猿之助「すべてが苦労」歌舞伎ワンピースに自信」抜粋)
猿之助は「歌舞伎とは縁の薄い若者に来てもらうことより、今回は歌舞伎のファン層である中高年に『ワンピース』という漫画があることを知ってもらいたい」と語る。「全く漫画を読んだことのない人でも分かるような舞台になる。世界中で読まれている普遍的な魅力のある原作なので、いつかは海外公演も」と抱負を語る。
(読売新聞「漫画「ONE PIECE」を歌舞伎化」抜粋)
猿之助はルフィだけではなく女海賊なども演じる。「女形としての経験を生かす」と語る。得意の宙乗りもあり、観客を飽きさせない仕掛けを様々に準備。「せりふはすべて現代語。古典語を使えば歌舞伎と言えるのか、という根本的な問いでもある。観客にとって歌舞伎を見る上で壁となるのはせりふなので、初めての客でも大丈夫」と笑顔で話す。
(読売新聞「漫画「ONE PIECE」を歌舞伎化」抜粋)