・新王下七武海
新世界編でまだ登場していなかった最後の新王下七武海が登場。ブランニューに「先に説明申し上げた例の男」(
700話)とだけ紹介されていた例の男です。
エドワード・ウィーブル(元懸賞金 4億8000万ベリー)
白ひげの実の息子だと称しているらしく、白ひげのトレードマークだったブーメラン形の白髭をたくわえ、眉尖刀を持っています。肩書きの真偽は定かではありませんが、もの凄い強いらしく、そして、もの凄いアホです。自称が「白ひげの愛人」の母親
ミス・バッキンと行動を共にしています。バロックワークスのMr.4&ミス・メリークリスマスのペアを思い出しますね。
バッキンの目的は、白ひげが遺したはずという
莫大な遺産を見つけ出し、正当な相続人だというウィーブルに遺産を相続させることで、彼らは現在、元白ひげ海賊団の残党を探し出し、遺産の在処を聞き出そうとしている模様です。白ひげの莫大な遺産が本当にあるかは不明ですが、
元白ひげ海賊団傘下の船長の中にウィーブルを実の息子だと認める者はいないようで、接触した際には必ず抗争になり、これまでに16人(A・O、他)もがウィーブルに倒されているとのこと。白ひげ傘下の船長は43人いましたので、ウィーブル1人に元白ひげ海賊団傘下の海賊団の4割近くが壊滅させられたことになります。元白ひげ海賊団の隊長ら相手にもウィーブルの力が通用するのかが今後の見どころですね。しかし、まだ隊長達の居所すらつかんでいないようで、手がかりも無いため、頂上戦争で白ひげ海賊団の隊長らがルフィが守った事実から、ルフィが白ひげ海賊団に通じていると考えて、ルフィを次のターゲットにした可能性が二人の会話から窺えます。
元懸賞金4億8000万ベリーというと、エースの元懸賞金が5億5000万、ルフィの現在の懸賞金が5億ですから、金額上はどっこいどっこいです。しかし、懸賞金額は悪名の高さ、政府に対する危険度にも左右され、単純にキャラクターの”戦闘力”を推し測れるものではありませんから、何とも言えません。が、黄猿に「
奴は海賊として圧倒的に強い」と言わしめるぐらいですので、強さはやはり本物でしょう。
懸賞金ランク一覧→
http://onepiece.ria10.com/Entry/1891/
新規加入した王下七武海といえば、映画『FILM Z』および『千巻』の設定に登場する、
ゼファーが乗る海軍の訓練船を襲った能力者の海賊が新世界編の”1年前”に七武海になっているはずですが、この設定が原作とつながっているのかは不明です。が、栄ちゃんが映画のために用意した設定なので、個人的には原作と繋がっていて欲しいと願います。
この海賊とウィーブルが同一人物なのであれば、ウィーブルは能力者なのでしょうし、眉尖刀でゼファーの右腕を切り落としたのでしょう。ウィーブルはアホですが、民間人に危害を及ぼす凶暴性もあるため、海賊として海で海軍に遭遇したとすれば完膚なきまでに叩きのめしたとしても納得出来ます。ともかく、王下七武海はバギーとウィーブルを加入して新世界編では7人体制に戻っていましたが、ドレスローザ編でドフラミンゴとローが除名になり、再び2名が空席の状態になっていますから、また新規加入の七武海は誰になる?という話になりますw
自分は白ひげの息子だと信じて疑わないウィーブルは、父親を殺した仇である黒ひげを討つことにも執念を燃やしていますが、金にがめついバッキンは仇討ちは「1ベリーの得にもなりゃしない」とウィーブルを諌めています。元気なババアです。というか、金が欲しいならそんなに強いんだから、海賊じゃなくて賞金稼ぎをやらせていた方がよっぽど稼げた気がします。
なお、ウィーブルは「ひ」が発音できないらしく、白ひげを「白しげ」と言っています。江戸っ子ですね(ぇ
・千年象
一味が目指していたドレスローザの次の作戦の島「ゾウ」ーー。
Σてっ、象じゃねーか!w
これは読者に割と予想されていたらしい、というか、「ゾウ」という島の名前を聞いた第一印象はほとんどの人が「象」だったかとは思います。そして、そのまま象だったとw
ローの説明によると「ゾウ」は巨大な象の背に栄えた土地の名前で、象が生きているので一定の場所には存在せず、陸ではないので”記憶指針”では辿り着けない場所とのこと。ナミ達や一味はローの仲間の「ビブルカード」に導かれて辿り着いたのでした(※今回の話でナミ達が上陸していた「どこかの島」(
795話)がゾウと確定)。しかし、ローは「おれも来るのは初めてだ」と発言していることから、ハートの海賊団のアジトということでもないようです。
795話
先に上陸していたナミがぶにぶにして地面が走りづらいと言っていたのは(
795話)、象の背中だったわけです。「ゾウ」の噴火雨(795話)という現象も巨大な象が鼻(上唇)でする水遊びだったのかもしれません。それにしてはナミやブルックは水が塩っぱいことに言及していませんが。また、サニー号が留っていたのは巨大な象の脚だったわけですね。ナミ達を追っていたシープスヘッドは「なぜこの島に入れた」のかと尋ねていましたが、おそらくナミ達はシーザーの人間気球あるいはサンジの”空中歩行”で上陸したのだと思われます。
795話
「ゾウ」には、奴隷の相場リスト(501話)で種族の名前は知られていながらまだ登場していなかった「
ミンク族」の国が存在し、その国の歴史は1000年近いとのこと。したがって、象も1000年近く生きていることになります。たまげたなぁ。そして、ナミ達が目撃した
不思議な少女(
795話)はミンク族の少女だったようです。なお、ミンク族はワンピースの世界では「人間を嫌う種族」と認識されているようです。人間を嫌っているから象の背中に住み始めたのか、象の背中に住んでいるから人間を結果的に寄せつけなかったのかは分かりませんけどね。
795話
ミンク族については、私は”毛が長い”種族と予想していたのですが(理由はありますが、ここでは割愛)、どうやらミンク族は
獣と人間のハーフのような種族に見えますね。人語のほか、動物語も話せるのかもしれません。「ゾウ」に上陸したチョッパーが「
上陸したのは正解だよ!!! 今ならまだ彼らを救える」と言っていたのは、「彼ら」というのが「ミンク族」で、
チョッパーにしか聞こえない動物の言葉でミンク族が助けを求めていたのかもしれません。もしくは、巨大な象が共存しているミンク族のピンチをチョッパーに知らせたという可能性も…?