・ミンク族にまつわる6つのポイント
巨大な象の後肢を伝い、「ゾウ」に辿り着いたルフィ達一行。到着するまでにロビンも参加する4ページにわたるコントがあったのですが、ローが言う通り「茶番」なので、ここでは割愛。今回は、「ゾウ」とそこに住むミンク族について、本話で分かった6つのことを記載しておきます。
1. 象の背の文明
ミンク族の国の俯瞰。空島のシャンドラを思い起こさせる景観です。雲が漂う高度にあり、国は一定の場所に留まらず、地面は「ぶにぶに」、空の民ならぬミンク族が住んでいる、船が先行して仲間逸れという具合に、何かと空島編との共通点が多いように感じます。ミンク族の国が興ったのは1000年近く前のことで、やはりシャンドラと同じく"空白の100年"(約900-800年前)より前に歴史があるわけですが、この国にも"
歴史の本文(ポーネグリフ)"があるんじゃないですかい?と。
シャンディアの戦士カルガラは"ポーネグリフ"を守るというシャンドラの使命に従い、島に上陸する者達を排除していました。対して、ミンク族は人を国に寄せつけないという話です。これもやはり当てはまってしまうではないですか。
街の中央にあるのは城でしょうか。スペインのカルドナがイメージにあるのかもしれません。
追記)モコモ公国のモデルについて、もっといいアイディアをコメントでいただきましたので、「【原作ネタ】 漫画紀行~ONE PIECEな風景~ 【街並み編】」に追加しました。 (追記終)
ルフィ達が辿り着いた時には、街はめちゃくちゃに壊されており、城門も最近こじあけられた模様です。これは、おそらくカイドウの手下と思われるシープスヘッドらの仕業でしょうか。
2. モコモ公国
↑ミンク族の国の城門に刻まれた文字。「MOKOMO DUKEDOM」とあります。Dukedomはかなり難易度の高い英語で(私は初めて知りました)、「公国」という意味だそうです。つまり、ミンク族の国の名前は「
モコモ公国(
モコモこうこく)」と言うらしく、モナコ公国と"モコモコ"をモジった名前っぽいです(※モナコ公国は英語でthe Principality of Monaco)。"モコモコ"は栄ちゃんが好きなもの、そう、動物ですね。ここでは
ミンク族の特徴を意味しています。
3. ミンク族の特徴① 「人語を喋る獣人」
ルフィ達の入国を物陰で監視するミンク族の少女
キャロット。名前の由来は彼女がウサギの獣人族であるためでしょう。「獣人族」という呼び名はミンク族に対してはまだ仮ですが、人語を喋る人型動物の民族ということで適確かと思います。魚人族のように獣の種にはバリエーションが多数あるだろうことは想像に容易いですね。
こちらの「エテテテテテ」と鳴いているエテ公(猿)がどうやらキャロットの仲間で、
バリエテという名前のミンク族のようです。
前回、上空から降って来た物体の正体でした。上陸者の排除の任務についているらしく、実力行使(頭突き)で余所見をしていた錦えもんとカン十郎が排除されました(ルフィらと逸れる)。きっと、バリケードのエテ公で「バリエテ」です。
バリエテ: おのれ勝手な入国は許さんぞー
このようにミンク族は「ゾウ」への侵入を妨害してくるわけですが、チョッパーが助けたがっていた「彼ら」(
795話)とは、もちろんカイドウの手下(と思われる者)達でもなく、ミンク族でもないとなれば、ローの仲間達ということになるのでしょうか。であれば、ナミ達が危険を冒してまで象を登った理由は「彼ら」の命が危ないことを予期した、すなわち、ローの仲間(おそらくベポ)のビブルカードが小さくなっている・・・はずですが、同じビブルカードを持っているローはそのことに言及しておらず、実際に小さくなっているようにも見えません(802話)。
ところで話は逸れますが、ミンク族が獣人族であることが判明した以上、これまで私が長らく否定していた
ベポがミンク族である可能性も考えなくてはいけなくなってきました。否定していた理由はミンク族が獣人族とする予想が前提であったこともありますが(後述)、ベポに関しては、獣人族であるとすると、ベポの「すみません」までの一連のギャグが成立しなくなる懸念があったからです。今はそれはともかく、ローの仲間が「ゾウ」にいる時点、すなわち"記憶指針"では辿り着けない動く幻の島に辿り着いていることは、ベポがミンク族であるという予想を支持するものです。次項のミンク族の特徴もこの予想を支持します。
4. ミンク族の特徴② 「戦闘力が高い?!」
この特徴についてはまだ確定していませんが、ゾオン系や魚人族の特徴を踏まえると、動物の力がプラスされているため、常人より基礎体力が数倍強いという設定は十分考えられます。今回、キャロットに限っては、ゾロと対等に戦っています。
ゾロが「空中で浮いた」と表現したキャロットの二段ジャンプのような軌道は、六式の"月歩"で再現できるものではなく、「ふわっ」っという擬音で表されています。能力者なのか、まだ知られていない戦闘技術なのか。
5. ミンク族の特徴③ 「方言」
これまた怪しい特徴ですが、新手のミンク族の台詞が「そ
ティアらはよいのだ!!!」って。。状況からして「そティアら」はおそらくルフィ達一行を指して「そちら」と言っていると思われますが、そういうユニークな方言なのか、単なる誤植なのか、今のところまだよく分かりません。
それよりも、この新手のミンク族が着ているのが
ナミの服だというのが気になるところです。ということはナミは追い剥ぎに遭い、裸!?……サンジとブルックが心配です。
"
くじらの森"は街の奥に見えたクジラの形をした森のことでしょう。巨大なワニはシープスヘッドが乗っていた生物と同じように見えます。モコモ公国では常用されている乗り物なのでしょうか。随分と破壊的ですが。
6. レッサーミンク
ミンク族は人間族のことを「
レッサーミンク」と呼んでいるようです(※最初のキャロットの台詞)。このレッサーはレッサーパンダに由来していると思うのですが、レッサー(lesser)は小さいとか、少ないとか、劣るという意味です。ミンク族の「ミンク」が意味するところは、私は前々から「毛が長い」だと考えており(※ただし、獣人族という予想はゾオン系と被ること、チョッパーの個性が薄れることを懸念して否定)、そうであれば
「レッサーミンク」はミンク族から見て「毛が薄い」人間族を指していることになり、合点がいきます。トンタッタ族(小人族)は人間族のことを「大人間」と呼んでいましたね。
この他、ロビンが「おかしな位置に花が咲いている」と言っているのですが、コマを見る限りそれほどおかしな様子はなく、これについてはよく分かりません。一応、メモ程度に〆