・世界の甲板から 5億の男編
短期集中扉絵連載第22弾「世界の甲板から 5億の男編」がスタート。第19弾の「世界の甲板から」は、麦わらの一味再集結のニュースが世界を駆け巡り、ルフィ達が出会った人々の様子が描かれましたが、今回はルフィの懸賞金額が5億に上がったドレスローザ事件後の反応が描かれるようです。
Vol.1の「海の果てまでニュース・クー」では、前回と同じくニュース・クーが海を渡る様子が描かれており、今回は海上にスルメ(クラーケン)もいます。今回はグランドラインからイーストブルーに遡っていくのかもしれません。注目するのは、未回収の伏線が絡む魚人島ですね。
・ミンク族にまつわる解
前回の「
ミンク族にまつわる6つのポイント」についての答え合わせです。提示した4つのポイントについて、本話で確定しています。
2. モコモ公国
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804話
ミンク族の国の名は、門に刻まれていた通り「モコモ公国」でした。しかし、この国は1、2週間前に滅びたとのことです(別項)。街の名前は「
クラウ都」と判明しています。
3. ミンク族の特徴① 「人語を喋る獣人」
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804話
やはり、ミンク=獣人という解釈が正しいらしく、例えばウサギの獣人であるキャロットについては「
ウサギのミンク」と記載されています。獣人と表現しないのは、ネタバレ防止策であるのはもちろん、魚人族における人魚にあたる”人獣”なるものは存在しないことを暗に示しているとも言えるでしょう。一方、人間族や巨人族とミンク族のハーフは存在しうるでしょう。ワンピースには既にそんな奴らが出ている気がしますがw
また、
ベポについてはミンク族であることが明らかになっています。幼い頃に島を出たため、故郷についてはあまり記憶がないという設定らしく(ローにとっては、"13年前"の事件の数年後にベポと出会った模様)、ベポのミンク族説を否定していた論拠(熊なのに喋る→すみません)の一部はこれで解決されました。しかし、シャボンディ諸島に派兵された海兵はベポをミンク族とは認知しておらず、チョッパーがミンク族として人攫いに狙われるようなこともありませんでした。それはともかく、ベポはヒューマンショップにおいて、はっちゃんが受けたような仕打ちを受けておらず、
魚人族のような差別をミンク族は受けていないと考えられます。歴史上、ミンク族が"動物"として世界政府に分類されたことはなかったのでしょう。
さらに、ベポがミンク族であるならば、喋るライオンの
ペコムズ(ビッグマム海賊団)もミンク族と見て間違いなさそうです。
4. ミンク族の特徴② 「戦闘力が高い?!」
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魚人族の特性と同様に、ミンク族の身体能力は人間族よりもやはり優れているようです。また、その特性は動物種に特化しているようです。キャロットはウサギのミンクなので跳躍力が特に優れているのでしょうか。
なお、魚人族では同様の特徴はあまり見られませんでしたが、ミンク族には理性で抗えない
動物の本能が一部残っているみたいです。牛のミンクはヒラヒラしたものに突進し、ゴリラのミンクはバナナに飛びつきました。だとすれば、
ミンク族の女性には"発情"があるのだろうかと妄想を搔き立てられます(ゲス顔)。
5. ミンク族の特徴③ 「方言」
ミンク族は人物を指して「そいつ/そやつ」と言う場合、「そ
ティア」と表現するようです。同様に「あいつ」と言う場合は「あ
ティア」、相手に呼びかける場合は「ゆ
ティア」となります。「ゆティア」の「ゆ」は「You」からでしょうか。誤植ではなかったのか、そういうことにしたのかw
・侠客団
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804話
前回、ゾロ達の前に巨大なワニ(愛称:ワーニー)に乗って現れた新手のミンク族。彼女の名前は
ワンダ。ゾウ編のメインキャラクターになりそうな雰囲気です。犬のミンクなので、名前は犬の鳴き声に由来していると思いますが、ワンダである理由はおそらくそれよりも、
ワンダと巨象(『ワンダと巨像』はPS2の名作ゲーム)というわけですw
栄ちゃんの会心のダジャレはさておき、ナミの服をワンダが着ていたことに関して、ワンダがナミから奪ったものかと予想されましたが、ワンダの会話から、どうやら先行した ぐるわら組(サンジら)と敵対している様子ではないこと、寧ろ友好的である様子が窺えます。そして、"くじらの森"に侵入したという当人は先に突っ走って行った
ルフィでした。
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くじらの森でルフィが出会ったのは
侠客団(ガーディアンズ)というミンク族のマフィアらしき連中でした。ルフィは森への侵入者として見られ、彼らに襲われていましたが、駆けつけたワンダが仲裁に入り、侠客団は撤退して行きました。
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侠客団の主要なメンツは牛のミンク・
ロディ、ゴリラのミンク・
BB(ビービー、ブラックバック)、ボスらしきライオン?のミンク・
ペドロです。名前はそれぞれ、ロデオ、シルバーバック(背中の毛が白くなった成熟したゴリラの別称)、Pedro the Lion(ペドロ・ザ・ライオン)に由来しているようです。ペドロ・ザ・ライオンはマイナーなアメリカ・シアトル出身のバンドみたいなのですが、栄ちゃんが好んで聴いていたりするのでしょうか。とりあえず、このことからも、ペドロがライオンのミンクであることは間違いなさそうです。
なお、くじらの森では、ハートの海賊団の船員たちが合流しています。
ベポはハートの海賊団航海士という表記の他、カッコ書きで「侠客団手伝い」となっています。ベポの容姿は"2年前"と変わりありませんが、
ジャンバールはあご髭が伸びており、
ペンギンは帽子にペンギンの頭が付き、
シャチはトレードマークのキャスケットがシャチ型になっています。本編で名前が出ていないマイナーキャラのペンギンとシャチについては、元から帽子にペンギンと書いてあったペンギンに対して、シャチの変化はペンギン同様に非常に名前が分かりやすくなったと言えますw
・エレクトロと月夜
ミンク族の新たな謎「エレクトロ」と「月夜」について。
エレクトロは、ミンク族が使う電撃系の技あるいは武器のことを言うようです。前回は通常の戦闘エフェクトとしてスルーしましたが、キャロットがゾロに攻撃した際もエレクトロを使っていた模様です。ロディもルフィに対してエレクトロを使用しましたが、ゴム人間のルフィには効果が全くありませんでした。
このエレクトロ、武器の特性であれば、あまり面白くないのですが、技であるならば興味深いです。ゾウは空島との共通点が多いという話は
前回しましたが、空島編の心綱(マントラ=見聞色の覇気)にあたるものが、ミンク族のエレクトロではないかと考えるわけです。つまり、エレクトロは
武装色の覇気の一種ではなかろうかと。
月夜は文字通り月が出ている夜のことですが、ワンダが侠客団を止めた後、ルフィに向って「今が月夜でなかった事に感謝しろ」と意味不明なことを言っています。ベタな話ですが、ミンク族は狼男のように月夜に凶暴化するのではなかろうかと。
・滅亡のモコモ公国と仲間の死?!
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クラウ都に入ったゾロ一行。損壊した街には巨大な動物?の足跡や爪痕、拷問具のようなものが遺されていました。ロビンの推察によると数十万人の住人が1、2週間前に一人残らず消えてしまったとのこと。ワンダの話では、
ジャックがモコモ公国を滅ぼしたと言います。
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801話
ジャックはドフラミンゴの護送軍艦を襲おうとしていたヤベェやつですね(
801話)。船のシンボルからカイドウの部下だと思われます。さらに船首がゾウであることは、クラウ都の街に遺された足跡について、フランキーが「ゾウか?コレ」と言っているのとリンクしており、気になるところです。カイドウはゾオン系能力者集団を作っているそうですから(689話)、ジャックが
ゾウのゾオン系能力者であれば話が早いです。
ジャックのゾウでの目的はおそらく、シープスヘッドと同じで、
侍を探していたのではないでしょうか。シープスヘッドの部下は「これだけ
奴らを追いつめて出て来ないんだ!「侍はいない」そう報告を!!」(
795話)と言っていましたが、ここで言っていた「奴ら」とはミンク族のことだったわけです。ジャックはミンク族が侍を匿っていると考え、ミンク族の街を破壊し、ミンク族に拷問をかけて侍の居場所を吐かせようとしたところまでは想像できます。しかし、数十万人の住人が消えてしまったという点が分からないところです。そんな数のミンク族を船に乗せて連れ去ることもできないでしょうし。
さらに気になる点は、この時すでにナミ達はゾウに上陸していたのかということです。シーザーは「なぜまたトラブルに飛び込む」(
795話)と言っていましたが、トラブルとはまさにジャックのモコモ公国襲撃だったのではないでしょうか。そうであれば、チョッパーが「今ならまだ彼らを救える」(
795話)と言っていた「彼ら」とはジャックに襲われていたミンク族だったことになります。
そんな ぐるわら組ですが、ワンダの話ではすでに死亡している?!ことが示唆されています。冷静に考えて、麦わらの一味の半分が死亡するというのはストーリー上あり得ないことですが、ワンダ達の様子は深刻で、ブルックを白骨死体と見間違っているギャグとも思えません。一体何が起きたのでしょう?・・・いや、結局、ブルックを白骨死体と見間違っている気もしますw
ところで、Twitterで教えてもらったのですが、モコモ公国の町並みはイエメンの首都
サナアの旧市街がモデルになっているようです。
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804話
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バッチリですね。
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そんなことより
やる夫はワンダにペロペロされたいお
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