発売前の漫画雑誌をアップロード、著作権侵害と初の「電子出版権侵害」で逮捕
京都府警サイバー犯罪対策課と東山署は、平成27年11月13日までに、インターネットのWebサイトに発売前の漫画雑誌掲載の作品を権利者に無断でアップロードし送信できる状態などしていた東京都の中国人男性3名を、著作権法違反(複製権、公衆送信権、出版権侵害)の疑いで逮捕しました。
男性らは、平成27年10月29日、(株)集英社が出版する「週刊少年ジャンプ」に連載中の「ONE PIECE」の誌面をインターネットWebサイト「mangapanda」に掲載することを企て、雑誌の発売前に、デジタル化し、画像ファイルを権利者に無断でサーバコンピュータにアップロードし、不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できる状態などにし、漫画作者の著作権および 出版社の有する出版権を侵害した疑いが持たれています。
【本件に関する(株)集英社からのコメント】
長年、ネットにおける著作物の海賊行為に関しまして集英社は対応を継続して参りましたが、今回の海賊版組織摘発は、非常に大きな進展と受け止めております。
ご尽力いただいたみなさまには謝意をこの場でお伝えさせていただくとともに、著作者が心血を注いで作り上げた作品を正しい形で読者のみなさまにお届けするという出版社の役割を果たすため、引き続き著作物の海賊行為に関しては厳正に対応していきます。
(ACCS)
発売前の「ワンピース」をネット海賊版に公開 著作権法違反で中国人ら4人逮捕 全国初摘発 京都府警
人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の発売前作品を海外向けのマンガ海賊版サイトに公開したとして、京都府警は13日、著作権法違反の疑いで、埼玉県八潮市の配送会社社員、日高武久容疑者(69)と、東京都立川市の中国人留学生、史(シー)吉(ジー)辰(チェン)容疑者(27)ら3人=いずれも中国籍=の計4人を逮捕したと発表した。
府警によると、史容疑者は容疑を認めているが、日高容疑者が「本を渡しただけ」と供述するなど、残る3人は否認している。
問題の海賊版サイト「mangapanda(マンガパンダ)」には、英語に翻訳された日本の人気漫画4千作品以上が無料公開されている。府警によると、海外向けマンガ海賊版サイトを摘発するのは全国初。
逮捕容疑は10月29日、共謀し、海賊版サイトに公開するため、ワンピースの紙面をデジタル化。画像をサーバーに保存し、不特定多数のインターネット利用者に公開し作者らの著作権などを侵害したとしている。
府警によると、配送会社員の日高容疑者が、配送する途中で、ワンピースが掲載されている発売4日前の雑誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)を抜き取り、会社の駐車場で史容疑者に手渡していた。
逮捕された別の中国人2人が自宅で裁断した雑誌をスキャンし、海賊版サイトに送信していたという。
今年2月、一般社団法人「コンピュータソフトウエア著作権協会」(東京都文京区)が府警に相談し、問題が発覚。府警はサイト運営の実態などについて解明を進める。
一般社団法人「日本書籍出版協会」によると、問題のサイトを含む大手の海賊版3サイトへのアクセス数は、月間約20億ページビューあるとされ、集英社が過去5年間に著作権侵害を受けた被害総額は約65億円に上るという。
(産経新聞)
海賊漫画サイト摘発、発売前に公開疑い 京都府警、3人逮捕
発売前の漫画をインターネットの無料海賊版サイトで公開したとして、京都府警サイバー犯罪対策課と東山署は13日までに、著作権法違反の疑いで、埼玉県八潮市(※ブログ編集)、配送会社社員日高武久容疑者(69)と、東京都立川市(※ブログ編集)、大学生史吉辰容疑者(27)や足立区(※ブログ編集)、自称プログラマー朱晨龍容疑者(27)ら中国人の男3人を逮捕した。海外向けの海賊版漫画サイトをめぐる摘発は全国初という。
逮捕容疑は共謀し、10月29日、都内の朱容疑者の自宅で、4日後に発売予定だった「週刊少年ジャンプ」(集英社)に掲載された人気作品「ONE PIECE(ワンピース)」をスキャナーでパソコンに取り込み、画像データを不特定多数が利用できるサーバーに送信し、著作権を侵害した疑い。
府警によると、日高容疑者が埼玉県越谷市の勤め先の駐車場で、配送する漫画雑誌を抜き取り、史容疑者に手渡したという。日高容疑者は「少年ジャンプなどを横流ししただけ」、朱容疑者は「コピーしただけ」と容疑を否認している。
海賊版漫画サイトは、4年前に開設された「mangapanda(マンガパンダ)」で、漫画約4千作品を英文に翻訳して不正に公開している国内最大級のサイト。府警は、朱容疑者らがコピーしたデータが同サイトのサーバーに送信された経緯などについて捜査している。
(京都新聞)
発売前「ワンピース」公開 海賊版サイトに、容疑の4人逮捕
発売前の人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」を海外向けの海賊版サイトで公開したとして、京都府警は13日までに、著作権法違反の疑いで埼玉県八潮市、雑誌配送会社社員、日高武久容疑者(69)と、東京都立川市、留学生、史吉辰容疑者(27)ら中国人3人を逮捕した。
府警によると、史容疑者は容疑を認め、他の3人は否認している。日高容疑者が埼玉県越谷市の勤め先で配送する雑誌を抜き取って、史容疑者が受け取り、ほかの中国人2人がデータ化していた。
府警によると、海外向け海賊版サイトでの漫画公開を立件するのは全国で初めて。サイトは「mangapanda(マンガパンダ)」で、約4千作品がすべて英訳された状態でアップロードされ、無料で閲覧できた。海賊版サイトでは最大級の規模とみられる。
ことし1月の著作権法改正で、企業が作品を独占的に発行できる「出版権」が電子書籍にも拡大された。府警はこれを侵害した疑いも立件対象に含めており、適用は全国初という。
逮捕容疑はことし10月29日、発売前の「週刊少年ジャンプ」(集英社)に掲載されたワンピースをスキャナーで取り込んでサーバーに保存、不特定多数が閲覧可能にした疑い。
サイトの運営者がアフィリエイト(ネット広告)から収入を得て、4人に金が流れていた可能性があるとみて調べる。〔共同〕
(日本経済新聞 電子版)
<漫画海賊版>ワンピース 最速で4時間後にネット上に公開
発売前の人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」が海外向け海賊版サイトに不正に公開された事件で、著作権法違反(複製権侵害など)容疑で逮捕された配送会社社員、日高武久容疑者(69)=埼玉県八潮市八潮2=が、配送中の積み荷から雑誌を抜き取った後、最速で4時間後には漫画がネット上で公開されていたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。
京都府警は逮捕した4人以外にも、短時間で漫画のセリフを英訳し、サイトに公開する技術を持った人物が複数かかわった組織的な犯行とみて調べている。
ワンピースは主に月曜日に発売される「週刊少年ジャンプ」に掲載される。捜査関係者によると、日高容疑者は毎週、発売4日前の木曜午前11時ごろ、同県越谷市の配送会社の駐車場で積み荷から抜き取った雑誌を中国人に手渡していた。さらに受け取った別の中国人2人が、東京都足立区内に移動し、雑誌を切り取って画像ファイルに加工。トルコのサーバーと通信し、海外の複数の関係者が英訳やネット公開などの作業に当たり、最も早ければ午後3時にはネット上で閲覧できる状態になっていたという。
府警は押収したパソコンなどを詳しく解析し、事件の全容解明を進めている。
(毎日新聞)
発売前の漫画「七つの大罪」を海賊版サイトに公開 中国人2人再逮捕 京都府警
人気漫画「七つの大罪」などの発売前作品が海外向け海賊版サイトに公開されていた事件で、京都府警は9日、著作権法違反(複製)の疑いで、埼玉県朝霞市三原、専門学校生、徐凌峰容疑者(23)と、同市の専門学校生の少年(19)の中国人2人=いずれも別の同法違反容疑で逮捕、処分保留で釈放=を再逮捕した。
府警によると、いずれも容疑を認め、徐容疑者は「月2万円の報酬をもらっていた」などと、供述している。
再逮捕容疑は、海賊版サイト「RED HAWK(レッドホーク)」に公開することを目的に、9月28日、「週刊少年マガジン」(講談社)の人気漫画「七つの大罪」の発売前の誌面をデジタル化、PCのサーバーに保存し、著作権を侵害したとしている。
府警によると、2人はいずれも、今年6月に入国後、「毎月2万円、合計12万円報酬を受け取っていた」と供述。徐容疑者らは、今月3日に府警が同法違反で逮捕した、同県八潮市の日高武久容疑者(69)から雑誌を受け取って犯行に及んでおり、サーバーに保存後、翻訳された同作品が、レッドホークで公開されていたという。
(産経新聞)
漫画「ワンピース」などを“自炊”海賊版サイトに公開、中国人ら4人を再逮捕 京都府警
人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」などの発売前作品を海外向け海賊版サイトに公開した事件で、京都府警は3日、著作権法違反の疑いで、東京都足立区の自称プログラマー、朱晨龍(ジュウ・チェンローン)容疑者(27)ら3人=いずれも中国籍=と、埼玉県八潮市の配送会社社員、日高武久容疑者(69)の計4人を再逮捕した。
再逮捕容疑は、10月22日と11月12日、発売前のワンピースなど2作品の紙面をデジタル化してサーバーに保存。海賊版サイト「manga panda(マンガパンダ)」に公開し、作者らの著作権を侵害したなどとしている。
また、日高容疑者と朱容疑者は9月28日と10月5日、海賊版サイト「RED HAWK(レッドホーク)」にも別の1作品を公開し、著作権を侵害したなどとしている。
府警によると、日高容疑者は、容疑を認め、「170種ぐらいの雑誌を流していた」と供述。朱容疑者は容疑を一部否認し、「約2年前から自称インドネシア人のサイト管理者から月に約37万円を外国為替で受け取り、画像ファイルを提供していた」と話しているいう。
マンガパンダは接続しにくい状態だが、現在も発売前の作品が公開されているという。府警は、発売前の紙面を横流しする別ルートがあるとみて、組織の実態解明を急いでいる。
(産経新聞)