・世界の甲板から 5億の男編 Vol.2
麦わらの一味の懸賞金額アップを報じるニュース・クーが世界を飛び回る新作・扉絵連載。Vol.2は「フーシャ村」のマキノの酒場(PARTYS BAR)。前回(614話)の「世界の甲板から」でマキノが抱えていた赤ん坊をダダンが"高い高い"しています。
614話
この赤ん坊の母親がマキノであることは63巻SBSで確定しており、父親については栄ちゃんが「父親はやはりあの人かなー。あの人だろうな」と意味ありげな発言をしています。このことから、マキノと本編で接点があるシャンクスが父親の最有力候補と考えられるわけですが、ウープ・スラップが今回着ている
シャツの柄の「S」って、、まさかShanksの暗示ですか?w
・ミンク族にまつわる解 その2
前々回の「
ミンク族にまつわる6つのポイント」についての答え合わせ〜その2〜です。
6. レッサーミンク
人間族を「レッサーミンク」と呼ぶミンク族。概ね予想通り「
毛が少ない」という意味でした。ミンクには"純毛"という漢字が当てられています。要するに、ミンク=毛です。産毛はミンクじゃないと。ミンク族は人間族を毛の少ないサルのミンク、つまり同族の一種と見なしており、ミンク族が人間を嫌う種族(
802話)という認知は人間側の誤解だったようです。
ミンク族は全身に生えた純毛(ミンク)を誇りに思っていますが、中には"少ない毛(レッサーミンク)"の美肌に憧れる者も少なくないとのことです。
7. 噴火雨の恵み
ロビンが言っていた「おかしな位置に花が咲いている」(
804話)理由について。これはよく分からなかったため、6つのポイントに入れなかった項目です。
795話
噴火雨の正体はやはり千年象の(海)水浴びであったことが今回判明しています。食料になる魚が巻き込まれて降ってくるため、噴火雨はミンク族にとって恵みの雨だそうですが、この噴火雨に「ゾウ」とミンク族の街が適応しているというのが、ロビンの疑問の答えです。
まず、噴火雨の海水の塊はクラウ都の中心にある濾過装置(城に見える建物)で濾過され水路に流れ出て、モコモ公国中の生活用水に変わるそうです。さらに噴火雨の特性上、毎回降水量が一定であるためか、街はその水量に順応し、洪水にはならないようになっているようです。街の建物をよく見ると、1階部分が高くなっていることが分かります。
森もその水位に順応し、花は水没しない高さに咲いていたわけです。
805話
なお、ミンク族は巨大象のことを"
象主(ズニーシャ)"と呼んでいるようです。この呼び名はヒンドゥー教の象の頭を持つ神「ガネーシャ」(サンスクリット語で群衆の主という意味)に由来していると思われます。
・再登象
登象の途中、サルのミンク(バリエテ?)の妨害により、一行から逸れ下に落ちた錦えもんとカン十郎。カン十郎が再びサニー号の甲板で絵を描いたのか、今度は巨大な猫(
ねこざえもん)で登象にチャレンジしています。和解したのか、バリエテ(仮)も一緒に乗っています。
が、噴火雨で溢れた水が流れ落ちてきて・・・。ここでは、
カン十郎の能力で実体化したものは水で溶けてしまうことが明らかになっています。インク(墨汁)が流れてしまうから、という認識でいいですかね。
・くじらの森にて
くじらの森でルフィはハートの海賊団の船員たちと合流しましたが、ベポはくじらの森を出られないため、ローを呼んで来てくれとのこと。彼らは「海賊」であるため、くじらの森の親分"
ネコまむしの旦那"の預かりになっているとのことです。ベポは「侠客団(ガーディアンズ)手伝い」(
805話)となっていましたが、ネコまむしの旦那は侠客団のボスなのでしょうか。マタタビに非常に弱そうです。
ミンク族はそれぞれの動物種の本能が残っているという話は
前回の考察で書きましたが、キャロットは今回、ルフィをしきりに噛み付いています。ウサギの上歯は生涯伸び続けるため、
何かしら物を齧るのがウサギの日課というか、本能です。ゴムを齧っても歯は削れないため、全く無意味ですが、それがキャロットのウサギの本能みたいです。ウサギには消化を助けるため、
食糞という自分のウンチを食べる生理的な行動がありますが、キャロットがウサギと同じく草食とは限りませんから、この問題はクリアされているでしょう。そうでないと困りますw でもウサギみたいな小粒のウンチn(その話はもういい)。
ちなみに、「ネコまむしの旦那」で検索すると、ブルック役のチョーさんが歌うオリジナル曲「ねこまむしの旦那に会いに行こう♪」がヒットします。"ねこまむしの旦那"は偉そうにしている野良猫を意味しており、チョーさんが考えた呼び名だそうです。おそらく元ネタはこれでしょう。
・ジャック
ワンダの回想で、
ジャックがモコモ公国を襲撃した時の様子が描かれています。
ジャックの武器は大きな剣のようです。拷問具に張り付けにされているのはモコモ公国の長、公国(Dukedom)なので公爵でしょうか。「いるハズだ」「いないものはいない」という問答がされており、これまでの伏線からジャックが探しているのは"侍"だと考えられます。やはり、ジャックはミンク族が侍を匿っていると考えて、モコモ公国を滅ぼしたようです。一方、張り付けにされたミンクは「本当に知らんのだ」と言っており、侍については本当に知らないのでしょう。
錦えもん達がどうしてゾウを目指していたのか理由は未だ明らかになっていませんが、その情報を手に入れたジャックがモコモ公国を襲撃したという流れのはずです。紆余曲折あり、錦えもんとカン十郎はようやく今ゾウに辿り着き、消息不明の忍者の雷ぞうはすでに到着しているのかは不明です。ワノ国の侍ならば、自分を探して無関係のミンク族が傷つけられていることを知ったならば、黙って見過ごすようなことはない、すなわち、ジャックの襲撃時には雷ぞうはゾウにはいなかったとも考えられます。忍者は非道なので、真逆の可能性もありますが。
ともかく、
ジャックが探していた侍が今、ゾウに向っているというのがミソです。侍に逆恨みするミンクもいるかもしれません。侍二人が逸れて行動する展開になったことの意味はこの辺りにあるのではないでしょうか。もちろん、侍たちが本来の目的を達成するため、逸れて行動するのは理にかなっています。
一方、先日の新聞記事でジャックがドフラミンゴを奪還すべく護送軍艦を襲撃した事件について書かれており、襲撃後のことが明らかになっています。結果、2隻の軍艦を沈めたものの、大将藤虎と前元帥センゴクらには敵わず、返り討ちにあったとのこと。新聞では死亡と出ていたそうですが、死亡確認はなく、ワンダはジャックはまだ生きていると考えているようです。
・ミンク族の大恩人
ルフィを除くゾロ一行は、ベポのビブルカードを頼りにくじらの森を一直線に目指していましたが、ワンダと一緒にどこかへ向うルフィを目撃し、あとを追った結果、最初にワンダがそこへ向うように案内していた"
右腹(ウバラ)の森"に到着し、ルフィと合流することになります。右腹の森とか、右尻(ウシリ)の森とか、象主(ズニーシャ)の体の部位にちなんだ地名はゾウに多いようです。
森の砦の中に案内されたルフィ達一行を待っていたのは、意外にもミンク族の盛大な歓迎でした。砦の中はやはり噴火雨に適応した造りになっており、巨大なパイナップルをくり抜いたようなサザエさんのエンディング的な住居が特徴的です。ちなみに、上のコマには案の定、パンダマンがいます。
手違いで"歓迎の鐘"なるものが鳴らず、当初は侵入者として扱われていたようですが、「大恩人」の仲間として迎えられます。これは
前回の考察で示しましたが、やはり、ぐるわらの一味(サンジ達一行)はジャックの襲撃時には既にゾウに到着しており、ミンク族(チョッパーが言っていた"彼ら")を救うために上陸し、ミンク族を危機から救い、大恩人と呼ばれるに至ったようです。
ワンダが仲間の死体があるといっていたこの場所で、今回、チョッパーとナミがルフィらと再会し、生存は確認されています。が、、サンジ、ブルック、モモの助、シーザーの安否は不明です。
ナミ 「ごめん…サンジ君が…!!!」
サンジについては新しい手配書が「ONLY ALIVE(生け捕りに限る)」という但し書きがついたこともあり(
801話)、それが関係しているのかとも思いますが、連れ去られたにしてはナミが泣く程なのかと。ジャックはカイドウの手下と考えられるわけですが、侍を捜す一方、シーザーも奪還されておかしくないでしょう。侍を捜すことと同様に理由は不明ですが、ドフラミンゴはモモの助を狙っていました。すなわち、サンジが連れ去られたのであれば、モモの助とシーザーも連れ去られる可能性があるわけです。それでいて、「サンジ君達が」とはならず「サンジ君が」となっているということは、連れ去られた可能性は低いのではないかと。
そして、ナミとチョッパーはルフィ達を砦の中でずっと待っていた様子ですから、ワンダがブルックを死体だと勘違いする可能性も低いです。さらに、医者のチョッパーがいますから、ワンダが言う仲間の死体とはチョッパーの死亡確認に基づいているものではなかろうかと考えられます。
これらのことから考えられる一番の可能性は・・・
サンジ戦死(ぇ
読者の知らないところで麦わらの一味が死亡しているという展開はワンピースではまず考えにくいので、実質、この可能性は一番低いのでしょうが、状況としてはそれに近いのかもしれません。意識不明とかね。
そもそも、忘れがちになりますが、シーザーは敵ですから、ジャックと遭遇した時に裏切ることは考えられます。サンジが不意をつかれて・・・という状況は十分あり得るでしょう。サンジの安否が心配ですが、次週は休載です〆