フジテレビ 「土曜プレミアム」 12月19日放送
テレビアニメ「ワンピース」2時間スペシャル「
アドベンチャー オブ ネブランディア」。アドベンチャーシリーズと銘打ち、テレビシリーズ初めての冬スペシャルとなる今作は新世界編の完全オリジナルエピソードです。フォクシー海賊団が再登場し、麦わらの一味にリベンジをするためにデービーバックファイトを再びけしかけるのですが、物語は海軍の天才策略家コーメイ中将と麦わらの一味の戦いに進展していきます。図らずも”復活のF”となった今作ですが、蓋を開けてみればアニメ「ワンピース」初代ディレクター、
宇田鋼之介監督の手腕が発揮され、アニメ派ワンピースファンに”
復活のU”を印象づけるものとなりました。
この記事はストーリーあらすじと、私が放送中にツイートしていた
実況コメントと
その補足、
感想のまとめです。
<あらすじ①>とある海軍基地にて、海軍中将コーメイが麦わらの一味を捕える「麦藁破断の計」を計画・指揮していた。
海兵 「ぷっw、クスクスクスww」
今作のシリーズ時間軸は不明ですが、魚人島の後、サンジの手配書が変わる前ということがこのシーンから分かります。
<あらすじ②>新世界を航海中の麦わらの一味。とある島で座礁した船を発見し、(助けを求める美女達のため)サンジの提案で船を修理してあげるため島に上陸する。
本作は通しで良作画です。
<あらすじ③>いざ近づいてみると座礁した船には見覚えがある。美女達は麦わらの一味を誘き寄せるためのフォクシー海賊団の罠だったのだ(美女籠絡の計)。元海軍の天才策略家コーメイなど強力な仲間を加えてパワーアップしたフォクシー海賊団は、麦わらの一味にリベンジするべく、デービーバックファイトの再戦をけしかける。
フォクシー海賊団の美女達。手前の美女はお色気船大工ジーナ姉さんでしょうか?
318話
帽子なし・マスクなしの貴重なポルチェ。ポルチェの声が変わったように感じたのですが、声優(中山さら)は変わっておらず、どうやら10年も前に演じたキャラで演技を忘れてしまったようです。
<あらすじ③>デービーバックファイト1回戦は大食い王決定戦。食材は島に自生するキノコ。毒は無いというが、フォクシー海賊団のポルチェとハンバーグも含め、キノコ(ヘタレダケ)を食べた全員がヘタレになってしまう。これはコーメイが独断で仕掛けた罠だった(一口動かずの計)。コーメイはフォクシーの仲間になったフリをして、麦わらの一味を狙っていたのだ(麦藁撲滅の計)。
副作用しかないもの、それを人は毒と言う。
<あらすじ④>ヘタレ状態から回復する唯一の手段は同じく島に自生するモドリダケらしい。ロビンのファインプレーにより、ルフィが回復して脱出できたものの、ヘタレ状態のゾロとサンジはコーメイが乗るセクシーフォクシー号に連れ去られてしまう。コーメイは仲間を返して欲しくばと、エターナルポースを置いて行き、次の島へ麦わらの一味を誘う。
ルフィ (くそぅ・・・)
コーメイの滑落油膜の計(油で滑らせただけ)にかかり、海に落ちたルフィ。海に沈みながら遠ざかって行く船を見て「くそぅ…」と漏らすルフィの台詞が良いです。
<あらすじ⑤>ブルックとチョッパーはモドリダケを探すため島に残り、ルフィとフォクシーは共闘を誓い、連れ去られた仲間を救うためサニー号でコーメイが待つ島へ向う。フォクシー海賊団全員を乗せて行くことはできないが、フォクシーの他、同行を懇願する新入りのカンショウも乗船する。
フォクシーに肉をあげるルフィ(珍しい)。
フォクシーの回想では、麦わらの一味に敗北した後のフォクシー海賊団の様子が語られています。デービーバックファイトでいくら勝利しても、ルフィが描いた「きつね」の海賊旗が麦わらの一味に負けた証しとしてついて回り、嘲笑を受けて辛かったと。いや、海賊旗は奪われましたけど、別にルフィが描いた下手な海賊旗を掲げ続ける必要性はないのですけどね。律儀な奴らですw
フォクシーにとってポルチェとハンバーグは最初の仲間で、デービーバックファイトを繰り返してもずっと一緒だったというエピソードも明らかになっています。
また、フォクシーは修行によりノロノロの能力の重ねがけ「ましまし」を習得したそうな。これにより、ノロノロビームを浴びた対象がさらにノロくなりますが、効果時間の30秒は変わりません。
<あらすじ⑥>コーメイ率いる海軍が待ち構える島に到着したルフィ一行。この島は、海楼石のような効果を持ち、能力者に反応してなぜか絡み付こうとする不思議な植物が自生する”能力者封じ”の海軍要塞「ネブランディア」だった。能力封殺の計および嫌海集撃の計によりロビンが海軍に捕まってしまう。
私は海軍戦略戦術研究開発本部特別作戦参謀コーメイ中将である!
コーメイが掲げる正義は「策略による正義」です(たぶん)。
ちなみに、大参謀の海軍中将つるがコーメイの上司にあたるようです。このアニメで初めて、つるの掲げる正義が「
清らかなる正義」であることが明らかになりました。
能力を使う能力者にすっごい絡み付きます。生きのいい植物です。
ナミ 「(くんくん…)イカ臭い!」
ナミ 「(くんくん…)塩の香りがすごい?!まさかこれって…」
海楼石と同じ効果があるため、植物に絡み付かれた能力者は力が抜けてしまいます。
ロビン 「ん?!ぐぅんんん」
ロビン 「はぅ?!☆」
こちらのシーンは見る人が見れば、おそらくアニメ「ワンピース」シリーズきってのエロシーンかと思われます。何せ「へっへっへっ」と言わんばかりの海兵の表情がゲスい。
どこのエロ同人だよ!と思ったら、こんなエロ同人が実際にあるそうです。ほらな!w
<あらすじ⑦>日が暮れ、フランキーとウソップは地下に潜入し、打開策を模索する。一方その頃、モドリダケを探すチョッパーとブルックはキノコの化物?キノコンダ(チョッパー命名)に遭遇する。コーメイが残した罠にかかったキノコンダを救出したチョッパー達は偶然にもキノコンダの体にモドリダケが生えていることを発見する。
フランキー 「わりぃ、こいつ頼むわ」
ナミ 「わかった!」
ナミ 「えっ?!」
ナミ 「おっも(重)!?」
フランキーが持っていたゾロの刀をナミに預けるシーン。ナミのリアクションが良いです。原作では描かれることがないような、こういう細かい演出がファン心理をくすぐりますね。
刀を担ぐナミ。からの〜
チュチューンが活躍。声はサンジ役の平田広明さんです。
<あらすじ⑧>地下に潜入したフランキーとウソップもコーメイの罠にかかり捕えられる。ネブランディアは夜になると海水を含む霧が島中にかかり、能力者にとってさらに不利な環境になった(夜時霧中の計)。コーメイは一味を人質にして弱ったルフィを誘き寄せ、海水で埋まった落とし穴にルフィをはめる(朋輩落穴の計)。
コーメイ:世界政府も海軍も、その秩序維持に海賊を容認している。上の連中は下々が以下に海賊の暴力に怯えて暮らしているのか見えていない!これでは暴力の時代は終わらない。暴力に対して暴力で対抗しようとするからだ。これでは力を持たぬ者は何も出来ぬということなのか?…否!対抗し得る武器はある。知恵という武器だ!私は知恵を持ってこの暴力の連鎖を終わらせる。それは力なき人々の希望となるのだ。そのために海軍の体制を変えてみせよう。君達は希望の光の生け贄だー!
それを民衆に暴力を振るっていない麦わらの一味に向けるんじゃないよ、と。
コーメイの軍配が武装色の覇気で巨大な剣に変形↓。
武装色でそんなこともできるんですかー!(他のシーンでは武装色の覇気をまとった軍配でナミの雷をはね返したりもしています)。そしてルフィを落とし穴の底の海水に沈め、溺れさせる。
ウソップ 「ルフィは大丈夫か?!」
ナミ 「息をしてないの!」
フォクシー 「おら!起きろ!ふん!ふん!(心臓マッサージ)」
この場合、フォクシーが心臓マッサージをしているので、ナミが人工呼吸するのが溺れた人に対する正しい蘇生法です。 でも、ルフィの手を取って心配するナミの描写が良かったので、良しとしましょう。
<あらすじ⑨>ルフィが蘇生したのもつかの間、ルフィが狙撃されて動かない。撃ったのはフォクシー海賊団のカンショウ。彼は実はコーメイのスパイだったのだ(表裏援護の計)。
カンショウ 「オヤビン、先輩、すみません、自分、これが仕事なんす」
放送前に公開されたカンショウの設定画は海軍コートを着ており、フォクシーの他、新入りのカンショウだけ同行するという時点でもバレバレの展開でした。
<あらすじ⑩>ついに、ネブランディアに上陸した麦わらの一味とフォクシー全員が海軍に捕まり、海軍本部に連行されるという時、キノコンダ(の口の中)に乗ったチョッパーとブルック、そしてフォクシー海賊団が間欠泉の中から現れ、危機を救う。ゾロとサンジが復活し、形勢逆転。そして、ルフィとコーメイの一騎打ち。
展開的にはチュチューンに乗ったチョッパーとブルックが空から颯爽と登場するのかと期待していたのですが、フォクシー海賊団もやって来るとなると定員オーバーなのでキノコンダの出番というわけです。しかし、エターナルポースもログポースもないのに、どうやってネブランディアに来れたのかという疑問が残ります(元々、チョッパーとブルックはモドリダケを手に入れたら、ミニメリー号で追うということでした)。フォクシーのビブルカードをフォクシー海賊団が持っているという裏設定でもあるのでしょうか。
カポーティ 「ケガは無かったかい?」
ロビン 「ありがとう。優しいのね」
カポーティ 「い、いや〜」
ロビン 「フランキーもお願いね」
カポーティ 「喜んで!」
(ロビンがフォクシーのピンチを救った後)
カポーティ 「すまねぇ、姐さん!…お嬢さん」
ナミ 「へ?w」
ロビン 「いいえ、さっきのお礼」
ゾロ 「お嬢…??」
ロビン 「んん?(ギロリ)」
ゾロ 「いえ、、」
カポーティとロビンのカップリング。
ナミ 「ヒートエッグ!!!」
ナミ 「これぞ炎上の計ってね」
熱卵(ヒートエッグ)ってそんな技でしたっけ?w
ともかく、能力者にとってやっかいな特殊な植物がこれで焼き払われたことになるらしく、以降、能力者が普通に能力を使って戦闘しています。この役割はウソップで済みましたね。
フォクシーが砲弾をノロノロビーム”ましまし”で停止し、ルフィが”ましまし”で運動エネルギーを蓄積して放った砲弾は島の底に大きな穴を開け、海抜が低いネブランディアに溜まった海水を抜く。技名は
ゴムゴムの落とし穴(ぇ。コーメイにレッドホークでフィニッシュです。
<あらすじ⑪>コーメイの作戦は失敗に終わる。それとともにフォクシーとの一時停戦も終わり、それぞれ出航。ルフィはデービーバックファイトと再戦を誓う。フォクシーの中にはルフィに対する友情が芽生えた?のであった。
フォクシー: 見るのも嫌なくらい憎たらしいシンボルだったがよ、まぁ、これはこれでって気がしてきたぜ。これじゃなきゃフォクシー海賊団じゃねぇってな。
ゼファーの時のようにコーメイの正義にもスポットが当てられ、小気味よく大団円。ルフィが撃たれて動かないシーンのオチなどにかなり無理があったりもしますが、大満足のクオリティでした。冬スペシャルのアドベンチャーシリーズには今後期待が持てそうです。
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