・惨劇の旱害
ジャックのご尊顔。懸賞金は確かに破格の10億ベリーでした。ジャックの能力がやはり
”ゾウゾウの実”の古代種であることも判明しています。首あたりから出ている角はマンモスを象ったもの、頭の角はカイドウリスペクトでしょうか。百獣海賊団の大看板(災害と呼ばれる3人)は皆、同じような頭の角を付けているのかもしれません。
今回は、
795話の様子より前のぐるわらの一味がゾウに上陸した時の詳細が描かれています。時系列をまとめると、このようになります↓
時系列 |
現在から |
ジャック襲撃 |
出来事 |
「17日前」
(807話) |
17日前 |
1日目 |
ジャックのモコモ公国襲撃、ミンク族が昼夜交替で迎撃 |
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16日前 |
2日目 |
ジャックのモコモ公国襲撃、ミンク族が昼夜交替で迎撃 |
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15日前 |
3日目 |
ジャックのモコモ公国襲撃、ミンク族が昼夜交替で迎撃 |
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14日前 |
4日目 |
ジャックのモコモ公国襲撃、ミンク族が昼夜交替で迎撃 |
「5日目」
(810話) |
13日前 |
5日目 |
ジャックが毒ガス兵器使用、ミンク族の軍勢壊滅(砦の奥に避難している者達は無事だった) |
「6日目」
(810話) |
12日前 |
6日目 |
・ルフィがドフラミンゴ討伐
・ドフラミンゴ救出のためジャックが数十人の部下を残してゾウを去る |
「11日間」
(807話) |
11日前 |
6日目 |
・麦わらの一味がドレスローザ上陸
・ぐるわらの一味、サニー号に乗りゾウを目指して出航 |
「翌日」
(795話) |
10日前 |
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・ぐるわらの一味がゾウに上陸、二手に分かれる
・ナミ達、森で不思議少女と遭遇
・サンジ達、クラウ都にてミンク族に起きた惨状を知る
・ぐるわらの一味が一旦合流。ミンク族(彼ら)を助けるため、シーザーに何かを働きかける<795話> |
「決戦より3日目」
(796話) |
9日前 |
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・ルフィ一行がゴーイングルフィセンパイ号に乗りゾウを目指してドレスローザ出航
・ジャックがドフラミンゴ護送船襲撃を目論む |
「一週間後」
(802話) |
現在 |
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・ルフィ一行がゾウに上陸 |
ご覧の通り、
12日前と11日前が同じ日のことになってしまっており、コミックスではいずれかの時系列に関わる数字が修正されている可能性があります(807話にて、ぐるわらの一味が逸れた日数を指してロビンが言った「11日間」を「12日間」に修正するのがすんなりいきます)。なお、802話にある「一週間後」とは、ルフィらがドレスローザを出航してからゾウに到着した期間ではなく、当該エピソード冒頭からの経過時間を表しているものと思われます。すなわち、当該エピソード冒頭の航海シーンがドレスローザ出航から3日目、現在から7日前に当たるはずです。
808話にて、「
仲間達が助けたらしいんだけど」と言うルフィに対して、イヌアラシ公爵が「
いや 君達にもさ…"麦わらのルフィ"君」と言ったのは、やはりドレスローザの事件が関わっていました。イヌアラシ公爵はジャックの新聞記事(
806話)を読んで、ジャックらが急にゾウを去ったのは、その日、ルフィらが倒したドフラミンゴを救出するためドレスローザに向ったと悟ったのでした。ジャックの動向および時系列については、
807話の考察ですでに言及しているところです。
ジャックはどういう訳か"雷ゾウ"がゾウを目指しているという情報をつかみ、雷ゾウを差し出せと言って、差し出さないモコモ公国を滅ぼしたことになります。錦えもん、カン十郎、雷ゾウの3人のワノ国の武人(侍・忍者)とモモの助はゾウを目指して海に出ており、その情報をカイドウ側がつかんでいたならば、どうして"雷ゾウ"だけが名指しなのでしょうか。考えてみれば、錦えもんらは海に出てあえなく遭難し、"雷ゾウ"以外の3人がドレスローザに漂着したこと(700話)はドンキホーテファミリーが確認しています。すなわち、ドフラミンゴが侍とモモの助を狙っていたのは、やはりカイドウ側の目的だったことが窺えます。そして、その情報がドフラミンゴからもたらされたために、"雷ゾウ"が1人でゾウに向ったハズだとジャックは考えたのでしょう。そして今度はドフラミンゴが逮捕されたことを知り、ドフラミンゴ奪還のためにジャックは11〜10日前にドレスローザを目指して出航したと思われます。つまり、ぐるわら組とちょうど入れ違いではなかろうかと。<807話感想>
また、これについても既に言及していますが、ぐるわらの一味とジャックは遭遇していないため、現在何処に行ったか分からないサンジがゾウに居ないのであれば、やはりシープスヘッドの船に乗り込んだ可能性が高いです。行き先はジャック、あるいはカイドウのもと?
なお、謎だった、ぐるわらの一味がゾウに上陸する動機(シーザーの反対を押し切るほどの)については特に描かれていません。ローの仲間が待っている、ただそれだけなのでしょうか。
・不思議少女の正体
ゾウに上陸したナミ達が出会ったという「
不思議少女」(
795話)はミヤギ先生についている看護師トリスタンであったことが明らかになっています。
シープスヘッドに襲われているところだったトリスタン(正確にはトリスタンらしきリスのミンク族)をナミが保護しますが、ホネ(ブルック)とウナギ(モモの助)が喋ったことに恐怖を感じたトリスタンが逃げ出してしまったというのが不思議少女の顛末でした。トリスタンは砦の奥に避難していたために毒ガスの被害を受けなかったようです。街の様子を窺うために砦の外に出て、シープスヘッドに見つかってしまったのでしょうか。
795話
木の陰から様子をうかがっている不思議少女の姿は確かに特徴が一致しています。ただし、この感じだと、リスの大きな尻尾も木からはみ出ているでしょうねw 頭も尻尾も隠さず。こうしてシープスヘッドに見つかってしまったのかもしれません。
・世界が待っている
毒ガス兵器で身動きが取れなくなったミンク族の戦士達はジャックらによって次々と手にかけられ(なぜかワンダは無事)、王を始めとする強者達は拷問にかけられました。。ジャックが去った後にやって来たサンジ達がその惨状を目の当たりにするわけです。その時、侠客団の戦士
ペドロがサンジ達に助けを求めるのですが、何やら重要そうです。
ペドロ: 頼む…!!!イヌアラシ公爵と…ネコマムシの旦那にすぐ手当を!!!
2人が…死んでしまう…!!!
世界が待っているんだ…!!!
…あのお二方だけは!!!……絶対に!!死なせてはいかんのだ……!!!
804話の考察では、ゾウが空島編との共通点が多いために(特に国が興ったのは空白の100年より前ということが重要)、ポーネグリフもあるのではないかと書きましたが、少し信憑性が出てきました。存在するのであれば、くじらの森にありそうです。ともかく、
ミンク族はワンピースの核となる部分の物語に関わってくる種族なのかもしれません。この感じは魚人島に通じるものがあります。
まさか、ミンク族の王二人はプリキュア!もとい
古代兵器ウラヌスではあるまいな!?