・ヴィンスモーク家
前回のあらすじ・・・
この↓アホの結婚式がビッグマムのお茶会で行われるらしい。
新郎はヴィンスモーク家 三男の
サンジ、新婦はシャーロット家 三十五女の
プリン。シャーロットはビッグマムの本名ですから、新婦はビッグマムの娘のようです。サンジはプリンについて「見ず知らずの女」と言っており、面識はないようですから、招待状を見て動揺している原因はやはり
ヴィンスモーク家というサンジの家柄にあるようです。
ぐるわらの一味の中でサンジ以外にヴィンスモークという名前を聞いて唯一反応したブルックは「
ちょっと背筋がぞっとする名前なんですが…」と言うだけで、スカルジョークを忘れる程ですから(ホネに背筋はない)、ただならぬ家柄であることが窺えます。
サンジは自身の手配書が「DEAD OR ALIVE」(生死を問わず)から「ONLY ALIVE」(生け捕りのみ)に変更になったことを認知しており、この状況を受けて、
手配書にそう書かせた人物がおり、その人物はサンジの結婚を決めた人物と同一であると勘繰っています。カポネ曰く、今回の結婚を決めたのはサンジの親族とのこと、つまりヴィンスモーク家の人間です。また、サンジを指して「ヴィンスモークのせがれ」と言っており、素直に解釈すればサンジの親ですね。手配書の内容を変えさせ(しかも海軍から生け捕りにしたサンジの身柄を引き取るつもりだったのか?)、さらに四皇のビッグマムとのパイプを持っているという人物とは、一体何者なのでしょうか?
海軍に指図できる立場だとすれば、海軍より上の世界政府の人間あるいは天竜人ということになるでしょうか。しかし、天竜人であれば結婚相手に海賊の娘を選ぶはずがありません。また、世界政府の人間だとしても然りですし、ブルックが名前を聞いて「背筋がぞっとする」とはどういうことなのでしょうか。カポネはヴィンスモーク家のサンジについて「
ずいぶん育ちが悪い様だな」とも言っています。やはり、アウトローなファミリーだと考えた方が筋が通りそうです。
そう考えると、手配書はアウトローな手段で変えさせたのか、それとも世界政府がよからぬ組織とつながっているのか。手配書だけを変えさせたところで、手配の事実は変わりませんから、海軍にすぐバレてしまいそうな気もします。もっと踏み込んで予想すると、ビッグマムが世界政府に利する何かがあって、四皇のビッグマム海賊団と世界政府がつながっているというのはどうでしょう。百獣海賊団も例外ではありません。この場合、ヴィンスモーク家が
フィクサーになるわけです。
百獣海賊団に対してのジョーカー(ドフラミンゴ)のように、ビッグマム海賊団に対してのヴィンスモーク家という可能性もあります。この場合は、
闇の武器商人という感じでしょうか。
サンジのリアクションは「
何で今更……!!」「
もう2度とおれの目の前に現れないハズの過去だった」という感じで、過去に
家族との決別があったことを匂わせています。一方、話に付いていけないナミは、サンジの生まれが”
北の海”だったことを思い出します。ブルック曰く、”
北の海”から”
東の海”へ移るためには「
赤い土の大陸(レッドライン)」を越える手段の他ない大変な移動とのことです。
しかし、サンジが”
東の海”の客船オービット号の見習いコックだったエピソードに両親の存在は見えません。今のところ、これが描かれているサンジの最も古い過去で、時間軸では
11年前(サンジ10歳)に相当します。サンジが何らかの原因でヴィンスモーク家を飛び出したとして、幼いサンジが一人でこの大航海を出来るはずがありません。したがって、
このサンジの大家出には何者かの手助けをした可能性が高いです。事情は詳しく分かりませんが、サンジにとっては大恩人のはずです。
話をヴィンスモーク家に戻して、サンジの生まれが”
北の海”であれば、ヴィンスモーク家の拠点は”
北の海”になるでしょうか。11年前より前の時点でサンジはすでに家出をしていることになるわけですが、この頃、13年前の”
北の海”ではドンキホーテファミリーが闇の取り引きを拡大させていた、そしてグランドラインに乗り込んで行った時期だというのが興味深いです。
何が言いたいかと言うと、先述したようにヴィンスモーク家がドフラミンゴのように闇の武器商人であれば、ドフラミンゴがいなくなった”
北の海”で勢力を拡げたのがヴィンスモーク家なのかもしれません。しかし、ブルックがヴィンスモーク家を知っているとなると10年どころか、50年以上前から悪名高いファミリーだったと考えられますから、ドンキホーテファミリーの”
北の海”での活動とは全然関係ないのかもしれません。
ヴィンスモーク家の名前が出て動揺したものの、サンジは最初は結婚式なんかに出る義理はないと突っぱねていましたが、ファイアタンク海賊団相談役の
ヴィト(異名は”怪銃”←デカい拳銃、手もデカい)がサンジに何かをつぶやくと、サンジの態度が一変します。
この様子を見て「
そういう雰囲気じゃなかった」(807話)とナミは感じた模様です。「
どうやってそれを調べた…!!」と尋ねるサンジですが、カポネは「愚問だ」と答え、「ひとまず逆らわねェ事だ」と脅しめいた台詞を続けます。
ここでヴィトに何を言われたのかが、一つ重要なポイントになりますが、カポネの文脈とサンジの態度の一変様から察するに、
サンジにとって大切な誰かの居場所を囁かれたのではないかと思われます。ヤクザとかが脅しに使う台詞で、要するに人質ですね。言う事を聞かなければ、そいつの命がどうなっても知らないぞ、と。それが誰なのかというと、サンジは家族と決別しているはずですから家族ではなく、先述した家出を援助した人物がまず考えられます。バラティエのコックであれば、カポネが答えた通り「愚問」であり、その可能性もあるでしょう。
サンジが手紙を書いたタイミングについても謎でしたが、ルフィらに書き置きをすると理由で紙とペンを貰って、カポネの前で書いてナミに渡しています。ルフィらに宛てた書き置きの内容は「
野郎共へ 女に会ってくる 必ず戻る」というもの。サンジはナミ達に「
おれはどうしても決着(ケリ)をつけに行かなきゃならねェ」、カポネ達には「
行ってやるよ そいつとケリをつけにな」と言っており、書き置きの女は新婦あるいはビッグマムを指しているのではなく、サンジが因縁に決着をつける相手なのかもしれません。普通に考えると、サンジの結婚を決めて、手配書を変えさせた問題の人物は、サンジの親で、しかも女だとすれば、サンジの母親ですか?いやいや、ワンピースには母親はあまり登場しない傾向がありますし、女好きの自分が女に会ってくるだけだというサンジのメッセージでしょうね。
見聞色の覇気に優れるサンジは、外に強力なミンク族の気配(実はネコマムシの旦那)を察知し、助けてくれるだろうと判断して、ナミ・ブルック・チョッパーをカポネの身体の外に投げ飛ばすのでした(女は死んでも蹴らない)。ネコマムシの旦那のヤバさに気づいたカポネは、ナミ達を放って遁走し、かくしてシーザーとサンジは消失したのでした。これが2日前の出来事です。
・シロシロの実
812話
812話
前回、カポネの能力がシロシロの実(城人間)と判明。能力者の体内の城に能力者自身も入城することができるような描写が前回ありましたが、これは城内が能力者の「自在空間」だという能力で説明できそうです。また能力者本人(の精神?)が入城している際も、能力者の身体は行動できるようです。
〝キャッスルタンク〟!!!
いきなり、はっちゃけすぎだろw
体内だけでなく、身体の”ガワ”も自在なのか、足の裏の”城内”にキャタピラを収納しているのでしょうか。