・ジャックの消息
海軍大将らが護衛するドフラミンゴの護送軍艦を襲撃し、返り討ちにあったジャックはミンク族の予想通り生きていました。自身の死亡記事を読んでいるようです。暇を持て余したミホークに遭遇して、ぶった斬られる雰囲気を醸し出していますが、これからどこに向うのでしょうか?
・光月家の人たち
錦えもんがワノ国の
光月家の家臣であり、光月家とミンク族は兄弟分の関係であることが判明した
前回。錦えもんは自身の背中に彫られた
光月家の家紋をミンク族に見せて、改めて身分を証明するのでした。
この背中の光月家の刺青は(実は)光月家の家臣だった
イヌアラシ公爵と
ネコマムシの旦那、そして、
雷ぞうにもあるらしく、おそらく
カン十郎にもあると思われます。
錦えもん:おぬしらが生きてここにおったとは驚いたぞ!!!
イヌアラシ:死に損ってな あの日の言葉を頼りにここで待てば
ネコマムシ:ああ!! 必ずいつか ゆガラ達に会える思うとったぜよ!!
3人の会話から、イヌアラシとネコマムシの家臣二人は何か事故か事件に遭遇し、光月家から消息を絶っていた模様です。かつて親友だったという二人の仲が悪くなったのは、おそらくその時からと考えられ、ミンク族(ワンダ)も錦えもんらもその理由を知りません。
二人の主君であり、ワノ国・
九里の大名、
光月おでんのことがどうやら原因にあるようですが…。
衝撃だったのは、
モモの助が実は
錦えもんとは親子ではなかったこと、本当は
おでんの息子、つまり光月家の跡取りだったことです。道中(錦えもんらの目的は未だ不明)、モモの助の正体を隠すため、錦えもんと親子である芝居をうっていたとのこと。かなりの演技派です(しかし偽名は使わないスタイル)。ドフラミンゴがモモの助を狙っていた理由はそこにあり、やはり、侍と敵対しているカイドウの狙いそのものだったようです。
さらに注目するのは、
モモの助はイヌアラシとネコマムシの二人が親友だった頃を知っており、不仲になったのはモモの助の父親であり光月家の殿様・おでんのことに原因があるのではないかと勘繰っていることです。
イヌアラシとネコマムシの二人は光月家への忠義は深く、これは”おでん”が原因ではなく”おでんに起きた事”が原因と予想されます。例えば、おでんが巻き込まれた事件において、2人は何らかの遠因になっている、あるいは、おでんを守れなかったことを互いに責めていがみ合っているのではないでしょうか。もしかして、おでんは百獣海賊団に捕われているのかもしれません。
そして、モモの助がイヌアラシとネコマムシの二人の仲が良かったことを知っていて、ワンダはかつて二人は親友だったらしいと聞いているだけということは、二人が「ゾウ」に帰って来たのはそれほど昔のことではないと考えられます。モモの助が麦わらの一味と楽しくやっている様子を見て、ネコマムシは「
まだ数ヶ月しか経っちょらんハズぜよ あガラ達の賑やかさに救われちゅうがやな」と言い、イヌアラシは「
我々が引きずっていては…モモの助様を苦しめる」と言っており、モモの助が傷心する事件が数ヶ月前に起きた事が読み取れます。不仲の二人の王は主君であるモモの助のため、休戦を宣言するのでした。
以上を踏まえると、光月家の存亡に関わるような事件が数ヶ月前に起き(百獣海賊団の襲撃?)、その際、イヌアラシとネコマムシの二人の消息が不明に(?)。その後、兄弟分であるミンク族を頼りに「ゾウ」を目指して、錦えもんら光月家の家臣3人がモモの助を連れてワノ国を脱出した(?)、という感じでしょうか。
・霧の雷ぞう
忍者・
雷ぞうが登場。ミンク族が決死でジャックから匿った雷ぞうは、”くじらの森”の幹の中の隠し部屋に閉じ込められていました。放っておいたらジャック襲撃の際に出てきそう様子なので、ミンク族に拘束されていた模様です。
名前は歌舞伎役者出身の映画俳優・
市川雷蔵に由来していると思われ、デザイン元は歌舞伎十八番『暫』に登場する
鎌倉権五郎景政のようです。
カニっぽい髪型、肩にまわした仁王襷(注連縄のような襷)、極端に大きい正方形の部分は大紋(大素襖とも言う)という着物の袖です(つまり、上の写真は上半身を脱いでいる状態だが、雷ぞうのそれは背中にくっついるっぽい?)。本来この袖部分には家紋が入りますが、雷ぞうのそれには光月家の家紋は入っていません。
忍者なのでやはり忍術は使えるらしく、ルフィら野郎共のリクエストに応えて、煙遁の術(煙とともに消える)と分身の術を披露しています。錦えもんとカン十郎のように”妖術”すなわち”悪魔の実”と考えるならば、”ニンニンの実”ですか?w しかし、悪魔の実の能力だとすると、水遁の術(水に潜って隠れる)が使えない忍者になってしまうので、ここは素直に忍術と受け取りたいところです。少年達(野郎共)の夢を守るためにも。
・赤いポーネグリフ
雷ぞうが閉じ込められていた、くじらの森の幹の隠し部屋にある
赤い石のポーネグリフ。ロビンも見たことがないと言っており、色違いの理由は不明(まさかリオ・…)。色の違いをイヌアラシは”
用途が違う”ものと考えいるようですが、内容は知らないようです。書かれている内容はロビンがこれから読みます(次話?)。
この隠し部屋には光月家の家紋が何百年も前からあるらしく、遥か昔からミンク族と光月家が兄弟分だったことを証明しています。
・くじらの声
今のところ、モモの助にだけ、くじらの森のくじらから”声”が聞こえてくるという。
モモの助:くじらに近づくほど大きな”声”が聞こえてるのでござる
錦えもん:体質がおでん様に似ておりますなァ…
イヌアラシ:
もう1人似た様な事を言う男がいたな
ネコマムシ:わしもそれを思い出しよったぜよ…
おそらく、そのもう一人は「万物の声」が聞けたという
ゴール・D・ロジャーでしょう。「ゾウ」にはポーネグリフが存在していたわけですから、ロジャー海賊団が「ゾウ」に訪れていることは間違いありません。一方、海王類の声は聞こえた
ルフィには、くじらの森の声が聞こえている様子は今のところありません。最近の傾向から、実はずっと聞こえていたけど気にしていないというパターンはあるかもしれませんが、どうでしょう。
ともかく、モモの助はその正体以上に、今後、重要なキャラクターになっていくことが予想されます。
これで今週号がようやく読めるお