・ロードポーネグリフ
817話
ミンク族が守るくじらの森のくじら(幹)の中にあった"歴史の本文(ポーネグリフ)"はこれまでと異なる
赤い石に彫られたものでした。ロビンの解読により浮かび上がったその内容は
どこかを示した海図の描き方であるらしく、今度はナミがロビンの解読文をもとにそれを描き起こすことになるようです。
イヌアラシによると、この赤い石は「
ロードポーネグリフ」と呼ばれるもので、"偉大なる航路(グランドライン)"の最終地点である「
ラフテル」へ導く為の石だと言います。しかし、ロードポーネグリフに記された海図の地点は「ラフテル」ではありません。
ロードポーネグリフは世界に4つあり、それぞれの石が記す4つの地点が交差する位置に「ラフテル」があるとのこと。つまり、「ラフテル」に行く為にはまず、世界に散らばるあと3つのロードポーネグリフを解読して場所を特定する必要があるわけです。
ロジャー海賊団がグランドラインを一周して以来、グランドラインの最終地点である「ラフテル」に未だ誰も辿り着けない理由は「ラフテル」への航行が非常に困難であるためだと思っていましたが、そもそも場所を特定するのが困難なようです。
上のコマの説明では、グランドラインの最終地点には「ラフテル」以外にロードポーネグリフに記された島があるように見えます。しかし、これらの地点に航海して行けるのであれば、周辺海域を念入りに捜索すればいずれ「ラフテル」が見つかるはずです。ロジャー海賊団の船医として「ラフテル」に行ったことがあるクロッカスの説明(105話)では、
記録指針(ログポース)が探るグランドラインの磁気は最終的に1本の航路につながり、最後の島「ラフテル」に辿り着きます。したがって、新世界では指針が3つのログポースが使われ、航路の選択肢が複数ありますが、「ラフテル」の直前の航路は1本になっているはずです。そして、ポイントは最後の島「ラフテル」に辿り着けないのであって、
"一つ手前の島"までは行けるはずだとういことです。例えば、最終航路が「ラフテル」をぐるりと囲むように渦巻いていて、そこにロードポーネグリフに記された地点が4つあるとすれば、上述のように「ラフテル」の位置を絞り込み、しらみつぶしに探すことが可能になってしまいます。
そうだとすれば、もうとっくに「ラフテル」が誰かに見つかっていてもおかしくありませんから、やはり、
"一つ手前の島"から
磁気が一切途切れるものと考えるの妥当なところです。もしかすると、「ラフテル」は磁気を持っていない人工島で、グランドラインの本来の最終地点は
"一つ手前の島"なのかもしれません。
話を戻して、ロードポーネグリフに記された4つの地点は上のコマに描かれた通りにグランドラインの最終地点にあるわけではなさそうです。では、どこにあるというのか? "4つ"の地点に着目すると、やはり
"北の海"、"東の海"、"南の海"、"西の海"のそれぞれに点在していることが予想されます。
そして問題なのが、4つのロードポーネグリフを見つけ出して解読しても、描き起こされる海図の位置をまず特定しなければいけません。そして、それら4つの地点の位置関係を正確に把握していなければ、それらを結んで浮かび上がる「ラフテル」の位置を特定することができません。察しの良い方はもうお分かりだと思いますが、これはナミの航海の夢である「
自分の目で見た世界地図を描く」ことにつながる可能性があります。
そうなると、麦わらの一味は4つの地点と「ラフテル」の位置を特定するために
一旦グランドラインから離脱して、4つの海を航海することになります。これには何年もの時間を要するため、おそらくストーリー上はスキップされて、成長した麦わらの一味(仲間が増えているかも)が再びグランドラインに入り、「ラフテル」へ到着して(おそらくこの航路でいいとこ取りしようとする黒ひげ海賊団と対決)、ワンピースの”真相”を知り、ルフィによって魚人島が滅ぼされるというシャーリーの予言(
【原作ネタ】 未回収伏線・謎のまとめ~魚人島編~)が回収され、”巨大な戦い”(おそらく世界政府との戦争。
【原作ネタ】 未回収伏線のまとめ~前半の海編~)の最終章へ展開していくと予想されます。
ロジャー海賊団は最後の航海で、グランドライン最初の地点「双子岬」のクロッカスを仲間に加えてグランドライン一周を成し遂げています。つまり、ロジャー海賊団も一旦グランドラインを離脱して、再びグランドラインに入る「
過程」があったわけです。それが「ラフテル」の位置特定のための4つの海の海洋調査であったとすれば・・・。
もう一つの問題は、あと3つのロードポーネグリフのうち、
1つは所在不明であり、1つは四皇・
ビッグマムが、もう1つは四皇・
カイドウが所有しているということです。しかしネコマムシ曰く、ポーネグリフは魚拓のように”写し”を集めるのが普通で、四皇からロードポーネグリフを奪う必要はないため、寧ろ所在が判明していない石の方が厄介というような口ぶりです。
忍者の雷ぞうもいるので上のコマのウソップが言う様なことは実現可能ですが、それだと漫画として盛り上がりにかけるため、四皇のカイドウとビッグマムと対決することは(少年漫画の宿命として)やはり避けられないでしょう。ルフィもめちゃくちゃ不服そうですしね。
誰も知らぬ間にラフテルへ行って「海賊王」にお前はなれ!!!ってwww
・光月家の家業とおでん様
光月家の家業は代々、石を切り出して加工する”石工”であり、
ポーネグリフは800年前に光月家の一族によって作られたものだと判明しました。ポーネグリフが「空白の100年」の末の800年前に作られたという事実が判明したのも、ワンピースの物語の核を考察する上で、地味に重要かと思われます。
また、現在の光月家の者達にはポーネグリフに書かれた内容は伝えられていませんが、
古代文字の読み書きは伝承されており、錦えもん達もロビン同様にポーネグリフを解読する事ができるようです(
追記:古代文字の読み書きはモモの助に伝承される前に光月おでんが亡くなり途絶える)。モモの助の父親で、ワノ国・九里の大名、
光月おでんはそれ故、ポーネグリフに興味を持ち、
かつてロジャー海賊団に同行して「ラフテル」に辿り着き、世界の秘密を知ったそうです。いきなりグイグイ来ましたねw
錦えもんら”光月家”の侍とモモの助がドフラミンゴやカイドウに狙われていた理由はここにあったわけです。そして、光月おでんの身に何か起きた事は
前回のモモの助やネコマムシの発言から匂っていましたが、光月おでんは既に処刑されて亡くなっていたようです。道理で、錦えもんらが幼いモモの助を自身の”主君”だと紹介していたわけです。
光月おでんを処刑(「煮えてなんぼのォ!!おでんに候!!!」という言葉を錦えもんとモモの助が思い出しているため、処刑方法は釜茹での模様)したのは
ワノ国の”将軍”と
カイドウとのこと。百獣海賊団の拠点がワノ国にあることも確定しました。したがって、
793話にシルエットで描かれていたものは城の天守と思われます。
793話
カイドウは光月家からポーネグリフの情報を引き出そうとして光月おでんを処刑したようですが、ワノ国の”将軍”はカイドウの手下なのでしょうか。錦えもんらの主君であった光月おでんら大名をさらに束ねる将軍は相当強そうですが・・・。
また、ここで確認しておきたいのは、光月家は”Dの一族”ではないですよね?ということです。てっきりポーネグリフを残したのは”
Dの一族”だと思っていたのですが、そうではないと。まさか、光D木ではあるまいしw 気になっていたのは
前回から光月家を「
光月一族」と呼び始めたことです。武士の大名家を「一族」とくくるのは変なので前回の遅刻記事では敢えて「一族」という言葉の使用を控えていたのですが、意図的なものを感じ始めました(その意図が何かははっきり分からないのですが)。
光月一族と遥か昔から兄弟分だという
ミンク族も「空白の100年」にどう関わっているのか。ペドロがイヌアラシとネコマムシの二人について「世界が待っている」(
810話)と言っていたことがやはり気になるところです。さらに、ルフィによって半壊されたノアを運ぶ大型海王類は、ノアを直すには”
あの一族”の力が必要(648話)と言っており、これは”Dの一族”を指していると思っていましたが、”Dの一族”に味方した勢力・種族は思っていたより多いのかもしれません。そして、
それぞれの「一族」は特殊な技術や技能を持っている、という具合です。
魚人族のポセイドン(しらほし)、
光月一族のポーネグリフ、
”あの一族”の造船技術(古代兵器?)、
ミンク族の二人の王の何か…etc.
今週号のワンピ面白すぎだろjk