・世界の甲板から 5億の男編 Vol.18
「カマバッカ王国 -準備中-」
カマバッカ王国ではイワンコフらが屋外で何かの準備をしている模様。扉絵連載「世界の甲板から 5億の男編」の時系列はルフィの懸賞金が5億ベリーに上がったドレスローザ事件以降ですが、その間の様子が既に描かれている革命軍総本部のバルティゴでは、ドラゴンが革命軍全軍のリーダー達に招集命令を出しています(
803話)。革命軍リーダーを指してコアラが言うところの「あの濃い人達」の中にコイツらは間違いなく含まれていると考えられるため、前後関係が気になるところです。
招集命令直後に暢気に催しの準備をしているとは考えにくいわけですが、さらにその後、バルティゴは黒ひげ海賊団によって壊滅されたことが新聞で伝えられており(
824話)、
総本部を放棄した革命軍が本部を仮にカマバッカ王国に移したとすれば、その移転祝いをイワンコフ達はやろうとしているとも考えられます。
・トットランド
ルフィ一行はついにビッグマムの”ナワバリ”の島の一つ、
カカオ島の「ショコラタウン」に上陸。サニー号を島に寄せるに当り、ペコムズは島の”タルト”(”ナワバリ”に侵入する敵船を攻撃する小隊)に対して、サニー号が拿捕した甘いお菓子を積んでいる海賊船であると説明。ビッグマムへのサプライズプレゼントであるため、ビッグマムには報告しないようにと、うまく丸め込むことに成功(?)します。
お茶会が行われるホールケーキアイランドへは、あと一日の航海でつくそうですが、既にルフィが食材を全て食べ尽くしてしまったために、食料の買い出しが必要となり、カカオ島に上陸した模様です。
カカオ島の「ショコラタウン」は全てチョコで出来ており、チョコの噴水に、チョコの銭湯?、チョコの服屋なんてものまで。町のチョコは好きなだけ食べてもいいそうですが、屋根の”瓦チョコ”は食べてはいけないらしく、チョコ以外は私物または公共物になると、説明されても全くよく分からない、お菓子な設定の町です。
ビッグマムの”ナワバリ”の中、ホールケーキアイランドの周りには、
34の島が点在し、それらを34人の大臣が治めているとのこと。例えば、カカオ島の「ショコラタウン」は
チョコレート大臣が治めているそうですが、町の窓ガラスは
キャンディー大臣、柱は
ビスケット大臣の管轄とのことで、やはりよく分かりませんw
そして、ビッグマム海賊団が治めるそれら海域の島々を総称して”
万国(トットランド)”と呼ぶとのこと。大国に匹敵する規模のトットランドでは、ペコムズ曰く、ビッグマムの夢だという「
世界中の全種族が差別なく暮らせる国」という理想が掲げられており、実際、人間族の他、ミンク族や足長族が暮らしているようです。ビッグマム海賊団のペコムズはミンク族、タマゴ男爵は足長族ですね。ワンピースの物語の核心を突くような、ビッグマムの意外すぎる夢に面食らってしまったのですが、この夢には何か裏があるのでしょうか。これがビッグマムの本心なのであれば、ローラがナミに渡したビブルカードの件もありますし、ルフィとビッグマムは近いうちに関係が改善されることが予想されます。
・プリン登場
町のチョコなら好きなだけ食べていいというルールを知らずとも、目の前に食い物があれば食べてしまうのは
ルフィなわけで、上陸して早々、
チョッパーと一緒に町のカフェのチョコを屋根ごと食い尽くし、おまけにチョコ以外のキャンディ、マシュマロ、アーモンド、ジェリービーンズまで食べてしまったために、”
器物摂食罪”の容疑で警察に連行されそうになった時、ルフィとチョッパーに食べられたカフェ「カラメル」のオーナーであり、サンジの結婚相手になる予定のシャーロット家三十五女
プリンが登場。
空飛ぶ絨毯に乗って現れたプリンは、ルフィとチョッパーが賞味期限切れのカフェを食べてもらうために依頼した解体業者であると一芝居打ち、二人を助けてくれるのでした。プリン曰く、助けた理由は、警察に犯行の動機を説明する際、二人が「うますぎた」と、店のチョコレートを褒めてくれたからとのこと。
良い娘すぎて引っかかるのですが、本当に良い娘みたいです。プリンが三つ目の少女と同一人物だとすると、
三つ目が開くと性格が変わったりするのでしょうか?w 普段いい子というのが、『三つ目がとおる』のような前フリになっていると思えて仕方ありません。
651話
・キャプテン・ペドロ
面が割れるペコムズをサニー号に残し、ルフィとチョッパーの後を追い一行がショコラタウンに上陸したところ、ペドロを
キャプテン・ペドロと呼ぶ、一人のミンク族が「お懐かしい」「お会いできて光栄です」と言って話しかけてくるのでした。
ナミにこの町にどうして知り合いがいるのか聞かれて、ペドロは「後で話す」と答えるのですが、これにはペコムズにペドロを同伴させたネコマムシの言葉「
あガラ(ペコムズ)を抑えられるんはペドロしかおらんきのう」の根拠があるのではないかと思われます。おそらく、ペドロが海賊団の船長で、ペコムズが部下として海に出た時期があるのではないでしょうか。
・ビッグマムの能力?
本話では、ホールケーキアイランドにて3日後に開催される”お茶会”を待ちわびている
ビッグマムことシャーロット・リンリンの姿が完全に描かれています。ミュージカル風に花が歌う雰囲気は、前々(魚人島編)から言っていますが、まさにディズニーアニメ版『不思議の国のアリス』を彷彿させる世界観です。ビッグマムのデザインはディズニーアニメのハートの女王とディズニー実写映画の赤の女王を合わせたような印象です。
そしてこの様子から、ビッグマムの歌う船や自動で開く顔付きの扉はどうやら
ビッグマムの能力によるものだと推定されます。プリンが従えていたゼリーの
ニトロと絨毯の
ラビヤンもそうでしょう。上のコマで鳥たちは影響を受けていない様子で、その
能力の対象は非動物に限られると考えられ、それらを
生き物にするのが能力の本質でしょうか。見た目はとても危害があるような能力には思えません。また、絨毯を生き物にすると飛べるのか??という疑問もありますが、その辺りはうやむやになりそうな気はしますw