・プリンの家にて
前回から引き続き、プリンの家にて。プリンの家はカフェの隣にあったようです。
828話
偶然に会ったカフェのオーナーがサンジの結婚相手だと、助けた相手が結婚相手を連れ戻しに来た仲間だと知った双方。話を聞いてみると、プリンとサンジは既に一度、顔を合わせており、紳士な上にお菓子作りにも詳しいサンジとの結婚をプリンは喜んでいる様子。しかし、サンジは別れ際に「
おれは仲間達の元へ帰りたい」と言って結婚をしない意志をプリンに伝えており、実際にサンジを連れ戻しにやって来たルフィ達に会うことで、プリンは結婚を後悔している人と一緒にいるのはつらいという想いから、ルフィ達のサンジ奪還作戦に協力することを申し出るのでした。
828話
かくして、プリンは現在地のカカオ島からホールケーキアイランドまでの秘密の航路を書き記し、「明日」(結婚式は3日後)、ホールケーキアイランドの南西の海岸で落ち合い、サンジを連れて行く約束をルフィ達とするのでした。この地図はどのポイントで、ログポースの3つの指針のうちの、どの指針の方角へ進むかが描かれたもので、この通りに進むとナワバリウミウシの監視網を搔い潜ることが出来るようです。このルートはビッグマムも知らない、プリン達兄弟しか知らない唯一の航路とのこと。
逆らったことがバレてビッグマムから罰を受けないかとナミから心配されて、「
実の娘よ 私の心配はいらないわ」とプリンは言うのですが、フラグがビンビンに立っており不穏です。
・求婚のローラ誕生
「私の大好きだった姉さんも自由な恋愛を求めて海へ飛び出したわ」
「ローラ船長のママはスッゲー海賊なんだぜ」(489話)というローリング海賊団リスキー兄弟の発言と、ビッグマム海賊団傘下カポネのローラにそっくりな嫁(
825話)から、ローラがビッグマムの娘であることがほぼ確定的になっているわけですが、このプリンの発言(828話)から、
ローラは政略結婚を嫌ってビッグマムのもとから逃げ出した娘のようです。
825話
出会ったばかりの人に結婚を申し込むのは自由恋愛とは言い難い気がしますがw、ローラが求婚するのはビッグマムの決定する不自由な結婚に対する反動なのかもしれません。ともかく、ローラが凄い海賊だという母親の海賊団(ビッグマム海賊団)から分かれてローリング海賊団の船長をやっている理由はこれではっきりしたわけです。
そうなると、ナミがローラから貰ったローラの母親(ビッグマム)の
ビブルカードの使い道は、当初の予想とは違うことになっていきそうです。多くの読者は麦わらの一味のビッグマムとの邂逅と友好を予想したはずですが、ローラがビッグマムから逃げ出した娘であれば、ローラとの友情の証を示したところで、どうにかなりそうにありません。
ホールケーキアイランドに近づけば、ビブルカードが強く反応してナミも真相に気付くでしょうから、サンジ奪還を狙う現時点でのビブルカードの一番の使い道は
ビッグマムの位置を把握してビッグマムと遭わないように移動することかと思われます。
・消えたペコムズ
カカオ島のショコラタウンで食料を調達したルフィ達がサニー号に戻ると、船で待機していたペコムズの姿がなく・・・、トイレには「
ひきかえせ(引き返せ)」というメッセージが残されていたのでした。
前回のビッグマムらの発言から、麦わらの一味がビッグマムのナワバリに入ったことは既にバレており、ペコムズが書き残したと思われるこのメッセージはそのことを伝えようとしたものだと思われます。予想としては、ペコムズにビッグマム海賊団の迎えが来て(ペコムズがタルトの兵に嘘をついたのは脅されていたと解釈可能?)、出発の前に用を足すと言って、サニー号のトイレにメッセージを書き残して行ったのではなかろうかと。
・1と2
826話にて、サンジの兄弟であるジェルマ66の
レイジュ(0)と
ヨンジ(4)が登場したことで、示唆されていた「1」と「2」のサンジ(3)の兄達が登場しました。
828話
上)1の兄(名前はおそらくイチジ) 下)2の兄(名前はおそらくニジ)
場所は新世界
ブロックコリー島。傭兵として片側の軍につき、2年間続いていたという戦争を4時間で終結させ、報酬を受け取る様子が描かれています。これが「戦争屋」と呼ばれるジェルマ66の生業のようです。
828話
上のシーンでは、イチジ(仮)が「壁」と言うと、部下が前に現れ、体を壁にして銃弾を受けています。敵兵は何が起きたのか分からない様子です。注目すべきなのは「壁」が〝壁〟(
〝〟←に注目)になっている点です。
ジェルマ66の兄弟達は戦隊ものを彷彿させるコードネームと、それに関連した特殊技能を持ち合わせているらしく(
826話感想)、おそらく、この「壁」という発言はイチジ(仮)が部下に対して言った単なる命令ではなく、能力の片鱗なのではないかと考えられます。戦隊もののリーダーと言えばレッド…。イチジ(仮)のコードネームは
カリスマレッドとかですか?w
・大家族ビッグマム海賊団
プリンの説明によると、ビッグマムには、
夫が43人
娘が39人
息子が46人
もいるらしく、孫もいるとのこと。
そして、ビッグマム海賊団はビッグマムが作った
本物の大家族を中心に構成されているそうです。
829話
829話に登場したビッグマム海賊団の幹部達?は、上のコマの右から足長族(タマゴ男爵)、ミンクではない(毛がない)動物の種族、頭長族?、人間族、小人族(トンタッタ)、鼻長族?と、種族が多様ですが、彼らもビッグマムと血縁がある者達なのでしょうか。ビッグマム海賊団のナワバリは”
万国(トットランド)”と呼ばれ、「
世界中の全種族が差別なく暮らせる国」(
827話)というビッグマムの理想が掲げられているそうですが、ビッグマムはその理想を自らの家族から実現しようとしているのかもしれません。そもそも、ビッグマムはサイズから考えて巨人族なのでしょうか?
あと、下世話な話・・・やっぱりいいですw
・ビッグマムの能力
ホールケーキアイランドの万国(トットランド)首都「スイートシティ」では、ビッグマムが”
食いわずらい”という発作を起こして暴れている様子。この発作は、ビッグマムがコレが食べたいと頭に浮かんだ瞬間に突然来るというもので、その食べ物が口に入るまで癇癪と破壊が止まらないという厄介なものです。今回のお題はシュークリームを積み上げた飾り菓子「クロカンブッシュ」とのこと。
829話
この様子からまず新たに明らかになったのは、おそらくビッグマムの能力の影響を受けて生き物となった不思議な生物達が歌うだけではなく、普通に会話できるということです。そしてさらに、この破壊活動を止めようとしてビッグマムの前に現れたシャーロット家16男「ジェラート大臣」
モスカートにビッグマムは能力を使っているようです。
829話
↓「ライフ(寿命)オア トリート(お菓子)」
ハロウィンの子供達が言う決まり文句「トリック・オア・トリート」のトリックの方をさらに凶悪にしたのがこの台詞になっているようで、望みのお菓子を与えないと命を奪われてしまうというわけです。しかし、このライフ(寿命)は比喩ではなく、実際に能力と関連している様子です。
↓
↓
829話
↓
829話
モスカートの体から出てきた泡のようなものをビッグマムがつかみ取り、それ取られたモスカートは意識を失ってしまいます。ビッグマムが「
40年」と言って、この泡のようなものを剥ぎ取っており、「ライフ・オア・トリート」という台詞から察して、
この泡はモスカートの寿命であり、その40年分をビッグマムが奪ったと考えられます。この様子を見ていた街の者達はビッグマムが実の息子を殺したと騒いでいますが、実際に死んでしまったかどうかは不明です。モスカートの泡は全て剥ぎ取られたようには見えませんので、まだ命はあると思われます。
また、兄弟の一人が「
落ちつけ!臆したら寿命を取られる」と発言しており、
寿命を奪うこの攻撃は覇気で防げると推定されます。
そして、ビッグマムは
この奪った「ライフ(寿命)」を生物ではないモノに与えることができるのではないでしょうか。それによって不思議な生物が誕生するのであれば、合点がいきます。ビッグマムの能力は、モリアの”
カゲカゲの実”(影)のライフ(寿命)版というわけです。もしかすると、生物にライフを与えると、戦闘能力を強化できるかもしれません。
・ジンベエ登場
首都スイートシティに「クロカンブッシュ」を持ったジンベエがジンベエザメに乗って颯爽登場。ビッグマムの口にクロカンブッシュを放り込み、ビッグマムの発作を治すのでした。
「
大切な話を聞いてもらおう」とここへ来たとビッグマムに言うジンベエ。ビッグマム海賊団傘下から抜けたいという話だと思うのですが、一体どうなることやら。
なお、扉絵連載「ジンベエの海侠一人旅」でジンベエが海底遺跡から持ち帰ったと考えられたポーネグリフ(785話、
【原作ネタ】 未回収伏線・謎のまとめ~ドレスローザ編~(仮))は、ビッグマムへの手土産として渡した模様です。