・タイヨウの海賊団の総意
前回、ビッグ・マムのもとに「大切な話を聞いてもらおう」と現れた
ジンベエ。その数時間前、ジンベエは、タイヨウの海賊団(魚人海賊団)の仲間達に、
自身が麦わらの一味の船に乗る意志があることを伝え、それを仲間達から快く承諾されていたようです。しかし、問題なのはビッグ・マム海賊団の傘下からすんなり抜けられるのかということと、ビッグ・マムと血縁を結んでしまっている
アラディンの嫁の去就です。
830話
タイヨウの海賊団がビッグ・マム海賊団の傘下に入る際、船長のジンベエではなく副船長のアラディンがシャーロット家29女の
プラリネと結婚して、ビッグ・マムと血縁を結んでいたのでした。ビッグ・マムの夫は43人いるそうですが、プラリネの父親は魚人族であるらしく、プラリネ自身は
シュモクザメの半人魚、要するに魚人族と人間族のハーフです。水中で呼吸は出来る様子で、見た目も普通の人魚と変わりないですね。しかし、クォーターになるとチムニーのように一気に人間側に寄るようです。
見た目は凶悪で、アラディンを尻に敷いているような様子のプラリネですが、意外にも従順で、傘下を抜けるアラディンに自身も付いて行くとのこと。こうして一味の総意でビッグ・マム海賊団の傘下から抜けることが決定したわけですが、プラリネ曰く、これまでに傘下をやめたいと言った者達は全員死んだと言います。
傘下を抜ける意向を話したジンベエに対して、ビッグ・マムは引き止めようとはしませんでしたが、「親子の盃を返されるのは親の恥だ」として、ビッグ・マムはジンベエという一大戦力を失うのだから、ジンベエ自身も「
何かを失えよ」と言います。案の定、不穏な流れで持ち出されたのは、何やら不気味なルーレット(というかダーツボード)。
830話
もげた頭、腕、脚が描かれており、「お前が失うもの!!!な〜〜〜んだ!!?」と言うビッグ・マムの台詞から、例えば「右腕」に決まれば「右腕」を置いて行けということでしょうか。ダーツボードでは"ダブル"や"トリプル"(得点が2倍・3倍になるゾーン)に相当する場所には数字の10が、それ以外ところには数字の100と1000があり、ゲーム性から考えて、どうやら
イラストが描かれた中央側のゾーンは当人に対して、外側は数字の数だけの仲間の者達に対しての罰になっていると考えられます。つまり、「右腕の1000」に決まると「仲間1000人の右腕」を置いて行けという具合です。
では、もげた頭ではない方の「頭」は何を意味しているのでしょう。冠を被っており、ビッグ・マムのようにも見えますが、違う気もします。
前回、明らかになったビッグマムの能力で寿命を奪われるというのか、あるいは傘下に残留しろということなのか、ビッグ・マムの夫を用意しろということなのか。どれも嫌ですが、もう一つ気になるのは、
ダーツで言うところの"ブル"に当たる真ん中のゾーンです。もしや、ここが唯一無事の制裁なしゾーンなのでしょうか。であれば、ジンベエは"撃水"のコントロールで"ブル"を射抜けば万事OKなのだろうかと、勝手にダーツ的なものを想定してはいますが、果たして。。
展開的には腕なり、脚なりを切り落とされそうなところをルフィが現れてジンベエを救出するというのが胸アツですね。
・ビッグマムの能力
前回から引き続きビッグ・マムの能力について。
829話
どうやらビッグ・マムによって寿命を「40年分」奪われたらしいビッグ・マムの息子モスカートは気を失ったままです。事の始終を目撃していたビッグ・マムの息子達は倒れたモスカートを運ぶように部下達に命じ、息子の1人は得体の知れない生物に「
いいなお前ら!! 「1秒」残らずだ!!」と発言しています。
830話
何の脈略も無ければ、意味不明な会話ですが、この「1秒」と言うのは、ビッグ・マムによって「泡」のように具現化されたモスカートの寿命「1秒分」と考えられます。地面に溢れた寿命を「1秒」残らず回収せよ、というわけです。
すなわち、大方”カゲカゲの実”の例で予想していた通り、
取り出された寿命は当人に戻せば元通りになるようです。
・隠密!キャプテン・ペドロ
ビッグ・マムのナワバリの海に詳しい
ペドロ。話を聞いてみると、ペドロは昔、
ペコムズ達と一緒に"歴史の本文"を探して探検家をやっており(本人達は探検家のつもりだったが賞金首になったらしい)、ビッグ・マムのナワバリに来たことがあるとのこと。そして、ペドロはここで一度(ビッグ・マム海賊団に?)敗れており、それが最後の航海になったとのこと。
ペドロは「ペコムズ達と一緒にいたおんは途中までだ」とも言っており、もしかすると、この戦いでペドロは仲間をビッグ・マム海賊団に奪われたのかもしれません。ともかく、カカオ島のショコラタウンでペドロを「キャプテン」と呼んでいたミンク(
827話)はかつての探検仲間だったわけです。
ペドロがサンジ奪還を目的としたルフィ達に同行したのは、受けた恩義を返すためであり、また、イヌアラシ公爵とネコマムシの旦那がルフィ達をロード・ポーネグリフが必要になる程の者達と見込んでいることを汲み取って、
ビッグ・マムが所有するロード・ポーネグリフを奪う肚のようです。この挑戦はペドロにとってリベンジにもなるわけです。
かくして、ロード・ポーネグリフの写しを手に入れるため、ペドロはブルックと共にシャークサブマージ3号に乗り込み、ルフィ達とは別れて、ビッグ・マムの住む城を目指して潜航するのでした。
・南西の海岸にて
サンジを引き取るため、
プリンと約束したホールケーキアイランドの南西の海岸に到着したルフィ一行。ルフィ達は海岸の森にいるサンジを目撃しますが、サンジは森の奥へ隠れるように逃げて行きます。再びルフィ達の前に現れたかと思えば、また逃げて行き、
明らかに様子が変です。
831話
このサンジがタバコではなくチュッパチャップスのようなキャンディを持っているのは4Kids(米国の制作会社。現在米国で放送されているアニメ「ワンピース」はVIZ Media版)による改悪を皮肉ったものですか?w
突然、森の川に現れた喋るワニの種族(?)は、ビッグマム海賊団の幹部の中にも似たような奴がいました。サイズは違いますけどね。
829話
この森では、さらに
ルフィが二人になるという、おかしな事が起きています。
831話
右頬に傷がついている方が明らかに偽物なのですが、発言は全く同じ、動きも全く同じ。ただし、
鏡面対称です!どうやら、この偽ルフィは鏡の中に映るルフィが実体化したような分身のようです。おそらく、そういったパラミシア系の能力の影響を受けた模様です。
831話
おまけに、殺気十分のウサギのミンク(?)が襲って来る始末で、ビッグ・マム海賊団にルフィの潜入がバレており、ペコムズも「ひきかえせ」というメッセージを残していますから、襲われてもおかしくないのですが、、、ここは「
誘惑の森」と呼ばれているらしく、いかにも侵入者を惑わすトラップという印象を受けます。
そこで気になるのは、
この場所を落ち合い場所に指定したプリンの怪しさです。ルフィ達は既に罠に掛かっていたのでしょうか。